100均グラスを使い倒せ!個性派草花「スカビオサ」の飾り方

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-05-18 09:16
投稿日:2022-05-18 06:00

魂が“ナチュラル”を求める毎日でございます

 ワタクシ、お花屋さんという仕事柄、毎日お花に触っております。

 それこそ「ぎゃー!」と叫びたくなるほどの花束も毎日、たくさんお作りしていますが、それでも何気ない野辺の花を摘んで束ねたくなる衝動に駆られます。

 初夏の今、カントリー風情たっぷりの立地に構えた我がお花屋さんの周りには、野生の花というか雑草(?)というか、我らが猫店長「さぶ」のパトロールエリアにもワイルドな草花が旺盛に生えており、仕事に疲れるとボーっとワイルドにもほどがある草花を眺めに一旦、避難いたします。

 そんな魂の癒しとなる「ナチュラルな草花ブーケ」に欠かせないアノお花。個性的な花姿でありながら、でしゃばらずに全体のまとめ役と風情出しの役割をきっちり務めてくれます。

 風にゆ~らゆらと揺れて可愛らしいアノお花とは一体……。今回は「個性派だけど、主張度低めなの♡ スカビオサ」の解説でございます。

スカビオサってなんですか?

 スカビオサは、花の真ん中がこんもりと盛り上がり、フリルのような花弁の縁取りが可愛らしい、南ヨーロッパ等が原産地のお花でございます。

 切り花はもちろん、園芸品種としても人気で種類も豊富。多彩な花姿で楽しませてくれ、開花時期は1月~6月、9月~10月頃。花色は自然界には珍しい紫や青、水色などが定番ではありますが、白やピンク、赤など青系とは違う印象で、風情がある佇まいと品種により変わる繊細な顔が人気でございます。

 スカビオサは「西洋松虫草」という別名でも知られており、日本にも秋の高原に咲く「松虫草」というスカビオサの仲間が自生しております。

 名前の由来は諸説ございますが、コオロギによく似た松虫が鳴く秋頃になると咲き始めることから、「松虫草」と名付けられたといわれております。

 また、スカビオサの仲間が皮膚病の一種「疥癬病」の薬として使われていた経緯から、ラテン語で疥癬の意「scabies(スカビエス)」が派生し、スカビオサとなったようですな。

日本と西洋で異なる「紫色」の意味

 ギリシャ神話にも登場しており、医術に優れていた川の妖精・フィチアの生まれ変わりとしても知られております。薬草を取りに行った先で出会った羊飼いに一目惚れ。叶わぬ恋に苦しんで死んじゃいますが、慎ましく美しいスカビオサに生まれ変わるという……鋼鉄女のワタクシには全く理解不能なお話でございます(苦笑)。

 スカビオサは高い山や高原に多く自生し、風にゆらゆら揺れながら群れて咲くさまはなんとも可憐で可愛らしく、花の色にしては珍しい紫色などが特徴です。

 紫は日本では高貴な色とされておりますが、西洋では悲しみの色。特にスカビオサは紫色やブルーの印象が強いせいか、未亡人に贈られる花やお悔やみの花として知られているため、花言葉も「未亡人」「悲哀の心」「不幸な恋」など悲しいワードが並びます。

 その一方で、スカビオサの大きな特徴でもある風情のある咲姿を彷彿とさせるような「魅力」「風情」という花言葉もあるのが、スカビオサなのでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


久々に会ったペルシャ料理店の友人は変わらず元気だった
 お互いにいい歳。出合った頃より額は広くなったし、シワも増えた。  そして、なぜだか年々服装がハデになっていくんだ...
木下優樹菜はイチャイチャ公開…子の将来に悪影響を及ぼす母親の恋愛は?
 元タレントの木下優樹菜(35)が“アクセル全開”、SNSの投稿や出演番組があれやこれやと話題になっている。  た...
子供の言葉遣いが悪い時はどうすれば? 考えられる4つの原因
 子供が保育園や小学校に通い出すと、悪い言葉遣いを覚えて帰ってきます。また、悪い言葉遣いはSNSや動画サイトなどからも大...
“たまたま”の日常♡ この写真にぴったりな名前を選んでニャ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コクハク専属ライバー コクハクリーダーズ第1期生を大募集!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第1期生」...
金木犀の香りが空前のブーム!甘く懐かしくアンチエイジングに運気UPも
 とある量販店に行った時のことです。入り口付近に黄金色の商品ばかりが並び、遠巻きに見ると店舗全体が黄金色に輝いてみえる。...
タイパ? なにそれ。映画館で初対面の作品と出会う胸のときめき
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
リュウジ氏と港区女子の相容れぬ価値観「男子全奢り論争」諸悪の根源は?
 諸悪の根源はリュウジさんでも港区女子でもなく、ズバリ“あの人物”でしょう。 「バズレシピ」でお馴染みの人気料理研...
街が茜色に染まり始めた頃…ほんの1カ月前がすでに懐かしい
 夕暮れ前、ぼんやりしていたら辺りは真っ暗。少し前はそんなことなかったのに。  湿度を含んだ空気や強すぎる日差しが...
まるでリヴァー・フェニックス!美少年“たまたま”にうっとり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
会社の飲み会「欠席LINE」の正解は? 感謝と断る理由では詰めが甘い
 何かをお願いされたり、誘われたりした時、断るのってとても気を使いますよね。  人によっては、本意ではないのにOK...
今どきの「良妻+賢母」ってどんな人?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
“女LINE”は秋の空!嫌味、派閥、狂乱…げに恐ろしき女だらけの職場
 女だらけの職場に勤めた経験はありますか? 学生時代から多くの人が感じるように、さっぱりしている男性に比べて、女性の人間...
2023-10-07 06:00 ライフスタイル
村上春樹氏、今年もノーベル文学賞ならず…「村上レシピ」で一人残念会
 スウェーデン・アカデミーは5日、2023年のノーベル文学賞をノルウェーを代表する劇作家ヨン・フォッセ氏(64)に授与す...
部屋が汚いときはどうすれば? 手始めにやる3つのこと&綺麗を保つコツ
 ちょっと気を抜くとすぐに散らかってしまう部屋。部屋が汚くなったとき、「とりあえず何から片付ければいいんだ?」と途方に暮...
田舎の秋の景色 この気持ちいい季節がずっと続いてほしい
 気づけば10月に突入。1年の後半のこのスピーディーな感じ、なんだか焦るなあ。  ずっとこの気持ちいい季節が続けば...