私は、子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性です。

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-10 21:40
投稿日:2019-05-07 06:00

性交渉時の不正出血

 40歳の終わりから、性交渉時の不正出血。量にすると、少ないときはベッドに3㎝ほどの血のシミができるくらい、多くなってくるとおよそ大さじ3(45ml)くらいでしょうか。

 その2年前にはグレープフルーツ大の子宮筋腫の摘出手術を受けていて、かつひどい切れ痔を抱えていたので人一倍「冷え」「痛み」「出血」には敏感。こまめに病院にも行っていました。

「性交渉時の出血は『子宮びらん』によるもの。子宮頸がん検査(細胞診)で異常も出ていないし、問題はありません。びらんはレーザーで焼くことができますが、焼いてもかさぶたが剥がれ、落ちればまた元に戻っていたちごっこになってしまいます。様子を見ましょう」

 子宮頸がん検診はクラスⅠ~Ⅴで診断され、Ⅲb以上を高度異形成と呼び、この先がんになる可能性のある「前がん状態」を疑われます。子宮頸がんは前がん状態で見つけられる数少ないがんなのです。そのうえで医師のお墨付きをもらうと、なんだか治ったような気がして、安心しきってしまいます。

 それでも、どんどんひどくなる生理痛に、不正出血。便座に座ると卵の白身のようなおりものがだらだら出てくる。そして、においもある。

 その後も子宮頸がん検診は、半年に1度受けていましたが、いずれも異常なし。私自身はこんなに異常を感じているのに……。

人一倍元気に働いている

 漢方、布ナプキン、よもぎ蒸しパット、生理食塩水による膣内洗浄、カンジダの薬も処方してもらいました。やれることはすべてやっていたはずなのに、ある時から排尿をするために便器に座ると血がしたたるようになったのです。

 切れ痔は手術済み。ということは……?

 そう、不正出血は性交渉時だけにとどまらず、日々の暮らしに侵食してきたのです。でも、生理痛以外はどこも痛くない。ジムにだって通っているし、人一倍元気に働いてもいました。

 でもでも、やっぱり、おかしい――。

 病院を訪れ、不正出血の話をし、内診をしてもらいます。

「異常は見られないけど、一応子宮頸がんの検査をしておきますね」

 安心するために受けたはずだった細胞診の、まさかの結果に、私の生活は一変していきます。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


現金より危険な面も…「電子マネートラブル」よくある事例と3つの対策法
 近年、現金を持ち歩かず、電子マネーを利用する人が増えていますが、それに伴って急増しているのが、電子マネートラブルです。...
親子でしっぽシマシマ隊! チビ“たまたま”がすくすく育ちますように
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策
 雑草が気になる季節になりました。「雑草」という植物なんて無いねえ~と言われちゃえばそれまでですが、道端はまぁいいとして...
トレンド入り「猫ミーム」インフルエンサーの投稿じゃないのになぜバズる
 2024年春、突如日本のSNSシーンで流行し始めた「猫ミーム」というカルチャー。日本だけでなく、今世界で流行し、そして...
え、ハブられてる? ママ友に嫌われる言動ランキング&上手に付き合う術
 子育て中の女性が必ず直面する「ママ友との付き合い」。気の合う人に出会えれば、情報交換や悩みごとを共有できる仲間として心...
カスハラとクレームの違い 料理が30分経っても出ないから文句言ったら?
 パワハラ、セクハラ、モラハラ…。最近何かと「ハラスメント」という言葉を耳にしますよね。その中でもここ数年でよく見聞きす...
「風呂キャンセル界隈」失敗談 足の臭いでバレ!自分を奮い立たせる方法
 ネットスラングで「風呂キャンセル界隈」というワードが話題になっています。読者の皆さんの中にも、その日の入浴をキャンセル...
丸見え族、参上! うさぎシッポの“たまたま”君にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
何をそんなに怒っているのだ?
 何をそんなに怒っているのだ?  東京都庁近くにて。
ほっこり癒し漫画/第75回「ヘルプみーこ」(後編)
【連載第75回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【難解女ことば】「小女子」ってなんて読む? ヒントはご飯が進むもの。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
最新「グダグダなLINEやり取りの終わらせ方」知らないのは無防備すぎる
 仕事からプライベートまで、コミュニケーションツールとして使えるLINE。便利かつ気軽ではありますが、それゆえにダラダラ...
スマホを持たないサブカル老人の願い「本屋に行く楽しみを奪わないで~」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
クレクレママの実態 買い換えるなら「車くれない?」っておねだりする!?
 人のものをすぐに欲しがるクレクレママ、あなたの周りにはいませんか? おさがりなどをもらってくれて助かることもあるけれど...
44歳独身、今からでも遅くない?ズル休み→大学進学を決めた“無敵の女”
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、信じていた学生バイトに蔑まれ、客の若者にも罵られる日々。見かねた学生バイトの...
私の時給はパフェより低い…置き去り氷河期世代の苦悩「感覚死んでる」
 八王子の居酒屋で契約社員として働く由紀は、特段面白みのない毎日を過ごしている。元気な学生バイトたちに囲まれ慌ただしい日...