植物版“虫コナーズ”!? センテッドゼラニウムは心のイライラ虫撃退にも◎

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-04-26 06:00
投稿日:2023-04-26 06:00

気の利いた活用方法

 ここ数年、お花屋のワタクシでさえ「えー!」と驚くような、それこそ野に生えてるような植物が、バージョンアップして切り花として売られる時代になりました。

 このセンテッドゼラニウムもその一つで、ローズゼラニウムなんて名前すら知らなかった頃のことです。地方の産地見学に行ったときに見かけたビニールハウスで、ローズゼラニウムが作られていましてね。

 まだ寒い時期で、ただの葉っぱがワシャワシャ生えている感じ。「ありゃ何だ?」と伺えば、「ゼラニウムだね。ハーブ系が東京でめっちゃ売れるんだけど、どうして売れるんだかオイラにもサッパリわからねぇ」と出荷する農家さんすら活用方法をご存じなかったハーブリーフでございます。

 それがですよ。ピンク色の可愛らしい花がついた、ものすごく香りの良い葉っぱが市場に出てきたかと思えば、あっという間に人気商品に……。まるで「あのときのアレ」の答え合わせをしているような気分でございます。

 人気の理由は端的に申し上げて、センテッドゼラニウムを扱うお花屋さん自身が、触るといい匂いがして気持ちよく仕事ができるから「好き!」が大半。残りは、グリーン代わりに使って仕上げるブーケが「やたらとオシャレに見える」からでございます。

 センテッドゼラニウムを使ったブライダルブーケは一世を風靡しましたが、いまでは普段使いや贈り物に春先から爽やかな香りを放つ定番ブーケになりました。アナタのご自宅にもセンテッドゼラニウムの鉢物をお迎えしては、いかがでしょうか。「蚊取り草」と呼べば、一気に欲しい気分になっちゃいませんかね?

特別なお手入れは必要なし

 ハエや蚊の侵入によるイライラ解消のため、できることなら玄関先や窓辺での鉢物として育てることを強くオススメしたい! 多年草なので霜に当たらなければ、葉はずっと楽しめます。日当たりと風を好み、大した手入れは必要ございません。ハーブですから。

 ただ高温多湿は若干苦手です。花期は4月から7月で、普通のゼラニウムと比べると控えめな花数ですが、白やピンクの小さな花が次々と咲きます。

 花期の時期、枝をカットして切り花としてお部屋の中に飾っても素敵。ゼラニウム単体でもいいですし、他の季節の花と飾っても引き立て役として良い仕事をしてくれます。それこそ散歩の途中に手折った野の花とも相性よく、まー、なぜかオシャレ。

 花瓶より普段使いのグラスやコップ、ジャムの瓶が似合ったりもします。ハーブですからさりげない感じがまた素敵。見た目もですが、ほんのひと枝だけでも香りに癒されますよ~。ぜひお試しあれ。

 センテッドゼラニウムの可愛らしい花と爽やかな香りが、アナタのイライラ虫を撃退してくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


【ドンキ】エモい「情熱価格」激旨1位は… 2022.10.20(木)
 みなさん、ドン・キホーテは好きですか? 筆者は大好きです。右を向いても左を向いても物価高なこのご時世、「驚安の殿堂」っ...
本当の友情ですか? 同性の友達の束縛がつらいと思ったら…
 同性の友達に「束縛されてる」と感じたことはありませんか? その子との予定を最優先させられたり、あなたに彼氏ができると機...
まるでぬいぐるみ!モッフモフ高密度“たまたま”にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
幸せは庭やベランダから!春まで百花繚乱「秋に仕込む植物」
 ワタクシの住む神奈川では、今年も「いきなりの冬」のような事態でございます。昨日までは冷房だったのに今日から暖房かよ……...