インスタ女子もドン引き 「いいね!」をケチる男の恋愛傾向

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-05-07 18:58
投稿日:2019-05-07 06:00

 渋谷にオフィスがある某IT企業で働くサナ(31歳独身)は、OLながらインスタではフォロワー1万人を越えている、いわゆるインスタ女子。ファッションとグルメを中心に、おしゃれなライフスタイルを日々インスタに載せています。

 傍から見たら超リア充なサナですが、近年付き合った男たちとはもっぱらSNSが原因でケンカすることが多く、新しい恋も敬遠しがちになっていました。彼氏のインスタを見て、共通の女友達と飲んでいたことが分かったり、逆に自分のインスタを見られて「あの店、誰と行ってたの?」と束縛されたりと……SNSを頻繁にやるカップルは、余計な心配事が増えて面倒なことになるようです。

 そんなサナが、合コンで知り合った「SNSをやらない」と豪語する彼に惹かれて、しだいに交際するも、予想だにしなかったザンネンな恋の結末とは? 今回はSNSから垣間見えた #ザン恋 エピソードをご紹介します!

「SNSは見る専門」と言う彼に惹かれて

 会社の同期からのお誘いで、とくに期待もせずニュートラルな気分で行った合コンのお相手は、サナたちと同業他社のIT関係。幹事の男性は営業企画部なんだそうですが、サナが気になったのは、あきらかに人数合わせで連れてこられた感じのSEだというヒデオくん(31歳)。

 合コンがはじまって食事が出てきた際に、サナたち女性陣や幹事の男の子はすかさずインスタ用に写真を撮っていたところ、ヒデオくんが「僕はSNS見る専用だから、一応アカウントは持っているけど自分ではアップしない」と言っていたのです。最近SNSをよくやる男性との恋愛に疲れていたサナは、その一言が逆に新鮮で、一気にヒデオくんに惹かれていきました。

 後日デートを2回して、ヒデオくんの質素なデートや必要最小限のLINEの連絡なんかも、チャラチャラしてないところに好感が持てて、好きになっていきました。

 そして3回目のデートで、ヒデオくんの方から「好きだから付き合おう」とシンプルに告白をされて、順調に交際がスタート!

彼から「いいね!」がつかないのは何故?

 それからのデートはもっぱらお家メインのお付き合いに。2人で家にいる時も、スマホタイムがあるのが日常でした。

 サナはインスタを中心にSNSは何でも頻繁に更新するタイプでしたが、一方の彼は、Facebookとインスタは一応アカウントだけ持っているけど、自分では更新しない「見る専門」。だからヒデオくんが、いつログインしているのか、サナはよく分からずにいました。

 でも、サナがインスタを更新すると、すぐに「こないだ行ったお店、載せてたね」と言ってきます。

 ところが、何だか不可解なことが一つだけありました。

 それは……「彼から“いいね”が一度も付いたことがない」こと。

 サナは「何で“いいね”してくれないの?」と聞いても、「僕は、仕事で何かを成し遂げた報告とか、共感できる考えについての投稿みたいな、本当にいいと思った時にしか“いいね”はしない」と言うのです。

 それを聞いたとき、サナは《じゃ、私の投稿はいいと思ってないんだ……》と、ちょっとショックを受けましたが、インスタは写真の見栄えを優先してアップしているのも事実なので、「まあいいか」と流し、時は過ぎていきました。

記念日のプレゼントは初回のみ!?

 2人は交際して半年が経ち、初めて2人で迎えるバレンタインデーが間近に迫ってきた頃、サナは「バレンタインのプレゼント、何か欲しい物ある?」と聞きました。すると、ヒデオくんは「何もいらない。ってか、ホワイトデーも何もやらないからな」と言ってきたのです!

 サナは動揺しながらも、「えっ、なんで? クリスマスの時は自分から「何が欲しい?」って聞いてきてプレゼントくれたのに、バレンタインは何もしないの?」と聞いてみると……

「クリスマスの時は、付き合って最初のイベントだったからだよ。それがずっと続くとは思わないで」と、ヒデオくんは言いました

 そう……ヒデオくんは、まさに「釣った魚にはエサをやらない」男だったのです!!

 思い返せば、インスタの“いいね”もケチる男。

 カップルの記念日だからって毎回プレゼントをあげるわけではない、というのも考えてみると腑に落ちる。

 そう思ったサナは、その年は映えないクリスマスを過ごした後、ヒデオくんとの付き合いにテンションがだだ下がり、自ら別れを告げたのです。

《やっぱり自分(インスタ女子)には、映えるデートが合っているんだわ》

 ヒデオくんとの交際は、自分の恋愛観を見直す教訓となったようです。

【今日の一言メモ】いいねをケチる男は、釣った魚にエサをやらない傾向アリ!

