話題の「昆虫食」ってどうよ? メリット&デメリットを解説

コクハク編集部
更新日:2023-03-24 06:00
投稿日:2023-03-24 06:00
 日本で暮らしていると人口って減る一方なイメージですが、地球全体ではめきめき増加中。それに伴い、食糧難が懸念され、昆虫食が注目を集めていますね!
 昆虫と聞いただけで「食べたくない〜!」と敬遠する人も多いかもしれませんが、日本にも昔からイナゴや蜂の子などを食べる文化が……。今回は、昆虫食のメリットとデメリットをご紹介します。

昆虫食5つのメリット

「どうして昆虫を食べなくちゃいけないの?」と、不思議に思う人もいるでしょう。そこには、こんなメリットが隠れているんですよ。

1. 実は栄養価が高い

 話題づくりのために、昆虫食が取り上げられているわけではありません。実は、昆虫には肉や魚などと同じように高い栄養価を含む優秀食材です。

 タンパク質が豊富な昆虫が多く、鉄やカルシウム、亜鉛などを摂取することができる場合もあるんですよ。

2. 環境への影響が少ない

 私たちが食べている肉類は、家畜として育てられています。その際に、牛や豚などから地球温暖化の原因とされている温室効果ガスがたくさん排出されていて、自然環境に影響を及ぼしていることが問題とされてきました。

 でも、昆虫が排出する温室効果ガスは家畜の約100分の一。自然への負担を少なくすることが期待できます。

3. 飼育交換率が高い

 牛や羊などを育てるには、かなりの飼料が必要です。牛の場合、1kgの体重を増やすのに8kgの飼料が要るのだそう。

 その点、昆虫であれば飼料も少なく抑えることができます。例えば、コオロギを1kg生産するには、約2kgの飼料があればOK。飼料交換率が高いのは、大きなメリットといえるでしょう。

4. 生産や加工しやすい

「虫を食べるのはイヤ!」と、嫌悪感を抱く人は多いでしょう。しかし、昆虫の姿そのままでなければ意外と抵抗なく食べられます。

 粉末などに加工しやすく、クッキーやコロッケの衣などにアレンジされていますよね。

5. 自分で採取、調理できる

 昆虫食は、地震や台風などの自然災害時にも役立ちます。ライフラインが途絶えて調理ができない状況や、肉や魚などの食べ物が手に入らない中でも、昆虫を採取して調理できれば生きていけます。

 ただし、食べられる昆虫かどうかなど生態は知っておく必要があります。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


変わらず、光り輝いて
 街中にある機関車の車輪。  自分の背丈ほどの巨大な車輪を30年以上、1日も欠かさず磨き上げた人に出会ったのは、も...
【女偏漢字探し】「季」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
プライド高っ! マウントをとる女の闘志メラメラLINE3選。バッグの値段、婚活の人数、子どもの習いごと…
「あなたより私のほうがすごい」と相手より優位に立とうとする女。そんな“マウントをとる女”は、LINEでも闘志メラメラのよ...
無意識な「フキハラ&ちくちく言葉」で職場のモチベ下げていませんか?
 相手を遠回しに攻撃する人いますよね~。不機嫌な態度で周りを威圧する「フキハラ」に加えて、嫌味たっぷりの皮肉っぽい「ちく...
フジテレビ問題で物議…【弁護士解説】職場や取引先との飲み会、部下や後輩とトラブルにならない誘い方は?
 芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルを巡って、幹部社員の関与が疑われているフジテレビ。トラブルが発生してい...
「寒い。めんどい。やる気でない」を打ち破れ! 40女が実践するランニング継続のコツ
 1月ももう終わり。2025年の抱負として「運動習慣を身につける」と掲げた方も多いのでは。  仕事前にちょっとひとっ走...
あわや一触即発と思いきや…お互いを褒めあう仲良し“たまたま”たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「金運を上げる玄関」って? お金持ち宅の“テクニック”も参考にした生花の選び方
「米の値段がまた上がる!」がSNS界隈でバズっております。ワタクシの唯一の癒しでもある大好物(甘いもの系)のサイズや数量...
圧強めのママ友、涙を飲んだ受験生にはどう返信する? お受験シーズンはLINE界隈もてんやわんや
 今年も受験シーズンが到来。自分の子供の人生を少しでも良くしようと必死の「お受験ママ」がいる一方で、不合格で落ち込む受験...
まさか痴漢に遭うとは…更年期真っ最中のおばさんの身に降りかかった「性的な危険」
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
経験値不足が招いた悲劇か? 恋人や家族の「仰天センス」にドン引きしたエピソード
 買い物をしている時やプレゼントをもらった時など「なんでそれを選んだの!?」と驚くような仰天センスの持ち主に出会うことが...
まるで物語のワンシーン! 静かに佇む美しきシルエットの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
茜色の街に思うこと
 茜色の街はまるでスクリーンの中のようだ。  ほんの少し、立ち止まって、世界観に没入する幸せ。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第89回「お散歩行くでゴザル」
【連載第89回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「嫐」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
LINEで話を聞いてほしいだけの人への対応3カ条。真剣に考えた時間の分だけガッカリしないために
 友人からLINEで相談を受け、親身になってアドバイスをしたのにまったく聞いてくれなかった…なんて経験はありませんか? ...