うちの猫の「中身」をその場で描き出す ライブペインティングが楽しい!

コクハク編集部
更新日:2023-03-07 06:00
投稿日:2023-03-07 06:00
アーティストの武澤久美子さん(提供写真)
アーティストの武澤久美子さん (提供写真)

「写真を持って行けば画家がその場で“うちのコの絵”を描いてくれる」

 そんなライブペインティングを行っているのは、気鋭のアーティスト・武澤久美子さん。愛猫のリアルな肖像画や似顔絵を描く画家は少なくないが、武澤さんの絵は単なる肖像画ではない。1枚の写真を前に、愛猫についての話を飼い主に聞きながら、その場で絵に「生命」を吹き込んでいく作業である。

 飼い主は、悩みに悩んで選び出した愛猫の写真を差し出す。武澤さんは幼い頃から100匹以上もの猫と付き合ってきただけあって、猫共感度が高い。猫好き同士、初対面のハードルはらくらく乗り越え、飼い主は「こんな性格の猫です。〇〇が好きで、△△は苦手で……」など愛猫についてのエピソードを。猫談議の中で絵筆が動き、猫の姿が描かれていくのだ。

“うちのコ”が浮き上がってくる!

猫談義の中で絵筆が動き…(左上から時計回りに)/(提供写真)
猫談義の中で絵筆が動き…(左上から時計回りに) /(提供写真)

「どんな猫なのか飼い主さんに背景を伺ううちに、自然に筆が進んでいくんです」と武澤さん。

「私が『こう描こう』と決めるわけではなく、『こう描いて』という言葉が空間に満ちてくる感じ。それをとらえて絵にしたいと考えています」

 白い紙の上に“うちのコ”が浮き上がってくる過程を目の前で見られるのは、飼い主にとって無上の喜びだ。

「そうそう、うちのコはこんな表情ももっている」といううれしい再発見もあれば、「へえ、こんな色やこんな瞳で表現されるんだ」という意外な驚きもある。

“うちのコ”に嬉しい再発見が(提供写真)
“うちのコ”に嬉しい再発見が (提供写真)

 こんな楽しいライブペインティングは、イベントなどで行われるほか、武澤さんのインスタグラムの動画でも見られる。

(取材・文=鈴木美紀)

◆イベントの予定は武澤さんのインスタグラムで。猫はもちろん、あらゆる動物の絵を、水彩画またはTシャツ、トートバッグなどにその場で描いてもらえる。

(日刊ゲンダイ臨時特別号「日刊ニャンダイ2023」記事を再編集)

※「日刊ニャンダイ2023」はAmazonでも好評発売中!コチラからご購入いただけます!

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