“中の人”竜星涼の株が暴落!俳優を生かすも殺すも朝ドラ次第

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2022-05-29 06:00
投稿日:2022-05-29 06:00

イケメン俳優・竜星涼の株が爆下がり中

 なんということでしょう。ここ1、2カ月の間で急激に竜星涼の株が爆下がりしています。原因はアレですよ、アレ。NHKの朝ドラ「ちむどんどん」。

 竜星演じるニーニー、ヒロイン暢子の兄・比嘉賢秀がとんでもない野郎で、“中の人”竜星にまで批判の矢が飛びまくるという、「まさかやー」な事態が起こっているのです。

「クズっぷり」プレイバック

 ではでは、ここまでのニーニーを振り返ってみましょう。まず、四人兄妹の長男で、父親(大森南朋)は若くして亡くなり、母親(仲間由紀恵)が女手ひとつで家族の生活を支えるだけでなく、家には多額の借金があるという状況にありながら、ニーニーといえば定職にもつかず、喧嘩をしてはお巡りさんに捕まり、(非は相手側にあるとはいえ)怪我をさせた相手に謝りもしないなかなかのクズっぷり。

 母親が仕事を掛け持ちし、肉体労働までして働いているのだから、長男だったら率先して働け、と思うのですが、その気配はまったくなく、一攫千金を夢見て、1ドル360円を返還前の今なら720円、倍で換金するという詐欺に遭い、比嘉家の借金をさらに増やし、雲隠れしてしまいます。

上京しても借金で雲隠れ

 ところが、沖縄編の終わりに、そんなニーニーの株が一瞬だけ上がる出来事が……。沖縄から逃げたニーニー、なんと東京でボクサーになって、初戦KO勝ち。そのファイトマネーが家族の元に届けられ、借金を返済するという大逆転を。

 そんな喜びもつかの間。ヒロインの暢子(黒島結菜)が上京し、ニーニーの所属するボクシングジムを訪ねると……。そこにニーニーの姿はなく、ジムの会長(具志堅用高)からは前借りし、ジムの仲間たちからも借金しまくって、またもや逃げてしまったのでした。

 その後、暢子が下宿する横浜・鶴見の沖縄料理屋で感動の再会。暢子と枕を並べて、兄妹水入らずの一夜を過ごしたかと思えば、翌朝、暢子が目覚めると、ニーニーの姿はなく、そこには空っぽになった財布が……。上京したばかりの妹の財布にまで手をつけるとは、ゲスの極み、これはもうクズを通り越して、犯罪者では? の声も。

ここまでクズギャラにする必要はあるの?

 さらに、暢子の姉・良子(川口春奈)に地元のお金持ち縁談話が持ち上がった際、相手の父に、妹は元彼にしつこくされているので、自分が話をつけるから手切れ金10万円を用意してくれ、と持ち掛けて、まんまとせしめる始末です。

 NHKのサイトによれば、“比嘉家のトラブルメーカー”とありますが、いくらなんでもここまでクズキャラに仕立てる必要があるのか疑問です。

“竜星涼まで嫌いになってきた”の声

 前作「カムカムエヴリバディ」の兄・算太(濱田岳)、「おちょやん」の父・テルヲ(トータス松本)もなかなかのものでしたが、ニーニーは彼らを遙かに超える朝ドラ歴代NO.1のグズ男に……。

 おかげで、“竜星涼まで嫌いになってきた”などという声が聞こえてくると胸が痛みます。

 有村架純の「ひよっこ」では、有村演じるみね子の行方不明の父(沢村一樹)を一緒に探してくれる誠実そうなお巡りさんの綿引を好演し、短い登場シーンながら、がっちり視聴者のハートを掴みました。「アンナチュラル」(TBS系)の葬儀屋の男も、「昭和元禄落語心中」(NHK)の有楽亭与太郎も色気たっぷりで最高でした。

 映画「トイ・ストーリー4」も、フォーキーの声を聞くために、吹き替え版を見に行き、劇団☆新感線の「修羅天魔~髑髏城の七人 season極」も“生”竜星を見たくて豊洲くんだりまで行ったというのに……。

オーディションを突破し、パリコレにも出演

 パリコレにも出演したことがある竜星、立ち姿も殺陣も決まっていて、今、思い出してもニヤケてしまうほど素敵でした。

 朝ドラでヒロインの兄をやると聞いた時は、ホップ、ステップ、ジャンプで、いよいよ次はヒロインの相手役!? と朝ドラ内昇格を期待していたのに……。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


元モー娘。加護亜依様の“セクシー女優匂わせ”が冗談に聞こえないワケ
 モーニング娘。黄金期の人気メンバーだったものの、現在はお騒がせタレント化してしまっている加護亜依。昨年も週刊誌やネット...
堺屋大地 2024-01-20 11:16 エンタメ
シン・スズ子誕生!タナケンに「面白いね」と言わしめたヒロインの魅力
 喜劇「舞台よ! 踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は...
桧山珠美 2024-01-19 14:45 エンタメ
タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