“家族割”からの独立!離婚届と地獄の名義変更で自由を得た

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-23 20:11
投稿日:2022-06-14 06:00
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザーを経て「ひでまる」と再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らすアラサーです。
 子連れ離婚&シングルマザーとなった私を常に苦しめた悩みは「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、ひでまるとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。

離婚届を出す隣では婚姻届が受理される世界

 保険外交員として生活基盤をなんとか確立させ、いよいよ離婚届を提出する準備が整いました。

 その頃の私は、子乗せ自転車が横転して右手を骨折する、ヘルペスが発症するなど、本気で厄払いが必要なくらい満身創痍だったため、元夫に車を出してもらい離婚届を提出しに行くことに……。

 久しぶりに会った元夫との会話は子どもの様子や今後の生活についてなどの当たり障りない話ばかりで、今まで一緒に住んでいた3年間を振り返る様子もありません。そのまま、役所特有の長い待ち時間を経て私たちの順番が回ってきました。

 隣の席では、初々しいカップルが今まさに婚姻届を提出しようとしています。

(私もあんなふうに幸せな明るい未来を想像していたはずなのに、今まさに同じ場所で離婚届を提出している)

 その事実に笑いがこみあげてきました。一方で、気持ちは不思議とスッキリとしており、そんな光景を微笑ましい目で見れるくらいには余裕があるようです。

 職員は手慣れた様子で離婚届にサラっと目を通すと、抑揚のない声で「はい、問題ありません。こちらを受理します。お疲れ様でした」と言って席を立ちます。私はあまりにもあっけなく受理されたことに驚き、処理をするために奥へと消えていく職員の背中をしばらく見ていました。

(こんなにあっさり離婚できるんだ……)

 隣で婚姻届を両手に持ちながら笑顔で2ショットを撮る夫婦の様子に、ほんの少しだけ羨ましく思いながら、席を立ち出口へと向かうのでした。

離婚よりも大変だったのが名義変更

「結婚するよりも離婚する方が大変だ」という言葉をよく聞きます。実際に自分が経験するまでは離婚届を出せばそれで終了というイメージがありました。

 しかし、現実はドラマや漫画と違って実に事務的です。離婚届に不備があるかをチェックし、受理されたら晴れて離婚は成立しますが、その後もやらなくてはならないことが山のようにあります。

 それをひとつひとつ潰していって、はじめて“バツイチ”という名の自由を手に入れるのです。

 離婚後に手続きしなければならない主な名義変更はこちらです。

【主な名義変更】

・住民票
・世帯主の変更
・印鑑証明
・国民健康保険
・国民年金
・児童手当
・運転免許証
・マイナンバーカード
・自動車
・パスポート
・銀行口座
・クレジットカード
・不動産
・公共料金
・インターネット
・携帯電話
・任意保険(生命保険、火災保険、自賠責保険など)
・幼稚園や保育園の名義変更
・勤め先への名義変更

 それぞれ必要な手続きをピックアップして、迅速に行動に移しましょう。これは私の経験ですが、一度面倒くさいと思って手を止めてしまうとその後なかなか進まず、多くの時間がかかってしまいます。

 子連れ離婚は、子育てをしながら効率良く手続きを進められるかが勝負です。インターネットで完了できるものは一気に片付ける、店舗に出向いて本人確認が必要な場合は人の少ない時間帯を狙って手続きをするなど、創意工夫を凝らしましょう。

