ハリーウィンストンを結婚指輪にする人は離婚しやすい法則

しめサバ子 マルチポテンシャライトライター
更新日:2019-06-02 06:00
投稿日:2019-06-02 06:00
 さて、最近知り合いの結婚式がありまして、ホテルはリッツカールトン、指輪はハリーウィンストン、招待客は600人と豪華絢爛なものでした。しかし、これがまあ「嫌な予感」しかしない結婚式だったわけですよ。
 ズバリ、「数年以内の離婚」の気配がビンビンに感じ取れた次第で。こうした豪華な挙式には、幸せな結婚生活を破滅に導くメカニズムがあるのではと考え、考察してみました。

豪華な結婚式が引き起こすメカニズムとは?

 まず、豪華な結婚式の背景にありがちなパターンが、女性側は「一生に一度のものだから」という理由で憧れのホテルで。男性側は「女性にいい顔をしたい」という見栄から生まれる産物であるということ。

 つまりこの時点で、「2人でこんな式にしたいね」という合意形成による結婚式ではなく、話し合うことをあまりせず、お互いに「空気を読みあって」挙げた“虚式”なのです。

仮説1:お互いが「条件」で結婚を決め価値観を共有していない

 さて、そんな空気を読んだ結婚式を挙げた結果、どのように結婚生活にダメージを与えるかということについての仮説を考えてみました。

 そもそも論ではありますが、豪華な結婚式をするタイプのカップルは、男性側は育ちが良くて美人な奥さんを、女性側は収入が高くて見た目も良い男性を、といった条件で結びついたケースが多いようです。

 加齢とともに容姿が劣化する長い結婚生活で重要になるのは、やはり価値観や感覚の部分。この部分を共有できていないからこその、豪華な結婚式なのでしょう。

仮説2:高額な妥協による結婚式でお互いの不満が募る

 費用のかかる豪華な結婚式というのは、総じて「あれも、これも」を詰め込んでいった結果によるもの。こういう時に人間性って出るのですよね。

 例えば、奥さんが「それ誰得?」と思いたくなるトータル30万円の豪華な花オプションを追加した際など、夫の中では負のパラメーターがひそかに上昇している可能性も。

 結婚式では直接には口に出さずスルーしていた火種が、後々のハルマゲドンの起爆剤になることも十分にあり得るのです。

仮説3:結婚式の巨額費用がその後の生活を圧迫

 また、高価な結婚式となれば総額600万以上もザラ。時には1000万円以上のケースも。いかに高収入なカップルでも、その後の資産や生活に大きなダメージが残ってしまうことも。。

 例えば、1000万円以上の預貯金があれば、1回数十万円くらいの海外旅行に出かけるくらいは気になりませんが、それが一気に目減りしてしまうとなると、ついつい節約傾向に。

 そうすると、今までストレス解消になっていた海外旅行や楽しい時間も減ってしまいます。これが、お互いの不満を解消する機会をなくしてしまい、さらに破局の早期到来を招いてしまうのです。

アメリカで行われた結婚式費用と離婚率の相関性とは?

 さて、こうした仮説ですが、実はアメリカでの研究ではすでに証明されているようです。

 米エモリー大学の経済学者らの研究によると、挙式費用が2万ドル(約214万円)を超えたカップルは、5000~1万ドルしかかけなかったケースに比べて離婚率が1.6倍に上るとのこと。また、費用が1000ドル以下だったカップルの離婚率は全体の平均を下回っていることもわかりました。

 指輪についても同様で、婚約指輪に2000~4000ドルを費やしたカップルの離婚率は500~2000ドルを費やした場合の1.3倍に当たるようです。

 ここでは2万ドルなので、結婚式としてはそれほど高額ではありません。どちらかというと、お金をかけなくても良い結婚式を開くことのできるカップルは幸せになりやすい、ということなのかもしれません。

