45歳バツイチ男に“オバサン呼ばわり”されたアラサー女の悲劇

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-04-09 06:00
投稿日:2019-04-09 06:00
 女も30を過ぎるとシビアな婚活情勢をひしひしと感じるようになって、それまで目もくれていなかった「バツ有り男」も一気に視野に入れるようになるという風潮がありますよね。
 今回は、バツイチの彼氏ならではのある理由で、ザンネンな恋の痛手を負ったアラサーOL・綾子ちゃん(仮名)の #ザン恋 エピソードをご紹介します。

バツイチの彼と結婚も視野に入れた交際スタート

 当初は「30歳までに結婚したい」との思いから、29歳満期まで合コン・パーティーととにかく出会いのある場所へフットワーク軽く出向いていた綾子ちゃん。

 しかし、積極的に行動するもご縁に恵まれず、30歳を過ぎるとだんだんと合コンにも呼ばれなくなり……出会いも減る一方。しだいに鋭気も失いかけていた34歳のある日、職場の男の先輩がいい人を紹介してくれるというので、そのお相手と先輩の3人で食事に行くことになりました。

前妻は二回り年下の20代前半

 西麻布の和食居酒屋「権八」で待ち合わせて、ラフなご飯会がスタート。

 紹介された男性は、職場の先輩の“学生時代の先輩”ということで、年齢は45歳。港区で会社経営をしているという、ゴルフで日焼けした肌がちょっとチャラそうに見える、豪さん(仮名)。

 話を聞いていくと、彼はバツイチ。前の嫁さんは二回り年下の20代前半で、彼は結婚してからすぐに子どもを作りたかったけど元嫁はまだまだ仕事をしたいだとか、家事の分担や金銭感覚などの価値観のズレを埋めることができずに離婚したのだそう。

 飲みながら綾子ちゃんと話をしていく中で、紹介してくれた職場の先輩に「この子と話していると落ち着くな、やっぱり結婚相手はこうでなくちゃいけないんだよな〜」と、豪さんは上機嫌に言っていました。

 そして3人での会食後、すぐに2人は連絡を取り合い、ほどなくして交際がスタートしました。

耳を疑った「オバサンは落ち着くな〜」のひと言

 豪さんとの交際はとても順調に進んでいました。「1年以内に結婚しよう」とまで言われて、まさに幸せの絶頂!

《今までバツイチ男性って良いイメージなかったけど、実際に付き合ってみると良い意味で現実的というか、女性に対してヘンに夢を抱いていないから、ありのままの自分で付き合えて良いかも……》

 と、思い直していた綾子ちゃん。

 彼の家に泊まったときには、スエットに着替えてスッピンでゴロゴロしても笑顔で迎え入れてくれるほど、懐の広い豪さんに「バツイチ最高!」なんて口に出してしまいそうになるほど、居心地のいい付き合いでした。

 紹介してくれた職場の先輩には感謝の思いでいっぱいだったので、ある日、その先輩と一緒に行く商談があった時に「豪さんと引き合わせてくれてありがとうございました。お陰さまで順調にお付き合いしています」と伝えました。

 すると、先輩も「順調なんだってね、話は聞いてるよ。豪さんも『やっぱりナンダカンダンで付き合うのはオバチャンの方が落ち着くね〜』って喜んでたよ」と言ってきたのです。

《え……? オバチャンって誰のこと?》

 綾子ちゃんは耳を疑いました。

いくつも蘇る「落ち着くな~」

 自分は34歳で彼は45歳……11歳も年下の私のことを「オバチャン」ですって?

 でも、その後も続く先輩の話から、どう考えても“オバチャン呼ばわり”されているのは私のことでした。

《20代の若い元嫁に懲りたから、アラサーの私と付き合って居心地良いってわけね……》

 それから家に帰って一人になり、今一度彼との会話を振り返ってみると、たしかに私と居るときにやたらと「落ち着くな〜」と言っているシーンがいくつも蘇ったのです。

《許せない! 自分は45歳のくせに!!》

 綾子ちゃんの恋心は一気に冷めきって、次の瞬間にはLINEで別れを告げていたのです。

 こうして、2人の結婚前提の恋は、ザンネンな結末を迎えました。

 紹介してくれた職場の先輩が、なぜ「オバサン呼ばわり」していることを、綾子ちゃんに喋ってしまったのかが悔やまれますが……いずれにしても、いつかは知ってしまうことだったでしょう。

【今日の一言メモ】男は歳をとっても、自分だけは永遠に若者気分!?

 同じ女性としては許しがたい「オバサン呼ばわり」ですが、男性の中ではこういう感覚もあるものなんだと、勉強になりました(笑)。

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに!

