シンママを求める男の事情 前澤友作氏監修アプリは即配信中止に

内藤みか 作家
更新日:2023-02-02 06:00
投稿日:2023-02-02 06:00

シングルマザー専用アプリのメリットとは

相手の男性は子どもの存在に気づけない(写真:iStock)
相手の男性は子どもの存在に気づけない (写真:iStock)

 シングルマザーがシングルマザーである事実を隠して恋愛した場合、相手の男性は子どもの存在になかなか気づけません。

 シングルマザー専用マッチングアプリのメリットは、最初からシングルマザーだと明かしているため、子どもの置き去り防止策になります。

 今までも、シングルマザー向けの婚活イベントや婚活パーティーが行われています。

 シングルマザーである筆者も参加しました。そうしたところでは、シングルファーザーや、もう年齢が年齢なので子どもは作るつもりはないけれど、子育てを経験してみたい男性もいました。

シングルマザーを求める理由

苦労してきた女性を助けたい男性もいる(写真:iStock)
苦労してきた女性を助けたい男性もいる (写真:iStock)

 今回の批判のなかには、「最初からシングルマザーと恋愛をしたがる男性なんているのか」「遊びなどよからぬ目的の男性ばかりではないのか」といった声も多くありました。

 実は、驚かれるかもしれませんが、真面目な男性も少なからずいるのです。

 たとえば保育士さんや母子家庭で育った男性には、年齢が若くても、シングルマザーと恋愛したいと望んでいる人がいます。

 シングルマザーの苦労を目の当たりにしてきたので、そうした女性を支えたいと考えるようになったそうです。

シングルマザーの再出発支援

誠実な男性もなかにはいる(写真:iStock)
誠実な男性もなかにはいる (写真:iStock)

 このように心優しく素晴らしい男性たちもいるので、シングルマザーとの恋愛を望むすべての男性に問題があるとは到底思えません。

 また、体質的に子どもを作るのが難しいので、シングルマザーの子どもと養子縁組したいと考える男性もいます。

 もちろんシングルマザーに対して、「欲求不満だろうから遊ぼう」などと声をかけてくる失礼な男性もいるでしょう。

 けれどその一方で、真剣にシングルマザーを求める男性も存在している現実を、もっと世間に知られてもいいのではと思っています。

 困っている人を助けたいと考えている徳の高い男性を、世の中はもっと讃えてもいいのではないでしょうか。

シンママ・シンパパ限定のアプリがあってもいい(写真:iStock)
シンママ・シンパパ限定のアプリがあってもいい (写真:iStock)

 たったひとりで子育てをするのはとても大変ですし、シングルマザーが再婚をして幸せになったケースもたくさんあります。

 まずは、シングルマザーとシングルファーザーのみが登録するかたちからでも、シングルマザー専用マッチングアプリをリスタートすることは、大きな社会支援になるのではないでしょうか。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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