既婚の女友達が漏らす旦那の愚痴!結婚は本当に墓場なのか?

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-01-24 06:00
投稿日:2023-01-24 06:00

結婚は墓場というより、難度の高い人生ゲーム

 しかし、独身者が思い切って「じゃあ、本気で別れちゃえば? あんたキレイだし、もらい手いるよ」と勧めると、既婚の友人たちは「そうかな~。まじ、人生って感じだわ」などとぼんやりしたことを言って、話が空中分解する。

 家で日々パートナーや子どもと過ごす彼女たちからすると、女子会はこの上ないストレス発散の場だが、本気で離婚を決断するために背中を押されたいとまで考えている人はあまりいない。

 一方の独身者は既婚組の口からは愚痴しか出ないように感じるかもしれないが、既婚者の立場に立つと、愚痴は家庭では言えない話。そもそも「誰かに言いたかっただけ」というケースも多い。

 ひとりでいる時間の長い独身からすると、至極単純に「嫌なら離れればいいだけ」という答えが出やすいが、既婚者的にはもちろん、離婚せずに問題を解決したいわけだ。

 彼女たちの抱える真の問題は、パートナーとの問題を家庭内で解決できていないことであり、離婚は最後の切り札的な選択肢でしかない。

独身時以上にレベルアップが必要

 既婚者の愚痴の中でよく「落ち着く空間であるはずの家で、ストレスが溜まるなんて」という話がある。たしかに、独身者がひとり、ないし友人などと暮らす家ではストレスがかかることはないかもしれない。面倒なコミュニケーションが少ないからだ。

 反面、結婚するとパートナーと深くコミュニケーションしていかねばいけない。お金のこと、子どものこと、夜のコミュニケーションなど。これらの課題をうまく解決しながら家で過ごすのは、決して簡単ではない。

 結婚は墓場と捉えるよりも、難しい人生ゲームと捉えた方が分かりやすいと思う。彼女たちのプレイする人生ゲームはパートナーとの相性も関わってくる。独身者がクリアするより遥かに難しいのだ。

 結婚したら人生が楽しくなくなって「墓場」になるのではない。難しいゲームだってうまく進まないとイライラするだろう。ただ、結婚というステージを上手にプレイするためには、自身もパートナーも独身時以上に人間としてのレベルを上げて臨まねばいけない。

 だからこそ、そのステージに行く前にパートナーをしっかり選ぶのは重要だ。

【結論】結婚は墓場ではないし、離婚は1つの選択肢でしかない

 既婚者で女子会に行くと愚痴が止まらなくなってしまう人は、心のどこかで「パートナー選びを間違えたかも」という不安を抱えている。愚痴って自身がスッキリするなら、きっとそれでいい。そのために友人というコミュニティがあるのだから、リフレッシュには使うべきだ。

 しかし、それは一時的な逃避行動であり、パートナーと向き合わなければ根本問題が解決しない。友人に愚痴を漏らしても家でイライラすることが多いなら、何度でもパートナーと話し合うべきだ。

 パートナーとコミュニケーションし、問題が解決されれば、友人に漏らす愚痴も少なくなる。自分の考えを愚痴として友人に伝えるだけでなく、パートナーに課題として伝える行為は結婚生活においてきっと欠かせないコマンドだ。夫婦の話し合いなしに結婚ステージを円滑に進めていくのは難しい。

 現在独身で既婚者の愚痴を聞いている人は、今のうちにその愚痴を参考にしておくべきだ。ほとんどが話し合いで解決すべきことだが、それができないとどんな心理状態になるのかは、友人を見ればよく分かるだろう。

 女子会の意義って、互いの気持ちをぶっちゃけ合えることだと思う。だから、ある程度愚痴が出ること自体は許容してあげてもいいはずだが、愚痴って聞く方もストレスがかかる時もある。立場が違う人が混ざる女子会では、お互いにそんな配慮を持つことが必要だ。

 そして悪なのは「結婚」そのものではなく、パートナーとの関係の問題なのだということを忘れずに、恋愛の愚痴を聞くことをおすすめしたい。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


