もうさ、スタコラサッサと逃げ出そうよ? 2023.7.16(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-07-16 06:00
投稿日:2023-07-16 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 自分ではどうにもならないことに直面したとき、気軽に「立ち向かおう」とか「あきらめないで」という人がいるけど、果たして、その場にとどまり続けることだけがそんなにも偉いんだろうか。

 むしろ、くるっと回ってそのままスタコラサッサと逃げ出したほうがいいときもあるんじゃない?

 訳知り顔でアドバイスをくれる相手が、最後の最後に手を差し伸べてくれるとは限らない。別れの言葉なんて律儀に伝える必要もない。

 あなたがそこにいなくたって世界は回る。もちろんいい意味で。だから後ろは振り返らずに、できるだけ走ろう、遠くまで。

 後のことはさ、お茶でも飲みながら一緒に考えようよ。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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