「もう我慢できないの…欲しい」
――続けてください。
「私はもう我慢できずにいました。車内では乳房を揉みしだかれ、今はパンティごしのアソコを弄られている。
時々読む性愛小説では、女性みずから服を脱いだり、男の股間を触って誘う場面も珍しくありません。
だからでしょうか、私もつい言ってしまったんです。
『もう我慢できないの……欲しい』って。
北海道ののどかな田舎に住むK君は、びっくりしたかもしれません。もしかしたら、なんてふしだらな女だと感じたかもしれません。
でも、私は欲望に忠実に、本音を告げてしまったんです。
本来なら女性は受け身となって、男性のリードに任せるべきと保守的な考えもあるでしょう。
しかし、私はそう言わずにはいられなかった。
欲しくて欲しくてたまらない。K君のオスの部分で貫かれたい。ひとつになりたい衝動が、ますます肥え太っていきました」
結婚指輪の感触に心乱れて
――続けてください。
「ほの暗い照明のもと、私たちは服を脱ぎ、再びベッドに横たわりました。背を向ける私の体を、K君が後ろから抱きしてくれて……。
『ああ、憧れのK君と裸で抱き合っている』――私はその腕をギュッとつかみました。
互いの汗やほのかな体臭が、鼻腔を刺激します。
本来ならシャワーを浴びるべきですが、今は一秒たりとも彼と離れたくなかった。
私の手が彼の腕から手首へと下り、指を絡まていたその時、私は手の動きを止めました。結婚指輪のつるりとした感触が指に当たったからです。
不貞は承知の上…燃え上がる欲情の炎
一瞬にして、私の心は乱れました。
彼はどんなふうに奥さんを抱くの――?
こんなふうに、彼は奥さんを優しく抱きしめるの?
今だけは、私だけのK君でいて――。
不貞を承知で、私の欲情の炎はいっそう燃え上がっていったんです。
私は体を反転させ、彼と向き合いました。互いの吐息がぶつかり合い、彼の潤んだ瞳の中に私が映っていました。
再び唇を吸い合うと、彼の手は私の体をまさぐってきたんです。
乳房を揉み、乳首が舐めしゃぶられました。
『すごく綺麗だよ』と囁きながらの愛撫に、私はうっとりするばかり……。生温かな唾液と舌づかいは本当に気持ちよかった。やがて、私のウエストから尻を伝いおりた手は、陰毛を梳いたのち、肉ビラに触れたんです」
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