働く女性は必見! 産休と出産入院の前にやるべき7つのこと

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2019-05-23 23:26
投稿日:2019-04-17 06:00
 こんにちは、小阪有花です。家族療法カウンセラーの資格を持つ私は、これまで働く女性のさまざまな悩みを聞いてきました。その中で、産休や産院に入る前に何をすべきかが分からない、という相談も数多くいただきました。そこで今回は事前に準備しておくべき7つのことをお伝えしたいと思います。

自分の考え通りに動けるとは限らない

(写真:iStock)
(写真:iStock)

 産休に入る前になると、やることがたくさんでてきますよね。あれもこれもと頭がパンクしそうなり、何から手をつけていいのか悩んでしまいます。

 妊娠中はどうしても情緒も乱れやすく、つわりなどで身体が思うように動かないし、赤ちゃんが生まれた後も体力がなかなか元に戻らないなど、予定外のことが起こり得ます。

 早い段階で産休または育休に入る準備をしておきましょう。

1. 引き継ぎや資料の作成

 働く女性が産休に入る前にやるべきことの第一は、やはり引き継ぎ用の資料作成です。直前に渡せば大丈夫と考えていたら気をつけてください。たとえ産休に入る日が決まっていても、万が一の急変もあり得るのが妊娠です。

 いつでも産休に入れるよう資料を作っておくことで、何かがあったときの精神的負担も軽くなります。また、周りに迷惑をかけないよう配慮することにもつながります。

 引き継ぎ資料は産休に入る前に中身をチェックしてもらい、不明な点を確認する時間も踏まえて渡しましょう。引き継ぎをしてくれた方が困らないよう相手の立場になって考えることも大切です。

2. 上司やお得意先への挨拶

 産休前にお世話になった方やお世話になる方の挨拶も早めにしておきましょう。

 上司には事前に産休の件を話していると思いますが、営業先へも代わりの担当者を連れて挨拶に伺うなどし、しっかりと引き継ぎができていることをアピールしておきましょう。

 これらをないがしろにしてしまうと、いざ産休・育休が明けて復帰する際の印象や受け入れ態勢が悪くなってしまう場合があるので注意してください。

3. 出産育児一時金・出産手当金の手続き方法を確認

 出産の際は、分娩費用の補助として「出産育児一時金」、出産で仕事を休んでいた期間の生活費の一部として「出産手当金」が支給されます。こちらも、忙しいからと後回しにしてしまうと、申請する際に手間取ったりする場合があります。分からないことは人事や総務の担当者に確認する時間も含めて動くようにしてください。

4. 社内での相談相手の目星も大切

 産休・育休が明けて子育てをしながら仕事が始まると、必ず困ることや予定外のことが出てきます。そんな時に手を貸してくれそうな方の目星をつけておき、育休中でもコミニケーションをとっておきましょう。

 ただし、気をつけなくてはならないことは、社内には不妊で悩む夫婦や結婚したくてもできない女性もいるということ。こちらに悪気はなくても、赤ちゃんの話をされるのが辛いと思う方もいるんです。なので、相談は妊娠や出産などに悩みがない方にするのが配慮すべきことです。

(写真:iStock)
(写真:iStock)

5. 出産入院に向けた準備

 着替えなど必要最低限のものはもちろんですが、おすすめなのがスリッパの準備です。

 病院では茶色やグレーのよくあるスリッパを用意してくれますが、少し滑りやすいため、安全性の高いお気に入りのスリッパを持参しておくと、気分的にも良いでしょう。

6. ベビー服、肌着は最低でも5枚

 赤ちゃんが産まれてから買えばいいし、肌着は出産祝いでたくさんもらえそうと考え、肌着をあまり買わないでおくと大変なことに。

 赤ちゃんは常に横になっていますし、よく泣くので汗をかきます。肌着の洗濯が間に合わず、着替えが遅くなってしまうと、あせもの原因になりますし、赤ちゃんがご機嫌ななめになってしまいます。肌着は最低でも5枚以上をおすすめします。

