外で心が乱されても居場所があれば大丈夫 2022.11.20(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-11-20 06:00
投稿日:2022-11-20 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。
わたしすごい!(C)小原玲
わたしすごい! (C)小原玲

 同級生が企画した同窓会。新幹線でわざわざ地元に帰って楽しいはずの時間なのに、家に帰るとどっぷり疲れているのは、どうしてだろう?

 仕事が充実していて自信に満ちている(ように見える)あの子。起業で一発当ててリッチなあの子。優しい配偶者と子どもに囲まれて幸せそうなあの子。そして「私は周りからどう見えているんだろう」って考えてしまう自分にも自己嫌悪してしまう。

 かつてのクラスメイトの姿は、自分の「あったかもしれない」未来。それはきっと相手から見ても同じこと。

 だから、たとえ外で疲れても家に帰って気持ちが安らぐなら、その場所はあなたが時間をかけて手に入れた大切な居場所だと思うから、それだけでも自分を誇っていい気がしているよ。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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