ワレモコウって漢字で書くと? “超絶短い秋”をおセンチに♡

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-09-28 06:00
投稿日:2022-09-28 06:00

メッチャ曖昧な秋ですね

 すっかりあやふやになった日本の四季。特に春と秋はメッチャ曖昧になってきたなぁと感じる今日この頃。極端な話、体感できる秋は一週間で終わるんじゃね? とも思ったり……。

 年中無休でほぼ花屋の店内にいるワタクシにとって、入荷する植物は四季を感じる貴重なアイテム。秋になると紅葉した枝や赤い実物、年中あるバラやガーベラ、菊も秋色品種に変化し、短い秋を惜しむかのように、店内は“秋色”でいっぱいになります。

 そんな主張度高めな秋商材の多い中、奥ゆかしくも健気な風情が人気のお花がございます。夏の終わりから晩秋にかけて、決してでしゃらず、引き立て役を見事にまっとうする見上げた性根のお花。見つけたお客様は思わず「やっぱり可愛いわよね~」と歓喜してしまうその正体は一体……。

 今回は「秋はチョッピリ切ない季節 ワレモコウ」の解説でございます。

ワレモコウってなんですか

 ワレモコウは、バラ科で秋の野花の代表格。北半球に広く生息し、日本では北海道から九州までほぼ日本全土に分布し、日当たりの良い山野や川辺に秋の風に揺られて咲いております。

 綿棒の先のような茶色い塊が、枝分かれした細長い紅い茎の先について秋の風に揺られてユ~ラユ~ラ。可愛らしいけれど、どことなくさみしげな見た目は、古(いにしえ)より多くの歌人の心をつかんで詠まれてまいりました。

 源氏物語にも登場する暗紅色のそれは、決して派手ではないけれど、日本の秋の野山には欠かせない不思議なお花。といっても、神奈川でもカントリー風情たっぷりの地域で生活しているワタクシでさえ、自生してるワレモコウにはお目にかかったことがありません

 地域差もあるのでしょうが、野生で咲いているワレモコウはなかなかレアなのかしら……。昨今は園芸品種として、あるいは切り花として見るのが圧倒的に多いですね。

どこの部分がお花?

 どれが花? 綿棒の先っちょみたいな部分が花? えー、どちらも違います。綿棒の先ちょみたいな暗紅色の部分はたくさんの花の萼(ガク)が集まったもの。つまり、暗紅色の綿棒が小さな花の塊ってお話。有限花序(ユウゲンカジョ)の性質を持つワレモコウは、花の塊の先端から1~2㎝程度の花を徐々に咲かせます。

「愛慕」「変化」という花言葉の由来は、愛嬌のある可愛らしい花穂をつけた花姿と、先端から花を咲かせていく様子が変化しているようにも見えるから。うまくつけたもんだと感じますのよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


辛酸なめ子さん「猫奉仕入門」人より高貴な存在に奉じる幸せ
 猫様、神様、仏様!! ネコの前では誰もが下僕……。猫は迷える人間をいつも導いてくれているのです。
昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...
「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...
BiSHセントチヒロ・チッチ「ハクと坊のきょうだい猫は人を虜にする」
 私、このコたちを我が家に迎える前から、ふたりのファンだったんです。 「セントチヒロ・チッチ」の名前の通り、私はジ...
自分を追い詰めないで アラフォー女性管理職5つの悩み&解決法
「課長に昇進したのはいいけど、意外とツラい〜!」そんなアラフォー女性、増えています! 豊富な経験から職場で責任あるポジシ...
職場にウジャウジャいる!?「老害社員」特徴5つと付き合い方
 さまざまな年齢の人が働いている職場では、かなり年の離れた定年間近の上司や先輩とも付き合わなくてはなりません。人生の先輩...
見栄っ張りな女の「隠れ心理と付き合い方」を知って楽になる
 あなたの周りに、見栄っ張りな女はいませんか。友達だと思っていても、会うたびに見栄を張られると、疲れてしまいますよね。こ...
何でもない日、いつか良い思い出になる時間 2023.2.27(月)
 行きかう電車を眺める2人。  なにか会話をするでもなく、ただ同じ方向を向いている。  記念日やイベントごと...
日光浴&岩盤浴♡ くるんとしたポーズで“たまたま”をチラリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
いい大人世代の親孝行とは? 後悔しないために見直す8項目
 久しぶりに親に会ったら、急に老けたように感じてびっくり!「親孝行しなければ……!」と急に焦ってしまうけど、いざとなると...