女性だけじゃないYO!「スマホ&パソコン童貞」60代オヤジの幸福論

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:50
投稿日:2023-07-15 06:00

便利さを捨てれば人は幸せになれる

 話が変わるけど、最近は家を新築する時に暖炉をつける人たちが結構いるらしい。薪ストーブとかも人気がある。暖房の手段という役割だけで考えたら、エアコンの方が便利なはず。なぜ手間のかかる暖炉や薪ストーブを選ぶと思う?

 ──掃除の手間も発生するし、薪を手に入れるのも大変そうですけど……。でもなんだか文化的な香りがして憧れますね。

 そう、そこに価値を見出す人は、燃える火を眺めたり、薪の焼ける匂いに人生の豊かさを感じたりしているワケで。部屋を暖めるだけならエアコンも暖炉も同じだけど、エアコンを眺めていても、人生の豊かさや幸せは感じられないでしょう?

 今の時代、人間が幸せを感じるには手持ちの便利さを捨てて、ある種の不便というか、不自由さの受諾が必要になってきているんだろうね。

世の中は「脱ネット」に向かっている!

 ちょっと前の話になるけど、アメリカでフェイスブック(現メタ)の元社員が、「インスタグラムがユーザーに悪影響を及ぼすとわかっていながら、企業側は改善せず放置している」と告発して裁判沙汰になっていたよね。

 それを受けて、イギリスの石鹸ブランドのLUSH(ラッシュ)はインスタグラムでの発信や宣伝を取りやめた。企業としてのひとつの意思表示だね。

 これからは企業も個人も、ノーSNSがステータスになる時代が来るんじゃないのかな? ハリウッドとかのセレブも「デジタル・デトックス」とか言って、わざわざお金を出してまでスマホやネットからあえて離れる時間を作っているじゃない。

 オレなんて、昔から現在まで常にデジタル・デトックス状態だけどね~。気がついたら一周遅れて時代の先頭にいた気分だよ(笑)。

 ──時代がひと回りしたんですね。

 きっと、そうなんだろうね。ここで人々がスマホを手放せば、幸せを感じたり、人生が画期的に変わるんだろうけど、スマホやパソコンを持たないオレみたいな人間がいろいろと言ったところで、みんなスマホを捨てられないんだろうね。

 そう、まさにオレが童貞を捨てられないように……。皆さん。DOなのYO!! 次回をお楽しみに。

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【プロ童貞のつぶやき】
 ネットを使わない人間は今の時代、「情報弱者」と思われがちだけど、今って多数の人がネットから情報を得ているじゃない。だとしたら、例えばオレみたいにネット以外の場所で情報収集している人間の方が、よっぽどレアで独自な情報を持っているかもしれないよ?

 無料で得られる大量のネットの情報って、どこまで価値があるのかなあ。一体どっちが情報弱者なんだろう。本日も童貞戦線異状なし!

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


中年のババア、もとい「中年女性」になった私たちへ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「聞いてよ!」「で、結論は?」せっかち君のLINEはタイパ重視ですって
 世の中には、1秒でも時間を節約したい「超せっかちな人」が存在します。なぜ生き急いでいるのかはわかりませんが、とにかく少...
#1 芸能界に執着する35歳女の密かな楽しみ。裏アカで吐き出す腹黒い本音
「いらっしゃい、シゲさん今日は早いんだね」  阿佐ヶ谷駅の北口の飲み屋街・スターロードにひっそりたたずむ小さなスナ...
#2「普通の女」に負けた美人は怨念まみれのSNSがバズり快感を覚える
【#1のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな彼女の...
#3「バカにされてる?」元彼のイヤミがつらい。女が椎名林檎を歌う理由
【#1、#2のあらすじ】  阿佐ヶ谷のスナックに勤務している紘子は、役者を目指しながらもくすぶっている日々。そんな...
「鉛筆なめなめ」「セクハラはやめて」悲しきおじさんビジネス用語3選
 会社に勤めている人なら、50代以上のおじさんたちが「おじさんビジネス用語」を使っているのを聞いたことがあるかもしれませ...
平日夜8時、話題のオーケー銀座店の惣菜コーナーに行き完全敗北した件
 10月17日、東京・銀座3丁目のマロニエゲート銀座2内に「オーケー銀座店」がオープンして話題になっていますね。銀座の一...
あなたにとっての「過去」はいつ? 過去を閉じ込めた空間で
 過去という言葉の意味が広すぎて、思い浮かべるイメージがまったく違うと気づいた。  ある人は自分が小さかった頃を、...
経験は「ナマモノ」…感情も感度も“錆びた大人”になっていませんか
 人生において経験は重要ですよね。これから先の未来や、あるいは後輩たちを助けられるかもしれません。  だけど昔の経験に...
15キロ太ったからつまんないの? “サイズ44”に教えられた自分の本音
 2度の出産と加齢と腰のヘルニアを経て、5年をかけて15キロ太りました。実はそれについては人が思うほどは気にしていない…...
奢り奢られ問題…リュウジ氏にもう港区くるなよ?の反論、私達が学ぶこと
 ネットを大いに騒がせた「奢り奢られ問題」。料理研究家のリュウジ氏のSNS投稿が火種となり、多くの意見が寄せられました。...
「出世したくない人」激増のナゼ 共通する特徴と4つの理由に妙に納得…
 令和の今、社会人の中でも「出世したくない」と考える人が非常に増えているようです。少し前まではどうにかして出世してやろう...
5年に1度の逸材にゃ!ノーブルすぎる“たまたま”に思わず合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
26歳ギャラ飲み女子の貯金額は3000万円!昼はOL、非港区系の堅実生活
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
いくつになっても、誰かに褒められるのはやっぱりうれしい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ハロウィンの新顔!小粒な「ソラナムパンプキン」は枝にぶら~んぶら~ん
 まもなくハロウィン。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに、今年も大きなパンプキンが店頭を占拠する季節がやってま...