アラフォー“地下アイドル”の恋愛事情
桜の開花とともにマスク着用が自己判断となり、屋外ではマスクを外す人が増えてきた。一部では「顔を晒(さら)す怖さ」なども報道されているが、やはりマスクなしの解放感に喜びを感じる人が多いだろう。
そんな中、「新しい出会い」に心ときめかせている女性がいる。今回、取材に応じてくれたのは地下アイドル・R美さん(43歳/バツ2独身・子供アリ)だ。
サラサラのロングヘアにキュートで愛らしい顔立ち、スリムな体型はとても40代で2人の息子を持つ母には見えない。まさに「選ばれた女性」というオーラを放っている。
しかし、新しい出会いに心ときめかせる彼女には、深刻な悩みがあった。ずばり「男運の悪さ」である。
「DV男」「アル中男」「浮気男」――過去の恋愛を思えば「今度も失敗するのでは」との恐怖心に包まれるという。だが、恋というのは落ちてしまうものではない。気づいたら落ちているのが恋だ。
R美さんには今、恋心を抱いている年下の男性がいる。相手は、地下アイドルのライブを開催しているライブハウスの店長Jさん(35歳/独身)だ。
コロナの影響で、定期的にライブを行っていたライブハウスが潰れてしまい、困惑したタイミングでの出会いだったという。
43歳のバツ2で子持ち「地下アイドル」として活動中の彼女に、筆者が迫ってみた。
アイドルになったきっかけはオーディション
――新しい出会いの前に、まずはR美さんがアイドルになった経緯を簡単にお聞かせください。
「17歳の時、某アイドルオーディションに合格したことです。私は東京出身で、芸能人や芸能界は割と身近な存在でした。タレントや俳優と道ですれ違ったり、ロケ現場を見に行ったり……。いつもキラキラしている芸能界に憧れましたね。
その影響で、当時人気だったアイドルグループのオーディションを受けたんです。もともと歌やダンスが好きで、学校の勉強は大嫌い(笑)。そんな背景もあったので、合格すると同時に高校も退学して、アイドル活動に専念しました。
すでに先輩アイドルたち(フロントメンバー)で人気グループの『追加オーディション』だったので、妹分として可愛がってもらえましたよ。武道館でコンサートができたのは一生の思い出です。
ただ、私がグループにいたのは4年間だけ。21歳の時に『活動休止』となりました。
妊娠→体調不良で活動休止
公にしていませんが、理由は妊娠です。
9歳上のバンドマンとこっそり付き合っていたのですが、思いがけず妊娠してしまって……。事務所の社長は真っ赤になって怒り狂って……もちろん、彼も一緒に謝ってくれて、真剣に交際していることを伝えてくれたんです。その流れで、産む決心がつきましたね。
そして、表向きは『体調不良で活動休止』ということにしてもらったんです。
グループのメンバーたちは『元気な赤ちゃんを産んでね』『また一緒にステージに立とう』と励ましてくれましたよ。
アイドルも続けたかったけれど、やはり好きな人と家庭を持ち、母になる道を選びたかった。実は私、小さい頃に父を亡くし、母が女手一つで育ててくれたんです。温かな家庭を持つことに憧れてもいました」
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