更新日:2023-03-04 12:26
投稿日:2023-02-24 06:00
新宿でリアル対面
――続けてください。
「リアル対面の場所は、新宿にしました。
週末の夜、歌舞伎町のドン・キホーテの前で待ち合わせすると、黒のシャツにデニム姿の細身の青年がいて、すぐにリクだと分かったんです。私が歩み寄ると、
――リク……?
――初めまして。ユイ。
スッキリと整った顔立ちの美青年が微笑を向けてきました。肌は白くてきめ細かで、写真で見た以上に『王子様』的な印象です。
身体が火照りだしてきて
――宝塚……いや、韓流アイドルやジャニーズって言っても通用しそうね。
――ははっ、ありがとう。
彼の声を直接聞くと、通話よりも柔らかで、まったく威圧感がありません。
それも私を安心させる材料にもなりました。
――ちょっと歩こうか。
――ええ。
安心感を得ると、心のざわめきが一気に収まっていって……。恥ずかしいのですが、体が火照るのが分かったんです。
明らかに欲情していました。LINEオナニーやLINE電話でも互いを思いながらアクメに達したのですから……。2人の足は自然とホテル街に向かっていきました」
まるで王子様のようなビジュアル
――続けてください。
「彼はラブホテルに入る時もスマートでしたね。私の手を取ってエスコートしてくれて……間近で見ても肌がキレイで、ビジュアルは王子様。ドキドキが収まりません。
部屋に行くと、私たちは抱き合いました。
彼のつけているクールな甘さのある香水が鼻腔をくすぐって……。
――リク……いい香りね。
抱きしめた腕に力をこめると、彼も抱きしめ返してくれたんです。
――ユイへのプレゼントに同じ香水を持ってきたんだ。
そう言ったリクの唇が、私の唇を塞ぎました。
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