更新日:2022-09-09 06:00
投稿日:2022-09-09 06:00
人の数だけ愛のカタチはある
――全然変ではありませんよ。彼の初めてを知ったA子さんだからこその複雑な感情、お察しします。
「ありがとうございます。U君のお陰で息子の成績は上がっているし、後ろめたさがある分、息子や単身赴任をしている夫にも優しくなれる――身勝手かもしれませんが、人の数だけ愛のカタチはあるのだと感じます。
大雨から始まった私たちの関係ですが、一日でも長く晴れの日が続くよう自分なりに努力するつもりです」
◇ ◇ ◇
A子さんは潤んだ瞳でニッコリ笑った。
喜びの中に少しだけ憂いを孕んだ彼女の目を見つめながら、私も笑みを返す。
たとえ大雨になっても、嵐がきても、悔いることなく輝き続けて欲しいと心の中で願う筆者だった。
(了)
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