「父子帰省」に初トライ! 作戦の行方は? 2022.12.31(土)

コクハク編集部
更新日:2022-12-31 06:00
投稿日:2022-12-31 06:00

想定外の事態!「○○がない」

 ここからは夫の話をもとに書いています。

 ◇  ◇  ◇

 いつも乗る国内線の飛行機は椅子の背にモニターがついているので、勝手に今回もそうだと思い込んでいましたが、乗り込んだのはモニターがないタイプでした。想定外の事態。

 上の子が飛行機の中で見る子ども向けの動画を楽しみにしていたので、これはハードモード確定かと思いきや、意外と落ち着いた様子で一安心。4歳にもなるとしっかりしてくれるものですね。

 ところが、飛行機が方向転換している最中に早くも下の子がぐずり始めました。

 離陸前はヒザの上に乗せないといけないのが、おそらくですが、「下に降りたい、降ろせ、自分も座席に座りたい、窓から外見たい、兄ちゃんひとりで座って外見とるやんけ」とのことで、泣き出しました。

 お菓子を出してなだめるも長くは座ってくれず、離陸前から心が折れそうに……。周りからも子どもの鳴き声が聞こえてきて、少しだけホッとします。

 寝かせない作戦が功を奏したのか、下の子が自ら父の膝に上ってきて寝る態勢に。富士山が見えるころにスースーと寝息が聞こえてきました。心の中で「完全勝利じゃん」と呟き、ガッツポーズ。

「持ってきたおもちゃやお菓子、帰りの便に温存できるじゃん。ヨユーだったな」と思ったのも束の間。20分ほどでなぜか覚醒。そして、泣く。

 さらに都合の悪いことに「眠いけど起きちゃった」という一番ぐずるパターン。寝る前よりもさらに機嫌が悪く、「この時のために!」と、満を持して用意したおもちゃやお菓子を取り出しましたが、興味を示しません。

 子どもって、本気泣きの時、目つぶってますもんね……。そもそも見えてねー。隣の人、寝てるとこごめんなさい。

いたたまれず後方に移動したら“同志”がいた

 幸いシートベルトサインが消えていたので、上の子を席に残し、下の子を抱っこをして後方へと移動します。同じく抱っこ紐に赤ちゃんを入れて立ってるお母さんがいたので、並んでゆらゆらと泣く子どもをあやしますが、席に戻ろうとするとまた泣き出す……の繰り返し。

 それを2、3回やったくらいで、先ほどあやした際に取り出したアンパンマングミを上の子がいじっているのを見つけ、泣き止んでくれました。

 CAさんが子ども用おもちゃ(段ボール飛行機、鬼滅の刃のメンコ)を持ってきてくれたので、それでしばらく遊ばせます。飽きてきたタイミングでスマホの動画を見せたり、先ほどのグミを食べさせていたところで、やっと到着。はあ、疲れた。

「機内で寝かせる作戦」は諸刃の剣

 羽田空港の保安検査場から岡山空港の到着ロビーを出るまで約2時間、子ども2人の世話を担った夫が得た“気付き”はふたつ。

睡眠コントロールはうまくいくとは限らない

「昼寝をさせず機内で寝かせようと思ったのですが、策に溺れたカタチになりました。熟睡してくれればいいけれど、失敗すると通常時よりもさらに機嫌が悪くなる可能性をはらんでいます」

大きめのサブバックがあると便利

「すぐに出す想定のおもちゃやお菓子はエコバッグに入れて、後でたたもうとしてたけれど、大きめのバッグにした方が吉。空港内は子どもの上着がいらないので入れておけるし、こまめに出るゴミやお土産もまとめて入れられます」

おわりに

 初めての父子帰省はほろ苦でしたが、夫に凹んだ様子はなく「次回に生かしたい」と前向きでした。とはいえ、下の子は今2歳なので、あと数年で現在の上の子と同じ年齢になり、手がかからなくなることでしょう。

 そんな日が待ち遠しいような、ちょっと寂しいような……。そんなことを考えながら、母は数年ぶりの独りきりのお正月を満喫させてもらおうと思います。

(編集M)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...
猫飼う40独女が準備する「防災グッズ」元カレのアレと被災した親の経験談が沁みる…
 9月1日は「防災の日」でした。地震や台風などに対する不安が高まっている今、災害に備えていますか? 私は、しなきゃしなき...
40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  最近、フ...
簡単!秋におすすめのアロマと桃尻・股関節・ふくらはぎ・内ももの鍛え方【調香師がチャート別に解説】
 適度な運動で汗をかくと健康になるのはもちろん、達成感で幸福ホルモンが刺激され、心や肌にも潤いを与えます。今回は、フェロ...
祝“たまたま”2nd写真集発売!「神表紙」の魅惑ポーズの裏側に迫る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
水の中の緑のカーテン
 水底に沈んで  上を見上げているつもりになって  涼んでみる
「阿婆擦れ」は“当て字”。もともと男性にも使われていた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
目指すは我が家でホムパ! プ~ンと漂う家の臭いの根源と3つのテッパン対処法
 自分の家の玄関を開けてふわっと嫌な臭いがした時、本当に凹みますよね。  わが家の臭いには、慣れてしまいがち。他人に気...