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「しないとだめ?」冷凍庫のような結婚に終止符、45歳バツイチ男が不倫相手との再婚を躊躇するワケ
「冷酷と激情のあいだvol.227〜女性編〜」では、2年弱にわたる不倫関係の末に、相手の男性の離婚が成立し結婚を切望する...
並木まき 2025-03-03 19:12 ラブ
「書類を出すだけじゃん!」不倫成就→略奪婚のはずが、前進しない関係に苛立つ34歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-28 06:00 ラブ
脱・2番目の女! 本命になれない女子の残念な特徴4つ、デートでしでかす過ちとは?
「気づくといつも2番目の女になってる…」と悩んでいる女性はいませんか? もしかしたらあなたには、改善すべきポイントがある...
恋バナ調査隊 2024-12-28 06:00 ラブ
おかもとまりは2度目離婚→新彼氏公表。シンママの結婚&恋愛、子供の将来に影響しないスパンは?
 元ものまねタレントで現在はクリエイターのおかもとまり(35)が24日、自身のブログを更新し、新恋人の存在を明かした。友...
36歳女医「婚外恋愛のきっかけは父の不倫疑惑です」ナンパで出会った年下男子は救世主か極悪人か?#1
 あまたある婚外恋愛の中でも、父の不倫疑惑が背景にあるケースは珍しいかもしれない。  今回、取材に応じてくれたのは...
蒼井凜花 2025-03-03 19:12 ラブ
BL、女風に続き2025年は「百合」が流行る? 性別問わず関心高まる“知られざる世界”
 2024年に話題になったワードのひとつに「女性用風俗」があります。テレビ番組やマンガなどでも取り上げられることが続き、...
内藤みか 2024-12-26 06:00 ラブ
手を出さないワケを聞いたら「それ目的じゃない」信じていいかも? 既婚男性の“本気LINE”3選
 既婚男性に好意を持たれても「どうせ遊びでしょ?」と、疑ってしまいますよね。でも“本気度が高いLINE”が届いているなら...
恋バナ調査隊 2024-12-26 06:00 ラブ
自宅に招くと嫌われる?子供にとって「母親の彼氏」は赤の他人…幸せなステップファミリーへの注意点
 シングルマザーで頑張っている人は、母親である前に1人の女性です。離婚後に彼氏ができることもあるでしょう。でも実際には、...
恋バナ調査隊 2024-12-24 06:00 ラブ
30代40代50代…年代別にみる夫婦の危機とは? 2つの対策とともに考える
 長い結婚生活を送っていると、いろいろな課題や困難に心が折れそうになることがありますよね。実は「夫婦の危機」は、年代別に...
恋バナ調査隊 2024-12-24 06:00 ラブ
「夫、いない方がマシ」と感じる瞬間5選。旦那デスノートで気分が紛れないときはどうする?
 生涯添い遂げると誓い合った関係の夫婦。でも、結婚して数年も経つと、「こんな夫ならいない方がマシだわ!」と夫に不満を抱い...
恋バナ調査隊 2024-12-23 06:00 ラブ
「俺を1番に好いてくれるのは誰?」アプリで会った3人の女を天秤にかける51歳男
「冷酷と激情のあいだvol.226〜女性編〜」では、アプリでマッチした恋人候補の男性との関係に悶々とする佳子さん(48歳...
並木まき 2024-12-21 06:00 ラブ
「48歳、恋活始めました」バツイチ女性の悩み。1回マッチングして彼氏ヅラする男性との関係が切れない…
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-12-21 06:00 ラブ
和田正人の妻・吉木りさへの“お尻ペロン”が物議に…実は深刻な「家庭内痴漢」平穏にやめさせる方法は?
 俳優の和田正人(45)が17日放送の日本テレビ系「上田と女がDEEPに吠える夜」に出演。出演者が視聴者の悩みに答える「...
「婚外恋愛の彼から名前を間違われても…」私は都合のいい女? 不倫に沼った34歳主婦の天国と地獄 #3
 共通の知人の葬儀で再会した男性と不倫に発展した春美さん(34歳主婦/子供アリ)。お相手は、春美さんがOL時代にスナック...
蒼井凜花 2025-03-03 19:12 ラブ
お家デート♡ 手料理の材料費は全額持たなきゃだめ? ケチだと思われずに割り勘にする方法
 お家デートで、彼に手料理を振る舞う・彼に手料理を振る舞ってもらうというシチュエーションは多いですよね。そんなとき、材料...
恋バナ調査隊 2025-03-03 19:55 ラブ
クリスマスや年末年始の9連休、被害者Mさんの飛行機チケ事件。遠距離恋愛男の“交通費タカリ”に要注意!
 遠距離恋愛のカップルにとって、クリスマスや年末年始は交際相手に会えるチャンス。恋が盛り上がるシーズン到来です。  し...
内藤みか 2024-12-19 06:00 ラブ