4. 膣PRP施術の流れ
膣PRP施術は、ほとんど痛みを伴わずに、膣粘膜に注射をするだけで終了します。
不安を取り除くために、治療前には医師のカウンセリングを受けたり、悩みを相談したりすることも可能です。また、痛み止めや局所麻酔を使用することもできます。
ただし、保険診療として認められていないため自由診療となります。
施術料金は医療機関ごとに異なりますが、20~30万円くらいが目安です。
4-1. 施術の流れ
施術の流れとしては、まず、採血を行います。採血した血液を専用の遠心分離機にかけるため、30分程度の待ち時間が必要です。
ただし、生理中や、生理前3日間は施術できません。
4-2. 施術後の経過
血液の準備が出来次第、消毒してマーキングした膣粘膜に10分ほど時間をかけて注入します。
その後、出血などの異常がなければ施術は終了です。場合によっては、抗生剤の内服や外用を使用するケースもあります。
ダウンタイムはないため、施術後はそのまま帰宅できます。
4-3. 効果の持続期間
効果には個人差はあるものの、だいたい施術後1カ月から出はじめ、ピークは3~4カ月後です。効果の持続は、1年~5年ほどとされています。
1回に注入できる量は決まっているため、さらに多くの注入を希望する場合は、3カ月後に再注入を相談してください。
5. デリケートな悩みを解決して前向きな気持ちを手に入れよう
「えりのさん、あたらしい選択肢を教えてくれてありがとうございます」
美和さんは、希望が見えたような明るい表情でお礼を言います。
「デリケートな悩みは、解決できないものだと思い込んでいました。でも、自分の血液を使って再生医療ができるなんて思ってもみませんでした」
えりのボスは、背中を押すようにアドバイスをしました。
「膣PRP療法は、自分の血小板に含まれるさまざまな成長因子を用いることで、からだが本来持っている治癒力を高められるの。だから、膣全体の若返りを期待できるだけでなく、自信も取り戻せて、心も軽くなるわよ」
「ありがとうございます。悩みが解決できそうです」
と、笑顔でサロンを後にした美和さん。
「ええ、また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」
優しい表情でサロンを去っていく美和さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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