洗面台にはAesopのソープ “美意識高すぎ男子”との疲れる恋

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-03-27 06:00
投稿日:2019-03-27 06:00
「インスタで見掛けるオシャレカップルに憧れる!」なんて言う女子も多い昨今。映える彼氏にも落とし穴が!?
日本合コン協会の会長をしている私のところにも、実に様々な「ザンネンな恋の話」が日々寄せられます。
 今回は、ファッションもインテリアも完璧主義のオシャレな彼と出会い、一時は盛り上がったものの、結果的に“ザンネンな恋”になってしまった、26歳ネイリストの麻美ちゃん(仮名)の #ザン恋 エピソードをご紹介します。

男友達からも「オシャレ番長」と言われる彼

 昨年末のクリスマスから年末年始にかけて、彼氏がいないとこんなにも寂しいんだ……と痛感した麻美ちゃんが、出会いを広げるべく、積極的に色んなところへ出掛けていた中で参加した、とある友達の誕生日パーティーにて。4人組の男性たちと知り合いました。

 彼らは「飲み友達」なんだそうで、出身も仕事もバラバラだけど、気の合う仲間のよう。

 その中で、顔はそんなにイケメンというわけではないけど、センスのよい服装とオシャレなメガネをかけて、髪もお肌もつやっつやのヒカル君(仮名)がいました。男友達からもこぞって「こいつはオシャレ番長なんだよ〜」って言われているその彼のことを、麻美ちゃんはもはや一目惚れの勢いで気に入ってしまったのです。

 すぐさま麻美ちゃんからLINEでデートに誘い、2人で夜ゴハンを食べにいくことになりました。

初めてのお泊まりで見た彼のハンドソープに衝撃

 麻美ちゃんから誘ったにも関わらず、お店は彼がスマートに予約してくれていました。白い壁にウッド調のテーブルで、オーガニック野菜が取り入れられたイタリアンのお店です。店員さんもみんなオシャレでイケメン風なのに、気さくに話しかけてくる感じも、またイイ!

《このお店に来ただけで、なんだか女子力が上がりそうだわ》

 なんて思いながら、その雰囲気に溶け込むヒカルくんがまた格好良くて、惚れ惚れする麻美ちゃん。そんな彼女の気持ちを察したのか、彼のほうから二軒目も誘ってくれて、気づいたら終電を逃してしまったのです!

「うちに来る?」とヒカルくん。
「何もしなければ……」と、麻美ちゃんはお泊まりすることに!

 いざ家に行ってみると、警戒心なんてふっ飛ぶような、オシャレな部屋のインテリア! 部屋の端からビヨーンと伸びて垂れ下がる照明、名称のわからない青々とした観葉植物、奇抜なタッチの絵画などなど。

 一通りお部屋を見せてもらってから、麻美ちゃんは「洗面台借りるね!」と手を洗いに行きました。

 すると、蛇口の横に置いてあったソープが……Aesop(イソップ)だったのです!

《一人暮らしの男性の家に、まさか高品質コスメのAesopが置いてあるなんて感動! やっぱりヒカルくんって素敵だわ♡》

 と、ますます麻美ちゃんは、スタイリッシュでセンスの良いヒカルくんに好意を抱いていきました。

 そして、その夜。

 一線は越えないものの、2人は添い寝をして朝を迎えます。

 ソフレな2人は、また度々デートを重ねて、友達以上恋人未満な関係に。いつ正式なお付き合いがスタートしてもおかしくない状態になりました。

彼女にも高レベルの美意識を求める彼。

 2人でお買い物デートへ出掛けた、ある日のこと。お互いの洋服や靴を中心に、表参道あたりをブラブラとショッピングして回っていました。

 女性向けアパレルショップに入ったときに、ヒカルくんが「このブレスレット可愛くない? 麻美ちゃんつけてみてよ」と言うので、腕を差し出すと……

「え? ちょっと、このネイルはなくない?」と、ヒカルくんが怪訝な表情で言ってきたのです。

 突然のことに驚いた麻美ちゃんは、一瞬なんのことか分からなかったのですが、よくよく見ると、確かにネイルが剥げていたので「あっ! ホントだ、恥ずかしい〜」と笑ってみせたけど、ヒカルくんは全然笑ってない。

「女の子ならさ、美容のメンテナンスちゃんとした方がいいよ!」と、ヒカルくんから厳しい一言が飛んできたのです。

 この一件があった直後は、「ヒカルくんのお陰で、私も美意識高くいられるから感謝」とポジティブに思っていた麻美ちゃん。

 しかし、その後もヒールの先がすり減っているとか、ニットに毛玉かついているとか、前髪か決まってないとか……外見にチクチク言ってくることが多くて、麻美ちゃんは次第にヒカルくんとのデートに疲れていってしまったそうです。

 そして、LINEの返事もだんだんと億劫になり、2人の関係はフェードアウト! ソフレ以上の関係になることはなく、終了となりました。

 オシャレな彼氏は欲しいけど、自分にも同じレベルで美意識を要求されると疲れてしまいますよね。そんな彼と結婚したら、結構大変かも!?