 SNSをさり気なく見ている中で、いいねをポチしまくる大盤振る舞いな男もいれば、いいねを押し渋る男もいるな……というのは、なんとなく感じていましたが、いいねをケチる男と付き合うと、記念日もケチられるというのは、新たな発見でしたね。

 でも、どんなこじらせ男子との珍エピソードも、次の恋に生かせる教訓になるので、何事にも意味があるということですね!

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

ラブ 新着一覧


初めての“女風”。セラピスト100人を熟考、相手の決め手となった一文は…
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で男性経験がないながらも、性的関心だけは人並み以上...
mirae.(みれ) 2024-09-15 13:53 ラブ
彼氏宅“おうちデート”で見るべき場所5選。「トイレが汚いのはダメ男」と納得できるワケ
 今回は、イイ感じの関係になっている男性からおうちデートに誘われたときに見るべき場所・ポイントを紹介します。部屋を見れば...
恋バナ調査隊 2024-08-25 06:00 ラブ
「ウチのは、過剰なルッキズム信仰」美に固執する妻からの“加齢臭いじり”に疲れ果てる54歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.210〜女性編〜」では、結婚11年目を迎え、年齢に伴って見た目がどんどん老いていく夫に切実な...
並木まき 2024-08-24 06:00 ラブ
加齢臭も漂う夫は「ザ・おじいさん予備軍」。生理的に厳しいと訴える46歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-08-24 06:00 ラブ
夫の疲れたアピールあるある4選「はあ~疲れた~」って喧嘩売ってるの?
 夫の「疲れた〜」という口癖、無性にイライラしますよね。仕事後や家事の後に「はあ〜、疲れた〜」と言われると、「いちいち疲...
恋バナ調査隊 2024-08-24 06:00 ラブ
昭和脳の恋愛観プレイバック6選。アップデートしてますか?
 時代とともに移り変わっていく、恋愛観。令和の今では「はあ?」と思うような恋愛観が、昭和の時代には「そうそう」だったケー...
恋バナ調査隊 2024-08-24 06:00 ラブ
女優の早見あかり《幸せ》《感謝》を並べた離婚報告に違和感。“言葉どおり”になぜ受け取れないのか
 元ももいろクローバーメンバーで女優の早見あかり(29)が20日、自身のインスタグラムを更新し、離婚を報告した。 ...
『虎に翼』に共感。40歳の私が“夫婦のようなもの”を選択した理由
 8月22日に放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』は、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)が結婚を止め、“夫婦のような...
アラフォー夫婦が抱える不満の種。旦那のイラッ、妻のイライラッ6選
 幸せそうに見えるアラフォー夫婦にも、少なからず互いに不満はあるもの。しかし、大人であるゆえ「喧嘩にならないように」と我...
恋バナ調査隊 2024-08-23 06:00 ラブ
女風の指名に異変? 20代イケメンより30代セラピスト推しの人妻が増えるワケ【経験者談】
 今や女風(女性用風俗)は都内だけで100以上のサイトがあり、需要も定着しつつあります。  最初のうちは20代のイ...
内藤みか 2024-08-22 06:00 ラブ
不倫疑惑の夫を揺さぶるカマかけフレーズ6選。キョドったらクロ確定!?
「もしかしてうちの夫、不倫してる?」と疑いを持っても、スマホをチェックしたり尾行したりするのはハードルが高いですよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-08-22 06:00 ラブ
不倫やらかして幸せになれると思うなよっ! サレ妻たちによる決死の制裁LINE10選
 夫に不倫されてしまった「サレ妻」の女性は、毎日悲しくて涙に暮れる日々を送っているかもしれません…。でも、中には、男性た...
恋バナ調査隊 2024-08-21 06:00 ラブ
40代でもマッチングアプリでモテる方法。“テッパン4つ”を試してから止めても遅くはない!
 平成中盤までは、「若者が出会いを求めて使うもの」という印象だったマッチングアプリですが、令和の今では、大人の世代もマッ...
恋バナ調査隊 2024-08-21 06:00 ラブ
彼氏の恋愛温度が低いワケ&3つの改善点 好きな感情は私だけですか?
 彼の恋愛温度が低くて、「自分だけが好きなんじゃないか」と不満や不安を抱いていませんか? そんな場合でも彼が悪いのではな...
恋バナ調査隊 2024-08-20 06:00 ラブ
経験人数、手をにぎにぎ、下ネタ炸裂…タカが外れたのか? 勘違い男たちの“婚活セクハラ”5選
 婚活をしている女性なら、1度はセクハラのような言動を受けた経験があるのではないでしょうか? 結婚を視野に入れた出会いだ...
恋バナ調査隊 2024-08-18 06:00 ラブ
旦那が突然家出!不倫、たびたび追い込まれる、夜のアレ…非常事態下で繰り広げられた夫婦のLINE
 ある日突然、旦那が家出したらどうしますか? 大喧嘩をしたなど、家出したきっかけが明確であれば別ですが、それ以外であれば...
恋バナ調査隊 2024-08-17 06:00 ラブ