更新日:2023-01-26 19:04
投稿日:2022-07-08 06:00
彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
今日も悩みを抱えた女性がウワサを聞きつけ、サロン「コクハク」にふらりと立ち寄ったようですよ。
今日も悩みを抱えた女性がウワサを聞きつけ、サロン「コクハク」にふらりと立ち寄ったようですよ。
1. 性交痛で、パートナーとうまくやっていく自信がない
今回のご相談は、アイさん(39歳女性/仮名)から。
「もう、主人とうまくやっていける自信がないんです」
うつむきがちにぽつり、ぽつりとつぶやくように相談し始めたアイさん。
えりのボスは、静かにアイさんの話に耳を傾けます。
「少し前までは、全然問題なかったのに……」
「ダンナに浮気でもされたの?」
「いいえ! ……あの……」
ためらいがちにアイさんが話し始めたのは、性交痛のことでした。
「主人と私は、昔と変わらず仲良しだと思います。でも最近アレのとき、とても痛くて。触れられても濡れないし、気持ちよくないし。主人に気づかれないように、気持ちよさそうなフリをし続けるのも、なんだか疲れちゃうし」
誰にも相談できずに、今までひとりでずっと悩んでいたアイさん。
「……私のからだ、やっぱりどこかおかしいんでしょうか」
「いいえ、まったくおかしくないわよ」
えりのボスはハッキリ言いました。
「性交痛っていうのは、けっこうよくあるトラブルなの。あなただけじゃないのよ。今までひとりで抱え込んでて、つらかったでしょう?」
今にも泣き出しそうな表情で、うなずいているアイさん。
これは放っておけません!
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