お姑さんに「母の日」プレ贈る? 花屋が目撃した嫁姑の心境

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-04-27 16:49
投稿日:2022-04-27 06:00

「母の日」狂騒曲!

 花屋は送り主の「嫁」と受け取る側の「姑」と、それぞれダイレクトに関わらせていただく稀有なお商売でございます。ご注文内容とは別にお嫁さんであるお客様のご意見、時には込み入ったお話しも承ります。

 なるほど~と頷く場面もあれば、おやおや? と感じることもございます。お姑様もいろいろで「一切受け取りません!」と言い放たれたり、「なぜ直接来てくれないのか」と嘆く方もいらっしゃいます。

 でもそれらは稀な話。多くのお姑さん、なんならお舅さんもろとも「母の日」という年に一度のイベントは、朝から首を長くし、いまかいまかと息子夫婦を待ってらっしゃる方がほとんどでございます。

 母の日は朝からソワソワ。ついでにお舅さんもソワソワ。配達させていただくと「来たー!」とハンコを持って小走りに玄関までやってくる、裏を返せばそれだけ「待っている」ということでございます。なかには「私の趣味じゃない」だの「こんな無駄遣いして!」だの、悪タレ口を叩くお姑さんもいらっしゃいますが、顔は嬉しそうに笑っておりますよ(笑)。

 生花はまさに消えもの。ほんのひとときの美しい“夢”みたいなものでございます。お姑さんから花屋にお問い合わせいただく「贈ってもらった花を1日でも長く見るにはどうしたらいいの?」という内容ひとつとっても、せっかくいただいた気持ちが嬉しくて大事にしたいアクションなのでございます。

 想像してみてください。お花屋さんからの助言をもとに一生懸命お手入れをするお姑さんの姿を。嫁の存在をブッ飛ばし、「息子がくれたから花だから」なんて言いながらだとしても、可愛らしいじゃございませんか。そんなお姑さんを可愛らしいと思う、女としての心の余裕をぜひ持っていただきたい! と思うところでございます。

高価なものは望んではおりません

 今年もモヤモヤしちゃう時期が来たな、と思っているアナタ。お花屋さんのワタクシがいうのもなんなんですが、モヤモヤするぐらいなら、いっそプレゼントを差し上げて楽になった方が良いように思います。ワタクシ、常々感じております。「プレゼントを考える時間がもったいない」ではなく、「モヤモヤがアナタを支配する時間こそもったいない」と。

 統計によると、多くのお姑さんはど高価なものは望んでいないようでございます。カーネーション1本だとしても、お姑さんを思ってアナタがその花を選んだ“時間の価値”を大切に感じるお姑さんが多い。それは、お花屋さんであるワタクシも感じるところでございます。

「母の日」プレの相場は2000~5000円

 母の日のプレゼントとしてお花をセレクトされるのなら、2000~5000円が最も多い価格帯でございます。好みや趣味がわからなくても、消えものであれば好みを気にする必要もないのでは? 普段から飲んでいるお茶や甘いお菓子もオススメですし、花瓶に生ける手間を省いたフラワーアレンジメントや鉢植えという選択肢もございます。

 ちなみに花キューピットの今年の母の日イメージキャラクターは、山下智久さんが務めております。4月30日までに申し込めば、抽選で1名に、山Pが直接お花を届けるという“鼻血ブー”なキャンペーンを展開しております。ジャニヲタであるワタクシも応募します! 花屋だけど。

 今年の母の日はGWの最終日。アナタの心の平穏をゲットするためにも、母の日という潤滑油をご利用くださいませ。アナタにとって母の日が楽しい日になるますことを、遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


子育ては「完璧主義」だと詰む! SNSの“キラキラママ”に振り回されないためには?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
小馬鹿にする人って実は…。隠された心理とメンタルを死守するための3つの対処法
 会話の節々で「私のことを小馬鹿にしてる…?」と感じるような言動をとってくる人、いますよね。今回は、他人を小馬鹿にする人...
「寝香水」って知ってる?【10月前半】調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説
 少しずつ寒くなる季節の変わり目は、しっかり睡眠をとって自律神経を整えましょう。今回は、調香師ならではの裏ワザ【幸福感に...
秋の祭りを共に過ごす時間
 このひと時が宝物だなって気が付くのは、  まだまだ先の話。
老化、苦労、ボトックスとも無縁な御年50のハローキティちゃん
 踊り子として舞台に立ち、エッセイも書く新井見枝香さんの月イチ連載です。アラフォーいろいろあるけど、楽しいよ…!
見せ場もばっちりにゃん! プロレスごっこの“たまたま”が可愛すぎる~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第82回「ウシオの大変身」
【連載第82回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「破瓜」って何歳? バージン喪失の意味もある!?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
昭和レトロぎゃふん!「ほの字のカレのため、がんばりマッスル」あえての昭和言葉がエモいLINE3選
 令和の今、昭和は遥か昔の時代に感じますよね。40代女性の皆さんは、必死に「昭和感」が出ないよう、細心の注意を払ってきた...
令和のコメ不足、その手があった!価格高騰の秋も使える我が家の対策6選
 新米シーズンに突入し、少し落ち着きを見せているものの、この夏みんなが気になって仕方なかったニュースといえば、令和の米騒...
刺さるわあ…親の“結婚しろ圧”LINE3選。OVER30が涙した「いつまでも元気でいられないから」
 30代半ばを超えると、親からの結婚に対する圧もより一層強くなってきますよね。  LINEに忍ばせた小さなプレッシャー...
自己顕示欲バンザイ! スナックママが教える「自分らしく生きる」ヒント
 みなさん、SNSとかで目立つ人は好きですか? 私はついこの間まで、正直めちゃくちゃ苦手でした。  でも先日、スナ...
東京のごちゃごちゃに疲れる…貸切コンパクトボートで“泡飲み”東京湾クルージングが当たりだった
 都会とは、長年いると何をしていいのか分からなくなる場所である。おいしいご飯もお酒も、どの街にいても味わえる。新しいスポ...
イイ男が大集合♡ 素敵“たまたま”がいっぱいで目の焦点が合わない~!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
面倒な“かまってLINE”への返信うざ。寂しがり屋のド定番「寝てないアピ」は華麗にスルーがよろし
 いつも話題の中心にいたくて、寂しがりやな「かまってちゃん」。時々ならいいですが、LINEメッセージでもかまってアピール...
諦めないで!猫と共に送る安全な植物生活。花屋が実践する「3つの心得と6つの対策」
 植物は我々の心豊かな生活を送る癒しですが、残念ながら猫にとって有害なものはたくさんあります。  種類によっては中毒症...