正直な気持ちを伝えるべき?
「離婚しなければよかったな〜ってこんなに強く思ったのは、今回が初めてだね。離婚した当時は、感情を優先させて『こんなにイライラさせる妻とは早く離れたい!』なんて思っていたけど、あれから3年しか経っていないのに状況はかなり変わっていて、今では当時の俺の判断は間違いだったんだろうなとまで思っている始末。
それで元妻に連絡をして、復縁したいって話をしているけれど、あまり相手にしてもらえていない感じはあるね」
正直に「介護がしんどいから再婚したい」と伝えたほうが、元妻に思いが伝わるのかもしれないと思いつつも、それを話してしまったら「そんなにカズトの都合のいい話にはならないから!」と妻に拒絶されそうな気もして、言い出せないでいるというカズトさん。
損得だけじゃない、やっぱり元妻が好き
それに、復縁をしたい理由はひと言で言ってしまえば「介護問題」であるのは間違いないものの、介護問題を通じて元妻の大切さに改めて気づき、恋愛感情が再燃しているのも事実だけに「損得だけで復縁を望んでいるわけでもないから、伝えるのが難しい」と感じているそうです。
「もうすぐ俺も50代ですからね。今から女性と出会って恋愛して再婚して……っていうのは、奇跡でも起きない限りないんじゃないかなって気がするね。
今は、元妻と夫婦をやめなければよかったなって、ただそれだけ。世の中の夫婦の多くは、問題があって離婚したいと思っても、そこで踏みとどまって我慢して努力して、夫婦の歴史を築いていっているじゃないですか。
一時の感情で『もう嫌だ!』と別れてしまった自分たちの未熟さみたいなものを、今になって思い知らされている感じがするね」
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恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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