“女”にこだわった元妻 養育費5万円は愛娘へのせめてもの贖罪

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:41
投稿日:2022-06-07 06:00

養育費の支払は、娘へのせめてもの罪滅ぼし

 そのような事態に陥らないためにも、養育費の取り決めにあたっては、公正証書など法的な拘束力を持つ書類を作成することが重要となります。公正証書については(「いざ離婚!公正証書作成で養育費月6万円、元夫は顔面蒼白に」)でお話していますので気になる方はご覧ください。

 ちなみに、僕自身は養育費を支払うことに何の疑問もためらいもありませんでした。もともと娘を溺愛していたことや、金銭的に貧しい暮らしをさせたくなかったこと。そして、何より家族3人で過ごせなくなってしまったことへのせめてもの贖罪として、私にできる数少ない行いだと思ったからです。

「目に入れても痛くない」を実感

「目に入れても痛くない」

 自分が子供の頃は「いやそれは痛いでしょ」などと思っていましたが、子供を持つようになり「確かに痛くないかも」と思うようになりました。

 そんな愛娘との離婚後の面会については1~2カ月に1回程度の頻度で、週末に日帰り、または1泊2日の旅行に行くというパターンが多かったです。

 日帰りの場合はショッピングモールへ買い物に行ったり、映画を見に行ったりします。泊まりの場合は近場の温泉や、少し遠出をしてキャンプに行くことなどもありました。

離婚しても一生残るであろう感情と葛藤

 離婚当時、娘はまだ幼稚園の年長でした。面会当初は娘自身、なぜ私と離れて暮らすことになったのか理解できていませんでした。

「どうしてパパは違うところに住んでるの?」

「いつになったらまた一緒のお家で暮らせるの?」

 その質問にうまく答えられず、苦笑いで苦し紛れの返答をするしかできなかったことを今も鮮明に覚えています。

一生涯消えない感情

 離婚から1年、2年……と時が過ぎ、私自身が再婚した今となっても、娘との面会後は胸にぽっかり穴の空いたような喪失感と、「あの時離婚していなければ」という後悔の念に苛まれるのです。そしておそらくこの感情は、一生涯消え去ることはないのだろうな、という風にも感じています。

 その後妻も再婚し、当初の取り決めどおり養育費の支払いは完了となりました。その後コロナの流行から娘とも面会できていません。新しい父親ができ、お金のやり取りもなくなった今、果たして以前のように娘と面会することができるのかーー。

 一抹の不安から、連絡する勇気を出すのには、今しばらく時間が必要となりそうです。

 次回へ続きます。

 ◇  ◇  ◇

本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

ラブ 新着一覧


初めて自慰行為を知った日。母激怒、当時はセルフプレジャーなんて皆無
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳までセックスをしたことはなくても「セルフプ...
mirae.(みれ) 2024-10-08 11:42 ラブ
押し広げて奥に進む! ハードな愛撫を求める上級者におすすめ
 ピストンバイブを試してみたいという女性は、ハードな刺激を求めているとみて間違いありません。  しかし、ハードとひ...
桃子 2024-05-19 06:00 ラブ
サレ妻“み”のXが話題さらった件【専門家警鐘】不倫女への“鉄槌”正解は?
 30代サレ妻の「み」と称したXのアカウントが話題になっているのはご存じか。フォローは12万人(現在は削除)で、夫が職場...
「未来永劫結婚ナシの女でもズルズル」40男が眈々と待つ恋人が爆発する日
「冷酷と激情のあいだvol.195〜女性編〜」では、結婚前提で交際を始めた恋人と、交際1年を過ぎても具体的な進展がないこ...
並木まき 2024-05-18 06:00 ラブ
「結婚前提交際だよね?」婚姻関係を露骨に拒む彼と闇落ち寸前の38歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-18 09:24 ラブ
夏前に元カレと「復縁できる女/無理な女」自爆テロより効果的な仕掛けは
 夏が近づくにつれて増えてくるのが、「元カレと復縁したい」と考える女性たちです。  なんとか彼の気持ちを取り戻そうと、...
内藤みか 2024-05-16 06:00 ラブ
元彼との復縁、前兆あり。リアルでもXでも「おすすめ」されたら…
「彼ともう1度やり直したい」と、復縁を望んでいる女性は要チェック! 今回は、復縁の前兆として見られるサインを6つご紹介し...
恋バナ調査隊 2024-05-16 06:00 ラブ
結婚したくない男たちのホンネ6選 見切るか粘るか決めるのはあなた次第
 アラサー・アラフォー女性なら、今の彼氏との結婚を視野に入れているのではないでしょうか。でも、その彼氏があなたとの将来を...
恋バナ調査隊 2024-05-14 06:00 ラブ
「将来見据えて倹約したいのに…」妻のお出かけ願望が理解できない30代男
「冷酷と激情のあいだvol.194〜女性編〜」では、結婚早々に節約生活を強いられている生活に嫌気が差している新妻・果穂さ...
並木まき 2024-05-11 06:00 ラブ
非正規雇用のアラフォーが結婚した男は、“夜のベッド”が生き甲斐のケチ夫
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-11 06:00 ラブ
「子供欲しい」が夫に言えない…タイムリミットに焦る妻の複雑事情
 夫婦であれば、夫に「子供欲しい」と言うのはそう難しくないはず。でも、言えずにモヤモヤしている女性もいるようです。今回は...
恋バナ調査隊 2024-05-10 06:00 ラブ
結婚に優柔不断な彼はいつ見限るべき?「時間を返して」と嘆く女性たち
 定期的に会い続けている仲の男性がいるけれど、今後のことについて話をしようとすると避けられてしまう。そんな悩みを抱えてい...
内藤みか 2024-05-09 06:00 ラブ
①ナル②浮気③競う④群れ サッカー部だった男の嫌いな特徴5、ラス1は
 モテる男の部活といえば、何を思い浮かべますか? そうですね、サッカー部です。学生時代、サッカー部のイケイケ男子に憧れて...
恋バナ調査隊 2024-05-08 06:00 ラブ
幸せになれるのは超わずか…セフレの終わりは突然やって来る
 付き合ってはいないものの体の関係を持つセフレ。「割り切った関係」「楽な関係」であるため、恋愛が億劫になっている人は憧れ...
恋バナ調査隊 2024-05-07 06:00 ラブ
父が浮気している…? 大人になった今だからできる4つの家庭崩壊回避術
 あなたは自分の父が浮気していると知ってしまった時、どうしますか? もし知ったのが未成年の頃であれば、誰に相談していいか...
恋バナ調査隊 2024-05-06 06:00 ラブ
え、彼氏いたの?処女のままの私と、処女を喪失していたオタ友への嫉妬。
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかった私ですが、これまで処女...
mirae.(みれ) 2024-10-08 11:41 ラブ