中高年の恋愛リアリティー番組「あいの里」が斬新すぎる!

内藤みか 作家
更新日:2023-06-01 06:00
投稿日:2023-06-01 06:00

何歳になっても恋したい

 60代になっても恋愛する気力ってあるの!? と、最初は疑う人も多いかもしれません。

 けれど、シェアハウス内では、30代や40代に混じってイキイキと会話をし、畑仕事にもいそしみますし、女性はしっかりメイクもします。

 もはや60代は高齢者とは言えないのかもしれません。

 そして、60代も、真剣に結婚や人生プランについて考えています。60代で結婚!? と意外な感じを受けるかもしれませんが、最近は結婚相談所にもこの年齢の人が登録されるようになっているそうで、まだまだ人生を楽しみたいのですね。

 人生の残り時間も、平均寿命で考えればあと20年近くあるわけですから。

60代の魅力って!?

 では30代や40代の参加者たちは、60代の男女を恋愛対象として見るのでしょうか。番組を見る限り、問題はなさそうです。

 むしろ年を重ねた知識や知恵があるので、出演者たちからは尊敬されているようにも感じました。

 また、60代女性ならではの特権かもしれませんが、子作りの期待をかけられる必要がありません。

 30代40代では妊娠する可能性があるので、結婚を意識した際、参加者たちは子どもが欲しいかどうかを話し合う必要がありますが、60代はそれがないのです。

素のままの自分で

 番組を見ていると、60代参加者が楽しそうでナチュラルで、とても好感を持てるのです。それは妊娠の迷いから解放されただけではないのかもしれません。

 人生を折り返したと自覚しているからなのか、何事も無理せず自分らしく振る舞えているように感じるのです。

 年金受給年齢は65歳ですし、もしかしたら近い将来、仕事も引退してますます自由な日々が始まるのかもしれません。

 育児からも労働からも解放された日常はどんなものなのでしょう。こういうご時世、そんなに余裕がないかもしれませんが、好きなことを時間をかけて楽しめそうだし、恋人との時間もたっぷり取れそうです。

60代のリアル

 この番組が人気があるのは、多くの人たちにとって未知の世界だった60代の恋愛シーンがありのままに映し出されているのも理由のひとつでしょう。

 その仕草や行動ひとつひとつが新鮮で、時にはほのぼのとした気持ちにもさせられます。

 高齢化社会なのだから、もっとこうした恋リア企画が出てきて欲しいですね。

 次回はぜひオール60代以上のシェアハウス番組を見てみたいものです。お互い独り身同士だったら、やはり自然と恋愛も始まるのかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


元夫と肉体関係にある42歳女性「私は彼女でも妻でもない」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-06-01 12:28 ラブ
罪悪感なく元妻を抱く男性「ソッチは嫌いじゃないですから」
「冷酷と激情のあいだvol.87〜女性編〜」では、元夫であるマサカズさん(仮名)と将来的な話が何もないままセフレ関係が続...
並木まき 2022-06-01 12:30 ラブ
夜の営みも“女優”であれ!離婚回避のために思考を切り替える
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。約8割のご夫婦が恋愛結婚ですが、離婚理由の男女とも第1位は「性格の不一致」。...
山崎世美子 2022-04-23 06:00 ラブ
男ウケのいい顔の特徴って?色気やフェロモンを感じる部位も
「男ウケのいい顔になりたい」と、思っている女性は多いはず。でも実際には、男性が感じる女性の「モテ顔」は女性が感じる感覚と...
恋バナ調査隊 2022-04-22 06:00 ラブ
「本命の女にはしないよ」一流男性が明かすシビアな検査項目
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-29 15:00 ラブ
急増する“貝男子”の生態 激戦を制しアプリでやり取りすると…
 コロナ禍以降、マッチングアプリで女性に話しかけられない、貝のように口を閉ざしている男性が増えています。  プロフィー...
内藤みか 2022-04-21 06:00 ラブ
性欲が強い男は“テカ顔”!?「夜の営み」改善は人相学にあり
 統計学のひとつに「人相学」というものがあります。顔立ちから“人となり”を判断するものですが、中には性欲の強い人に共通す...
恋バナ調査隊 2022-04-21 06:00 ラブ
ほっとけないよ! 男性が「何かやってあげたい」女子の特徴
 よく男性に食事を奢ってもらえたり、仕事を手伝ってもらったり、助けてもらえる女性っていますよね。自分自身も男性に、「やっ...
若林杏樹 2022-04-20 06:00 ラブ
30代40代独女の鬱憤 “結婚願望ゼロ彼氏”でも嫌いになれない
 これ以上婚期を逃したくない30代、40代の女性にとって、彼氏が「結婚する気がない」と知った時ほどつらいものはないでしょ...
恋バナ調査隊 2022-04-20 06:00 ラブ
不倫サレ離婚した男の告白「深い傷は7年経っても消えない」
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2...
仏人形のオルゴール!彼からの嬉しくないプレゼント爆笑エピ
「彼氏からもらうプレゼントなら、どんなものでも嬉しい!」と思っていたはずなのに……。愛ではカバーできないほど、センスを疑...
恋バナ調査隊 2022-04-18 13:09 ラブ
年下彼氏との結婚ってどうなの?年齢差の不安は解消できます
 アラサー&アラフォー世代の中には、だんだん結婚を焦る気持ちが出てくる人も多いでしょう。でも、そんな“待ったなし”のタイ...
恋バナ調査隊 2022-04-17 06:00 ラブ
交際4カ月でセックスレスに悩む女 彼は草食系じゃないはずよ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
Hな気分にならない…アプリで出会った彼女に疑問を持つ男
「冷酷と激情のあいだvol.86〜女性編〜」では、2歳年上の恋人・タカヒロさん(仮名)と交際4カ月でセックスレスに陥り悩...
並木まき 2022-04-16 06:00 ラブ
ダサくても我慢「婚活コーデ」気合い入れすぎは引かれるもと
 婚活中の女性は、第一印象を良く見せることに全力を注いでいるでしょう。でも、頑張るがあまり「気合い入れすぎじゃね?」と、...
恋バナ調査隊 2022-04-16 06:00 ラブ
末期ですか?恋愛したいけど「めんどくさい」と思うワケは…
 恋愛はしたいけど、付き合った後にめんどくさいのが嫌でそれ以上進めない……。こんな悩みを持っている女性は意外と多いようで...
恋バナ調査隊 2022-04-15 06:00 ラブ