既読スルーを撃破!返信催促がうますぎる絶妙なLINE3選。褒められたらつい…
 気になる人、好きな人とのLINEはなるべく長く続けたいですよね。でも「返信は?」と催促するのは重く思われそうで気が引け...
恋バナ調査隊 2025-11-16 08:00 ラブ
「絶対に離婚しますよ」妻の冷たい一言で45歳夫が覚醒。毎日コンビニ弁当でも“期限までには”別れたい理由
「冷酷と激情のあいだvol.272〜女性編〜」では、仮面夫婦から完全なる家庭内別居まで悪化した夫婦関係に悩む妻・絵里香さ...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
「完全に“他人”扱いです」結婚18年目、こぼれた本音に夫が青ざめて…45歳妻が今も悔やむ一言
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
【漫画】「妻の価値0点」夫の暴言に涙。扉の向こうにいた女は…サレ妻の復讐が始まる!『60点の夫婦でいいのに』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】  「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変...
【漫画】「旦那さんかっこいい」自称・100点女の発言に戸惑い…不穏な笑みの意味は?『60点の夫婦でいいのに』#2
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
【漫画】私の最高得点は60点…モラハラ夫の“採点”に耐える日々「俺に見合う女になれ」って何様?『60点の夫婦でいいのに』#1
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
「後ろ振り向いてみてー」のLINEにギョッ! 浮気がバレた3つの瞬間
 今回は、浮気がバレた瞬間のLINE、つまりフラれる直前のLINEを見せてもらいました。長年付き合っていたとしても、終わ...
恋バナ調査隊 2025-11-15 08:00 ラブ
「俺は子作りの道具?」男性が反発する理由。年末に焦る女に伝えたい、本当の結婚への近道
 2025年の年頭に「今年こそ結婚する!」と誓った女性は、かなりいると思います。その言葉を胸に婚活に励んだ人もいたでしょ...
内藤みか 2025-11-14 11:45 ラブ
「全部 知ってるよ」に戦慄…ハイスぺ夫がストーカー化。元ホステスの妻が怯える“もう一つの顔”
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-11-14 11:45 ラブ
クリスマスまで間に合うか!? 私が進行中の“彼氏作り大作戦”。マチアプで同時進行、女友達から攻めるetc.
 ハロウィンが終わり、クリスマスムードが漂ってくるこの季節。「今年こそは彼氏と過ごしたい!」そんな想いから、今まさに“恋...
恋バナ調査隊 2025-11-13 08:00 ラブ
特別だけど恋人じゃない。“名前のない関係”に揺らぐ4人の体験談。「夜を過ごしたのは一度だけ」
 恋人じゃないけど、他の人より特別。曖昧で切ない“名前のない関係”に心を揺らした経験はありませんか? 今回は、誰にも言え...
恋バナ調査隊 2025-11-12 08:00 ラブ
「もう離婚だ!」小さな不満が露わに――年代別に見る夫婦の危機の注意ポイント。どうすればうまく乗り越えられる?
 長い結婚生活を送っていると、いろいろな課題や困難に心が折れそうになることがありますよね。実は「夫婦の危機」は、年代別に...
恋バナ調査隊 2025-11-12 09:50 ラブ
若者世代で「キスはOK、その先はNG」が増えている? 性欲を“汚いもの”と決めつけるのは酷じゃないか
 先日Xで「キスやハグはいいけど、行為だけは無理」という投稿を見かけました。  そのコメント欄やリポストを眺めてい...
豆木メイ 2025-11-11 11:45 ラブ
40代でこう変わった! 私達の“理想の恋愛”5つのカタチ。「離婚後は初恋のようなトキメキを…」
 皆さん、40代になってからの恋愛観は、若いころと変わりましたか? それもと同じ? 酸いも甘いも経験したからこそ、「こう...
恋バナ調査隊 2025-11-11 08:00 ラブ
「推しは浮気」で破局!恋と推し活の両立うまくいく? 成功と失敗、6つの体験談。デート代<遠征代は当然♡
「推し」がいるあなたは、推し活にかける時間と恋愛にかける時間、どちらの方が長いでしょうか?   今回は恋愛と推し活...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ
また愚痴かよ…と思わないで~! 恋人の“仕事の文句”を受け止める5つの方法。愛を試されてるのかも?
 もし彼氏に、仕事の愚痴を言われたらあなたはなんと答えますか? 答え方を間違えると、二人の関係を悪くしてしまう可能性も…...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