妻と会話したいと思えない
職場にいる妻と同世代の女性たちはもっと若々しく、話していても年齢を感じないのに、妻と話すとジェネレーションギャップを感じてしまうことに苛立つことすらあるというケンジさん。家にいても「妻ともっと話したいな」と思うことは、もうここ何年もないと言います。
「妻との夜の生活も、ずっとご無沙汰ですね。だって、どう頑張ってもそういう気持ちになれないから。
言っちゃ悪いけど、今の有香里は40代って言っても前半には見えないし、お世辞にも若いとは言えない。ぱっと見だと50代に見えても不思議じゃない感じです。
最近は、年齢を重ねても素敵な女性ってたくさんいるじゃないですか？ 有香里はその真逆で、結婚して生活が安定していることにあぐらをかいているようにしか見えないんです。
でも子育ては頑張ってくれているし、家事もきちんとやってくれているから妻としての有香里には大きな不満はないです。
浮気はダメとわかっているけど…
ソレより今、僕が真剣に困っているのは、妻がそんな感じだから仕事で出会う女性にときめいてしまうことが多くて……。浮気をするのはダメだってわかっているから一線は超えないけれど、この先もこんな生活が続いたらどうなるかわからないな。
実は最近、3人の女性とLINEをよくしているんだけど、みんな向上心があって話していても楽しいんだよね。ひとりなんて、妻より年上だけどキラキラしていて素敵ですごいなぁって尊敬しています。
これが浮気の入り口なのかもしれないって思うと自分でも怖くなるけど、まぁなるようにしかならないかなって。
結婚しただけで愛さなければならないの？
結婚したからという理由だけで妻を無理に愛そうとするのもおかしな話だと思うから、夫婦関係については成り行きに任せようって感じです。
今は離婚も珍しくない時代だから、そのうちに僕も離婚するのかもなぁ、世の中の離婚している男たちってこんな感じで少しずつ夫婦関係が壊れていったのかもなぁって気がしますね」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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