7. きょうだいがいる場合の預け先

 家にはパパがいるから大丈夫と高をくくっていると、大変なことになるかもしれません。

 私が小さいころの話です。母が妹の出産のために入院すると、私は母に会えない寂しさから、何日も泣き続けては部屋を荒らし、ご飯をお皿に投げつけて食事もとらないなど大変だったそうです(笑)。

 ヒステリックな3歳児に父は業を煮やしましたが、私は押し入れに隠れて、その後もずっと泣いていたことを今でも覚えています。あの時の父は本当に大変だったと思います。

 普段おとなしい子であっても、寂しさから気性が荒くなってしまう場合もあります。祖母や周りの方に前もってサポートをお願いしておくとよいでしょう。

まとめ

 以上、産休と出産入院の前にやっておくべき7つのことでした。お産は誰でも不安なもの。しっかりと準備をしておき、少しでもリラックスして、元気な赤ちゃんを産んでいただきたいと思います。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


年の差婚の弊害?夫の“昭和の価値観”を持つ息子の将来が不安すぎる件
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私の夫は10...
仕事のモチベが上がらない!30女40女のやる気スイッチをONにするテク
 どんなに好きな仕事でもモチベーションが上がらない時だってありますよね。気持ちが乗っていない時は、ミスしたり、時間が永遠...
この子を育てるのは無理かも…発達障害児がストレスで鏡に刻みかけた言葉
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
菜の花の小道で一触即発! 道を譲るのはどっちの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今夜は誰と出合おうか…人で溢れる街の隅っこに転がる心
 先に仮想世界(?)でお互いを見つけて、そこから顔を合わせるって最初は気まずくないのかな? と昭和の世代は思っちゃうけど...
水商売の水は流水説 夜の街で働くホステスやホストだけが当てはまるの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
2月相次ぐ地震で“南海トラフ”がトレンド入り 専門家の警戒する地震は?
 2月15日午前10時8分、京都府南部で震度3(マグニチュード=M3.7)の地震が発生。14日にも同じ場所で震度4(M4...
贈り物に「無理して喜ぶ」はNG行動 本当にイイ女は“感動コスパ”の猛者
 誰かに喜んでもらえるのって嬉しいですよね。そして小さな労力でたくさん喜んでもらえたら、もっと嬉しいですよね。それが“感...
シャトレーゼ専用のポイ活は知らなきゃ損! 激アツ宿泊特典&賢い裏ワザ
 シャトレーゼのお菓子はよく食べているのに、シャトレーゼのポイント「カシポ」を知らないなんてもったいない! 「カシ...
イラッ!遅刻を許せない私は心が狭い? 穏やかな心を保つ3つの考え方
 会社や約束の時間に、平気で遅刻を繰り返す人を見ると「許せない!」と感じる人は多いはず。とはいえ、自分がイライラすれば周...
朝日に向かって飛び立つハクチョウにも悩みがあるとしたら…
 朝日を浴びて飛び立つハクチョウたち。並んで飛んでいるけど、それぞれどんな立場で、どんな関係なんだろう。  きっと...
私が芸能活動できるのはギャラ飲みのおかげ! タレントの卵の実生活は…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
祝「日刊ニャンダイ」発売! 俺の“たまたま”も載ってるよ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
仕事をがんばるあなたへ こんな時代だからこそ「自己肯定感」を高めて
 自分を条件なしに肯定できる力を「自己肯定感」といいます。あなたは、自己肯定感が高いですか? 低いですか? 実は、自己肯...
春を告げる「ミモザ」、“命短し”可憐なフワフワを長持ちさせる鉄の掟3条
 先だって大雪に見舞われた、我が愛すべきお花屋の周辺にも春を告げる鳥がボチボチやってくるようになりました。  しかも店...
自分がナンバーワンになれる場所 それを見つけるのも才能
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...