 また、あらかじめ必要な書類をしっかりと準備しておくことも大切です。私は銀行の名義変更時に銀行印を忘れたり、元夫の会社からなかなか資格喪失証明書が送付されず国民保険に入れなかったりと、落ち着くまでに1カ月~2カ月ほど時間がかかりました。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「離婚届出すまでは妻を抱きたい」夜の営みを粘る男の真意
「冷酷と激情のあいだvol.132〜女性編〜」では、離婚協議中の夫・ユウイチさん(仮名)が何年ものレスを経て、今になって...
並木まき 2023-03-04 06:00 ラブ
離婚協議中だよね? レス夫の肉体関係要求に困惑する42歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-03-04 06:00 ラブ
LINE魔ってビミョー、経験者語る!「連絡が多い彼氏」の実態
 あなたは彼氏からの連絡が多いと安心しますか? それとも迷惑? “連絡が多い=愛されてる”と考える女性ならば、きっと安...
恋バナ調査隊 2023-03-04 06:00 ラブ
土曜は?月曜は?火曜は? 嫌われる男の気持ち悪いLINE3選
 男性から送られてきたLINEで「気持ち悪ッ!」と思った経験はありませんか? 相手が周りから嫌われているとしたら、「だか...
恋バナ調査隊 2023-03-04 06:00 ラブ
男友達と交際0日婚したら? お手軽や逃げだと侮るのは早計
 あなたは、男友達と交際0日婚をする人をどう思いますか? きっと、「結婚を簡単に決めて幸せになれると思えない」といった意...
恋バナ調査隊 2023-03-03 06:00 ラブ
「いい人だけど別れたい」彼の魅力に追い詰められた女性の声
「なんて素敵な彼なの!」と魅力を感じて好きになったはずなのに、いつの間にかその魅力に追い詰められてしまった……そんな経験...
恋バナ調査隊 2023-03-03 06:00 ラブ
12歳下夫と幸せに暮らす秘訣3つ 年上と結婚する男性が増加中
 年下の男性と結婚する女性が年々増えています。今や全婚姻数のうち24%も年上妻なのです。25歳以下に限ると、実に4割が年...
内藤みか 2023-03-02 06:00 ラブ
LINEの返信に同じ熱量を求める男…こだわりが強すぎて最悪!
 あなたは、好きになった男性をどこまで許せますか? 「浮気しても許せる」という、寛大な女性もいるでしょう。  しかし、...
恋バナ調査隊 2023-03-02 06:00 ラブ
オトコのハートをつかむ! 他の女子と差がつく特別な褒め方
 人は誰でも褒められると嬉しい気持ちになりますよね。恋愛をうまーく進めるためにも、この「褒める」行為は非常に重要になって...
若林杏樹 2023-03-01 06:00 ラブ
元彼をマッチングアプリで見つけた!重いオンナの絶対NG行動
 大好きだった彼氏と別れ、悲しみに暮れながらとりあえず登録したマッチングアプリ。もしも、そこで別れたばかりの彼氏を見つけ...
恋バナ調査隊 2023-03-01 06:00 ラブ
既婚者マッチングアプリで出会った男性と初デートしたその後
「コクハク」の本コラムで、既婚者マッチングアプリで出会った男性と“お寿司ランチ”した件について書きました。おしゃれなお寿...
豆木メイ 2023-02-28 06:00 ラブ
今晩はしなくていいや!男が萎えるベッドタイムの女の言動5選
 好きな人と愛を確かめ合うベッドタイム。お互いの気持ちがMAXに高まる瞬間でもあります♡  ただ、男性には「これをされ...
恋バナ調査隊 2023-02-27 06:00 ラブ
リッチと幸せは比例せず? お金持ちと結婚するデメリット5つ
 リッチな男性との結婚は、女性の憧れ♡ 好きになった人が「実はお金持ちだった」なんて、ドラマのような展開を夢見ている人も...
恋バナ調査隊 2023-02-26 06:00 ラブ
「カップル旅行あるある」お金で喧嘩するのは目に見えている
 付き合いはじめて3カ月のラブラブな時期に旅行に出かけるカップルは多いとか。旅行中は相手の性格か見え、相性がハッキリわか...
恋バナ調査隊 2023-02-25 06:00 ラブ
「高収入なのに金出せってイミフ」自らの女運を憐れむヒモ男
「冷酷と激情のあいだvol.131〜女性編〜」では、事実上の同棲中の恋人・トモキさん(仮名)に対して、お金にまつわる違和...
並木まき 2023-02-25 06:00 ラブ
「寄生された…」1円も出さない図々しい同棲彼氏に苛立つ女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-02-25 06:00 ラブ