まとめ

 よく言われるように、結婚はゴールではなく新たな人生のスタートライン。そんな門出を最初から損なうような結婚式になってしまっては本末転倒です。

 一生に一度だから……という言葉には流されず、2人にとって一番良い結婚式とは何かを、きちんと冷静に話し合って行くのが良いかもしれませんね。

しめサバ子
記事一覧
マルチポテンシャライトライター
主に恋愛・性に絡むネタを執筆。ライター業以外にも法務や税務、イベント企画、プログラミング、起業、ひいては寿司を握るなど、興味を持ったことに手当たり次第に挑む。休日はシメサバ作りをこよなく愛する。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ブームの“学び直し”は「恋のリスキリング」の絶好チャンス? 講座での出会いで陥りがちな落とし穴
「学び直し」をする人が増えています。これまでならカルチャースクールに通う程度だった熟年層の学びは、大学院に入り直したり、...
内藤みか 2025-09-11 11:45 ラブ
「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間
 ペットは家族同然、大切にする気持ちは素晴らしい。けれど、その愛情が恋人関係をも上回るとすれば…? 
おがわん 2025-09-10 11:45 ラブ
許せない! 既婚男性が狙う女性の特徴「自信がない子は落としやすい」要注意の危険サイン6つ
 既婚男性が不倫相手に選ぶ女性には、いくつか特徴があるようです。「なぜか既婚者にばかり好かれる」「今まさにアプローチされ...
恋バナ調査隊 2025-09-10 08:00 ラブ
恋愛対象外です! 男が避ける“NG女”6つの特徴「あの人、キモくない?」は即アウト
 一般的に、男性は女性よりストライクゾーンが広いといわれています。ですが、そんな男性にも“許せない言動”があるようです。...
恋バナ調査隊 2025-09-09 08:00 ラブ
再婚希望の51歳男「アプリの女はレベルが低い」美女と会えない理由を“離婚成立前だから”と考える能天気さ
「冷酷と激情のあいだvol.262〜女性編〜」では、結婚22年目にして夫婦ともに離婚を決断したものの、手続きの面倒さ故、...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
48歳妻が1年以上“仮面夫婦”でいるワケ。結婚22年目「もっと若い頃に離婚していれば」と後悔する夏
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
「小遣い月5万じゃ足りません」玉の輿婚を遂げた32歳妻、“メルカリ”バイトで見つけた嬉しい誤算
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-09-05 11:45 ラブ
40代、50代の「プチ同窓会」に潜む危険。昔の恋人に遭遇したらどうする?
 暑さが落ち着き、行動しやすい秋口になってくると、お誘いも増えてくるものです。  そんな中、プチ同窓会的な飲み会の...
内藤みか 2025-09-04 11:45 ラブ
行かなきゃよかった! 花火と一緒に浮気バレ…カップルたちの悲惨な夏の思い出4選
 カップルの大きなイベントの1つとして花火大会がありますが、必ずしも素敵な思い出になるとは限りませんよね。中にはこうして...
恋バナ調査隊 2025-09-04 08:00 ラブ
スキンシップも会話もない…「結婚しているのに寂しい」と感じる5つの事情
 結婚して夫がいるのに「寂しい」と感じることがよくあるなら、あなたには“解消したい問題”があるのかもしれません。原因とな...
恋バナ調査隊 2025-09-04 08:00 ラブ
坂口健太郎似の男「一緒に住もう」の言葉に隠れた甘いワナ。欲しいのは家政婦だよね?
「出会いは、街コンでした」そう話してくれたのは、ユカリさん(仮名・31歳)。大学時代の友人に誘われて、気乗りしないまま参...
おがわん 2025-09-03 11:45 ラブ
「経験人数は」って交際前に聞くか? 男がドン引きした“ヤバすぎ”質問エピソード6つ
 交際前に、相手の男性がどんな人か知ることは大切。ですが、デリカシーのない質問や踏み込みすぎな質問は距離を置かれる原因に...
恋バナ調査隊 2025-09-03 08:00 ラブ
加藤ローサの「同居離婚」に見るリアルな落とし穴。一般夫婦の“新しい形”にするのは危険なわけ
 先日とあるテレビ番組で加藤ローサさんが「同居離婚」をしたと発表していて驚きました。  そういえば、長らくテレビや...
豆木メイ 2025-09-02 11:45 ラブ
「無駄遣いしたくない」で察したよ…女が覚悟を決めた“別れの予兆”LINE
 どんなに好きでも、サヨナラを迎える恋もあります…。今回は、女性たちが「ヤバい、終わりが近い…」と悟ったLINEをご紹介...
恋バナ調査隊 2025-09-02 08:00 ラブ
もう、恥ずかしい! 夫の計算ミスで逆ギレ、他の女へ誤爆LINE…怒りどころか呆れたエピソード
 世の中、夫を尊敬している妻ばかりではありません。態度に幻滅している女性もかなりいるようです。いったいどのような場面でそ...
恋バナ調査隊 2025-09-01 08:00 ラブ
「妻の親は言葉使いが汚い」子どもを義両親に預けたくない42歳夫。会社経営一族との“価値観の差”に感じる苦悩
「冷酷と激情のあいだvol.261〜女性編〜」では、授かり婚で双子を出産。子育てを手伝ってもらうため、実家の近くに転居し...
並木まき 2025-08-30 11:45 ラブ