知らないと損する? “美人は3億円の得”に込められた本当の意

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-04-29 06:00
投稿日:2022-04-29 06:00
 外見ではなく中身が大事! とよく言いますよね。この文脈の多くは恋愛のシーンで使われていると思うのですが、ぶっちゃけ皆さんはどう思いますか? 私はどちらかといえば、外見は“めちゃくちゃ重要”と思っている派です。
 というのは、外見の違いによって人は対応差をつけることが年々わかってきたから。さて、どろんぱではモジョ子がコミに泣きついています。

 

 

 

人の内面は身なりに出てしまうもの

「美人は生涯、そうでない人に比べて3億円も得をする」と聞いたことがありませんか? 私はこの言葉を最初に聞いた時、「そりゃあ美人な方がモテるだろうし、仕事だって選択肢が広がるんだから得するとは思うけれど、3億円は言い過ぎでしょ」と思っていました。

 まあ、ここに若干の悲しい妬みが入っているのは見逃してもらうとして、それにしたって3億円ってずいぶんじゃないですか? でもこれ、お金だけを指しているんじゃないんです。

 私は以前、ドイツで電車のチケットを買いに窓口へ行くことがありました。何回か同じ窓口を利用したのですが、身なりを整えて行った時とそうでない時では、駅員さんの態度が180度違う……。役所や郵便局、飲食店なんかも同じでした。

 当時は、「見た目で判断するなよなー」と思っていましたが、日本でも同じような経験が度々あります。考えてみれば当たり前なんです。だって、見た目というのは“中身の反映”なのですから。外見に気を遣っていない状態で、中身を見て! と求めるのは、ワガママなのかも。

 顔の造形美の基準は時代によって変化しますが、身なりを整えている人が美しいとされるのはどの時代も同じ。「3億円も得をする」とは、人に丁寧に接してもらえて、人生全体の流れがスムーズになるという意味なのかもしれません。

 そういった努力や気遣いは、いつまでもできるようになりたいですね。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。最近引っ越したので役所へ行く機会が増え、ちょっと悲しい経験をしたみたい。が、身なりを整えていることの重要性がわかったのでよしとしている。最近愛用のスエットに穴が空いたが、捨てられないのでずっと着ている。

コミ:モジョ子の先輩。オンとオフが激しいタイプなので、モジョ子の経験したことはよくわかるが、自分はあまり対応差があっても気にしない。なぜなら自分も人のことを判断する時に見た目を重要視しているから。

ママ:どろんぱのママ。私服強め。いつもオンなのでどこに行っても丁寧な対応をされている。そのため、ちょっとでも無礼だと感じるとブチギレる。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


最強の猫ファイターを目指せ! “たまたま”の白熱トレーニングを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
 片付けられない人の「あとで使う」を信じるな! 笑っちゃうトンデモ言い分6連発
 あなたは部屋を片づけるのが得意ですか? それとも「片づけて!」と怒られてから渋々片付けようとするものの、なかなか片づけ...
小さいけれどめっちゃタフ! ヒマワリ界の超新星「サンフィニティ」ほっぽらかしでも100輪咲くよ
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の仕事には、歩道や公園の脇に造成された花壇への草花納入もあります。その中には近隣も含まれ...
組織には必要不可欠?「デキおじ」に「女々しい高倉健」などクセありおじさんが大活躍!
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
老眼は関係ないよ? アイドルグループが皆同じ顔に見える現象で決意したこと
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「愛想笑い、やめたい」気づいたらヘラヘラ…いつもニコニコ女子も人知れず悩んでいます
「無意識に愛想笑いをしてしまう…」「1日中愛想笑いをして疲れた…」このように、愛想笑いがやめられずに悩んでいる女性は多い...
アラフィフ独女が見たフジテレビ問題。氷河期世代の私が感じた世代間の「当たり前」のズレ
 アラフィフ独女ライターのmirae.(みれ)です。昭和48年生まれの私は、氷河期世代として社会に出たときからセクハラや...
仕事でも損してない? 自己肯定力が低い人の特徴&高める方法4つ。まずはネガティブな口癖から卒業しよう
 自分をいつも卑下し、好きになれない人は「自己肯定力」が低い傾向があります。そこで今回は、自己肯定力が低い人に見られる特...
常に後方待機! 完璧フォルムの“たまたま”を愛でるマニアの悲しき運命
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大都会のミスマッチ
 まだまだ続く、花冷え。  下を向き、背中が縮こまりかけたその時、ああ、いかんいかん。  気を取り直し、上を...
【女偏漢字探し】「戌」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第94回「迷子さんはパリパリモグモグ」
【連載第94回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
怖っ!若手社員が偉い人から圧を感じたLINE3選。無意識にやらかしていませんか?
 アラサーアラフォーになると部下や後輩の割合が増えてくるもの。そんな自分より立場的に下の人たちへ無意識に“圧”をかけてい...
白髪じゃないよグレイヘア 染める・染めないより大切なこと
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
有能でも「ママ」の肩書きに埋もれる現実。“報われない世代”が後輩ママにウザがられても助言するわけ
 タワーマンションが立ち並ぶ街・東戸塚に暮らす麗菜。現在は育休中であるが、復帰後もバリバリ働く予定だ。年収2000万超え...
バリキャリ→量産型主婦への変貌に愕然「仕事も結婚も…なんて無理だよ」心配ぶった“呪い”はもうウンザリ
 タワーマンションが立ち並ぶ街・東戸塚に暮らす麗菜。現在は0歳児の長女の育休中で、第二子を妊娠中である。先々を見据えてラ...