花のプロ直伝!万能ドクダミチンキの作り方 虫除けにもグー

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-06-01 06:00
投稿日:2022-06-01 06:00

都会の花屋ならではのお話

 いつもお世話になっている横浜の某商店街にあるお花屋さんに、ゲリラ訪問した時のお話しでございます。

 本コラム「笑う花には福来たる」に何度も写真提供をしてくださり、花業界の中でも「花職人」として有名なB先生のお店は、活気のある商店街の中でも“こだわりのお花屋さん”として知られております。そんなB先生との楽しい会話の中で、“何が売れるか”といった話題になりまして……。

「マダラメ~、メダカは売れるぞ~」

 と、およそ花屋ともいえない縁日の屋台のオヤジみたいなセリフが飛び出してきまして。そして、「あとアレな」と……。

 都会の花屋さん特有の鉢植えを指差し、教えてくださいました。そうだなぁ、都会ではなかなか見かけないかもなぁ~。“アレな植物”とは一体ーー。

 今回は「丸めてぐるっと解決! 美しいドクダミの白い花」の解説でございます。

ドクダミって何ですか?

 ドクダミとは葉から花、茎に至るまで全草が独特な香りを持つ多年草の薬草でございます。地下茎でやたらと広がり、気がつくとコンクリートの割れ目からでもひょっこり顔を出すので厄介な雑草と思われがちですが、古くは「之布岐(シブキ)」と呼ばれ、「毒を矯(た)める」10の薬効がある草として「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれておりました。

 ドクダミという名前の由来は諸説ございますが、痛みや毒をとる“毒痛み”がなまった説と、全草に毒を溜め込んでいる“毒溜め”が変化して「どくだみ」になった説などイロイロ。そういえば、胃腸の調子が芳しくないと言って、生えているドクダミを摘みながらダイレクトにわしゃわしゃ食べちゃってるご高齢の女性を見たことがあります。

 結構パンチのある光景ではございましたが(苦笑)、「毒下し」とも言われておりますし、怪我をした時や虫に刺された時などにも使われてきました。ドクダミは昔から野や山での治療薬草として“民間療法“的な感じで伝えられてきたわけですね。

 そういえば、タイやベトナムなどアジアの旅先で、生食のハーブの中にドクダミが混じっていた時には、ギョ! といたしましたが、暑さを乗り切るための体調管理が実に自然にできていて素晴らしい知恵だなと感心したのを覚えております。

すさまじい生命力で増えていく…!

 とはいえ、「やっぱりドクダミは臭いからキライじゃ!」と思ったアナタ。そうなんです、やはりあの臭いはどうも……。しかも、我が家の猫の額ほどの狭い庭内における“ドクダミ占有率”たるやイラッとするほどなんですよ。

 植えた覚えなんて全く無いのに、それでも抜かずにほっぽらかしにしておくと、わざわざ植えた他の植物を飲み込む勢いで増えてまいります。

 ゆえに、毎日新芽を見つけては、引っこ抜く作業が「めんどくせぇ!」と疎ましくて仕方がなかったのですが、「ドクダミチンキ」を作ってからは、ワタクシ、考え方を改めました。

 ドクダミよ、もっと生えてくれたまえ!

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


40代は“知人の訃報”がくる年齢だ。憎んだ男の「死亡通知書」で20年ぶりに集う同級生、独身の私はどう映る?
 板チョコのような重い扉を百恵が開けると、真っ赤な口紅を施したママさんがいつものように明るく出迎えてくれた。 「い...
「20年モノのフライパン」がかっこいい? 貧乏戦線に異状あり!
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
お酒の席の“あのルール”に物申したい! グラスに注ぐベストタイミングは…
 働く側としても、お客さんとしても大好きなスナック。今後も良いところをどんどん書いていければと思っているのですが、今回は...
若者が『めおと日和』の“昭和な恋愛”に胸キュンするのは何故? タイパ重視じゃないもどかしさ
 アラフィフ独女ライターのmirae.です。前回のコラムでは、「50代の恋愛にときめきは必要なのか?」というテーマについ...
婚活に介護…もう頑張れない。アラフォー女性が抱えがちな問題、6つのケースを聞いた
 今回ご紹介するのは、アラフォー女性の悲鳴。「もう頑張れない」と思っていることを教えてもらいました。同じ悩みを抱えている...
怒った中年の顔は「ブス」だと知った。更年期世代がイラついた時にするべき大事なアレ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ゴロンする一瞬♡ 奇跡のモフモフ“にゃんたま”とプニプニ頬っぺが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「現金がよかった」ってそりゃないよ~!『母の日』のガッカリエピソード
 日頃の感謝を伝えるために贈った母の日のプレゼント。なのに微妙〜な反応をされたら悲しいですよね。今回はそんな“母の日のガ...
女性の「理想の顔」ランキングが発表。石原さとみや新垣結衣を抜いた第1位は、上品なイメージのあの女優!
 もしも憧れの芸能人の顔に近づけるとしたら……あなたは誰を「理想」だと感じますか?
好きならやってよ…って、それ「やりがい搾取」されてない? 職場で警戒したい言葉5つ
 ここ数年でよく見聞きするようになった「やりがい搾取」。仕事や日常生活で相手のやる気を利用して低賃金で働かせるような言動...
ぷにぷに肉球が愛おしい♡ 青空に映える癒しの“にゃんたま”爆弾
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第98回「先日のお礼です!パワー!」
【連載第98回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【11万いいね】横澤夏子の“ママチャリ”写真がリアルすぎ!「うちの保育園にいそう」「ママ友になりたい」と共感の嵐
 こんな人、いるいる〜!と共感せずにはいられない「ちょっとイラっとくる女」ネタでブレイクして以来、テレビで大活躍のお笑い...
上半期“ママ友界隈”のびっくりエピソード。パンツ見えそうなミニスカにヒヤヒヤ…!【お花見編】
 今年も早いものでもう6月。この半年で、あなたにはどんな思い出ができたでしょうか?  今回は上半期を振り返り、春の...
【女偏の漢字探し】「鮱(ボラ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
大人の学び直し=リスキリングで価値ある人材になる。忙しい毎日でも続けられる5つのコツ
 人生100年時代の現代では、キャリアを築く上でリスキリングが重要だといわれています。今回は、リスキリングを続けるコツを...