「1年後の自分」はまるで別人かもしれない 2023.6.11(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-06-11 06:00
投稿日:2023-06-11 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 髪が伸びるスピードは1カ月でだいたい1センチ。肌が新しい細胞と入れ替わるターンオーバーも1カ月くらいで、手の指の爪が生え変わるのは半年から1年。

 人間の身体の中には「一定期間で入れ替わる細胞」と「ほとんど入れ替わらない細胞」があるみたいなんだけど、生まれてから死ぬまで、一瞬だって同じ場所にはいられないのが生き物の定め。

 1年後の自分が今の自分と同じだなんて、誰が言い切れるんだろう?

 散らばった爪を片付けながら、そんなことを考えた。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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