【今日の一言メモ】インスタ映えするカップルには、並々ならぬ努力アリ!

価値観の近い人とお付き合いすることが、長続きする秘訣かもしれませんね。

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに!

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

ラブ 新着一覧


男運がないの、自分のせいじゃん! “ダメ男ホイホイ”女の4つの共通点「私だけが理解者」って違うから
「いつもダメ男に引っかかっている気がする…」と思っていませんか? もしかしたら、あなたがダメ男に引っかかるタイプの女性だ...
恋バナ調査隊 2025-08-26 08:00 ラブ
返信が来ない…彼は「回避型男子」では? 6つの“恋愛あるある”から学ぶ攻略法
「彼から好意を感じるけど、アプローチされない」「なかなか彼との距離が縮まらない」と悩んでいるそこのあなた。もしかしたら彼...
恋バナ調査隊 2025-08-26 08:00 ラブ
「姉がいる男性は沼る」ってマジか! 実は“難易度高め”な彼らの恋愛あるある。小賢しいテクは通用しない?
 姉がいる男性って、どこか女性に慣れていて自然体な雰囲気がありますよね。話しやすくて優しいのに、時々ドライで現実的な面も...
恋バナ調査隊 2025-08-25 08:00 ラブ
その“オレ通信”いらんわ! 距離感バグってる男たちのLINE6選「オレに一番似合う色は?」「角栓の写真送る!」
 仲良くもない男友達から、毎日届く俺通信…。あまりにうざいと、「あの日LINEを交換するんじゃなかった」と悔やんでも悔や...
恋バナ調査隊 2025-08-24 08:00 ラブ
「妻が出て行けばいい」“無駄遣い”は原動力だと言い切る夫。資産形成や貯金の要望を拒否する呆れた理由
「冷酷と激情のあいだvol.260〜女性編〜」では、ミーハーな暮らしを好む夫との離婚を決意したミニマムライフを好む真琴さ...
並木まき 2025-08-23 11:45 ラブ
「人生設計が狂いました」妊活に失敗した妻、浪費家の夫といる意味が見いだせない。離婚願望が強くなる日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-23 11:45 ラブ
「宝塚の男役みたいで…」夫には秘密、女性同士の濃密な関係。昂ぶる想いが“執着と嫉妬”に変わるまで
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-22 11:45 ラブ
「ほんと、ちょろい」裏アカが暴いた彼の本性。優しい言葉は全部ウソだった…SNS二重人格男の恐怖
「優しそうで誠実な人がいいな」――そんな言葉を繰り返していた友人のマキが、「まさに理想通りの人に出会った」と目を輝かせて...
おがわん 2025-08-22 11:45 ラブ
イケメンより優しい人より「筋肉男子」好き! 今、そんな女性が増えているワケ。背景は“社会情勢”にあり?
 筋トレ男子が人気です。今までは「マッチョはちょっと怖い」と言っていた女性も、「やっぱり逞しい人がいい」と気持ちが切り替...
内藤みか 2025-08-21 11:45 ラブ
なんで付き合ってるの? 友達の彼氏に“ドン引き”したエピソード。カスハラに束縛男って無理すぎ!
 友達の恋愛は応援したいですよね。でも「その彼氏はやめておいたほうがいい!」と思うときもあるはずです。今回はそんな体験談...
恋バナ調査隊 2025-08-20 08:00 ラブ
「優しい男はモテない」説の真実…女が語る“ガッカリした”5つの瞬間。神対応は私だけじゃなかったの?
 多くの女性が理想の男性像に“優しい人”を挙げるものの、“優しいのにモテない男性”が存在します。この矛盾はいったいなぜ生...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
彼氏に「見知らぬ土地で置き去り→バックレ」って最悪じゃん! 人間性終わってた男の最低エピ5連発
 恋愛は、人の数ほどストーリーがあります。胸が熱くなる純愛エピソードもあれば、時には信じられない最低最悪彼氏に出会うこと...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
「ホテル行かん?笑」にキモッ!男友達との友情が崩れたLINE3選。冗談でもムリだけど
 あなたは、男女の友情はあると思いますか? もちろん「ある」と答える女性もいるでしょう。でも、友達だと思っているのはあな...
恋バナ調査隊 2025-08-17 08:00 ラブ
「女の役目でしょ」帰省を拒む妻がムカつく――47歳夫の譲れない家族観。絶対に同行させたい理由とは
「冷酷と激情のあいだvol.259〜女性編〜」では、コロナ禍に定めた「夫の実家にはもう帰省しないでいい」というルールを、...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「夫と子どもで帰省してよ!」妻から“夫婦のルール”を破る男への抗議。義母と相性最悪なのになんで?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「私と結婚してほしい」障害のある恋、成就した女が決めた5つのルール。捨てられる女との違いはどこに?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-15 11:45 ラブ