欅坂46も櫻坂46も「愛して頂けたら嬉しい」
それに続けて、
「大好きな欅坂46も大好きな櫻坂46もそれぞれにしかない楽曲、グループ、メンバーの魅力がたくさんあります。どっちが良い悪いとかじゃなく、それぞれを尊重しながら魅力を受け入れて、どっちも愛して頂けたら嬉しいなと思っています」
と語った菅井。おそらく、改名以降ファンの間でずっと続いてきた議論の的でもあり、前日の森田不在時についての憶測の原因にもなった「欅坂46か櫻坂46か」というせめぎあいに対する要望のように捉えられる。
これは両グループでキャプテンを務めてきた菅井だからこそ放てる重みのある言葉ではないだろうか。そんな菅井のもとに全メンバーが集結し、1人ずつ菅井に向けた感謝の手紙と花を渡し、それぞれ菅井と抱き合った。
ドーム2日目のラストは初日同様、卒業曲「その日まで」が披露されたが、初日と違ったのは、菅井が曲中、
「今日までグループを守るために戦ってきました。悲しいこともあったけど、最っ高に楽しかったです! 7年間の応援ありがとうございました!」
と語り、メンバーが作るアーチを駆け抜けた後、深々とお辞儀をし、ステージ中央奥の階段から去っていったことだ。
これをもってアイドル菅井友香の歴史は幕を閉じ、残った19人のメンバーが揃い、新キャプテン松田がこれからも櫻坂46は坂を上り続けることを約束し、晴れやかにライブは終わりの時を迎えた。
重責を全うした菅井ならではの“光景”
その後、Twitter上の日本トレンドでは「菅井友香卒業セレモニー」が1位となり、他にも「不協和音」「櫻坂46_2ndTOUR東京Day2」などと並んで「最高のキャプテン」がランクインした。
同日ライブは、現地で姉妹グループである乃木坂46や日向坂46メンバーも多く駆け付け、欅坂46・櫻坂46の元メンバーの姿も見られた。アイドル史上最も過酷と思われる任務を全うした菅井だからこその光景だろう。
のちに先輩・乃木坂46のキャプテン秋元真夏(29)はSNSで「どれだけのことを乗り越えてきたんだろう あんなにかっこいい人の最後のステージを観ることができて本当に幸せです」と綴った。
“唯一無二”の最高のキャプテン
在籍中、様々なファンの声が飛び交うこともあったが、菅井がキャプテンでなければあの欅坂46も、今の櫻坂46も無かったのではないだろうか。
前に出すぎず、強力なリーダーシップでメンバーを統率することはしない。だからこそ、平手という鮮烈な個性を抑え込むことなく、また経験の浅かった2期生に自信を持って前を向かせることができたのだと思う。
7年間、グループを守るために闘ってきたキャプテン・菅井友香に心からの賛辞を贈りたい。
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