矯正中に食べやすいor食べにくいものとは?
ワイヤー矯正(表側)装着から2週間。主治医から「順調ですよ」と声をかけられ、ゴムかけのステップに進みました。
器具装着の5日後に余裕ぶっこいて衣カリッカリの二度揚げハムカツを食べ、計3カ所のブラケットが一度にはずれて病院に駆け込んだのに、なんとかリカバリーできた模様。
そりゃあね、総額150万円超の治療費を投入するのでそう簡単に脱落するわけにはいきませんけれども。
健康的に暮らすには一にも二にも食事。楽しみであり、また生きる上で大事な行為ですが、矯正中における食べやすいor食べにくいメニューの傾向がだいぶつかめてきました。
お豆腐ラブ
歯に負担がかかりにくく、つるんといけちゃう豆腐料理は以前にも増して好んで食べるようになりました。味噌汁の具、冷ややっこはテッパン。とりわけ冷ややっこは薬味や調味料に一工夫すれば、なんでも受け止めてくれます。
プレ更年期や更年期によるエストロゲンの減少を緩和してくれる、大豆イソフラボンも摂取できて一石二鳥!
バゲットはコツさえつかめば平気
矯正中は食べるのを諦めていたバゲット(フランスパン)ですが、有名なブーランジェリーのそれを目にした途端、我慢できず、パクリ。
ハムカツで懲りているので、いつものように歯で食いちぎるのはやめ、指先で小鳥の餌サイズにちぎり、奥歯のほうへひと口。ゆっくり、そして、優しく噛んでみると……イケる。
さすがにサンドイッチは痛すぎてゴメンナサイですが、噛む面積を小さくすれば食べられるんだなあ。
噛む力を要するイカ。寿司の握りは噛み切れずにのどに詰まらせたものの、イカソーメンは問題なくおいしくいただいています。ただし、スルメイカはビビッて未だにトライならず。
のどに詰まったホルモン
疲れた時など無性に食べたくなる焼き肉! 厚切りタン塩とミノは、やっぱりのどに一瞬詰まらせ、誰にも悟られないようこっそりと飲み込んだのは一度や二度ではありません(涙)。
ミートソースのスパゲッティもなるべく避けるようになりました。ひき肉が歯の間に挟まりやすく、ロングパスタも噛む力を結構使うのです。ロングよりショートパスタのほうがまだ食べやすいでしょうか。
いずれにしても、アルデンテに仕上げる必要はなし。むしろ、ノーサンキュー。
カレーはケースバイケース
NGメニューの代表格としてあげられるカレーはケースバイケース。クリニックに行く前日などに解禁しています。NGの理由は、カレーのような色の濃い料理を食べるとゴム製のモジュール(※)が黄色っぽく変色し、口中が汚く見えてしまうから。
ただ、私が通うクリニックでは歯のクリーニングを兼ねた定期検診ごとにモジュールも新調するため、「気にせず食べて大丈夫」と言われています。治療方針によって違うといえるかもしれません。
(※)モジュールとは…歯の表面に接着剤で装着したブラケット、そのブラケット中央の溝にワイヤーを通し、両者を固定するゴムのこと。
フォーク&ナイフはあると便利
食事の際、料理のジャンル問わずにあると便利なのが、フォーク&ナイフ。料理を小さくカットして食べると、ハードルがぐんと下がります。
ただし。
某大衆居酒屋で「フォークとナイフをお借りしたいのですが……」と店員さんにおねだりしたところ、どんだけ気取ってんの? 的な空気が一瞬流れました。「違うちがう、歯の矯正中なんです」と言ったところで面倒な客に変わりはないでしょう(苦笑)。
当事者になって初めてわかる
いちいち説明するのも言い訳がましく、また、矯正未経験者には理解しがたいリクエストなはず。私自身、経験者となって初めて歯科矯正ならではの不便さを実感しています。
それでいて矯正器具は他人には見えにくく、口元を気にしているのは自分だけってシチュエーションも少なくない気が……。
自意識過剰すぎるのも考えものだな――これまた実感しています。
(編集O)
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