マンション持ちの彼に惹かれて交際も…“初夜の珍事件”の衝撃

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2019-06-18 06:00
投稿日:2019-06-18 06:00
 出会った男性がマンションを購入していたら、あなたは魅力を感じますか? 人それぞれだと思いますが、絶賛婚活中の佳奈(仮名・29歳)にとっては、超優良物件と感じたようです。でも、待ち受けていたのはザンネンすぎる恋の行方……。
 今回は“マンション持ち”の彼に惹かれて、初めてお泊まりをした夜に起こった #ザン恋 エピソードをご紹介します。

「あとは結婚相手を見つけるだけ」に即反応!

 受付嬢をしている佳奈は、同僚とはもっぱら恋愛の話、とりわけ最近は婚活の話で持ちきりです。というのも、今年の3月で一番仲の良かった同期が寿退社したので、自分も後に続きたい気持ちで、心なしか焦っていました。

 そんな中、とある金曜の夜にいつもの受付嬢仲間で合コンへ。そこで隣の席になったのが、大手電機メーカーに勤務する同い年の浅井くん(仮名)。見た目に派手さや特にイケメンといった印象はなかったものの、話しやすくて清潔感もあり好感が持てる男性です。

 そんな彼が、会話の中で「実は僕、2年前にマンションを買ったから、あとは結婚相手を見つけるだけなんだよね〜」と言ったのです。婚活中の佳奈には、このセリフがビビッときて、運命を感じてしまいました。そして早速、話を深掘り!

佳奈「場所はどこら辺?」
浅井くん「港区だよ」

佳奈「マンションは新築?」
浅井くん「新築じゃなかったけど、リノベーションしたんだよね」

佳奈「何で独身なのにマンション買ったの?」
浅井くん「すごい穴場物件だったから、今が買いだと思ってさ」

「将来的に、価値が上がる物件だと思うんだよね〜」とも話していた浅井くん。佳奈は内心、《港区でマンション持ちかぁ〜悪くないっ!》と小躍り♪

 後日、改めて食事デートに行き、2人は付き合うことになりました。

自然な流れで彼のマンションにお泊まり!

 順調に交際がスタートし、金曜夜の仕事終わりに合流してディナーへ。その後、自然な流れで彼のマンションに行くことになりました。少しお酒が入っているものの、結婚を意識している佳奈は、彼のマンションの周辺情報を抜け目なくチェック!

✔️駅から歩いて10分くらい(まずまずの立地)
✔️外観は、若干古びた感もあるが(許容範囲なのでOK)
✔️彼の部屋は3階らしい(ちょうどいいかな?)

 ふむふむ。そして、いざ彼の部屋へ入室! そこに広がっていたのは、外観からは想像もつかない、真っ白な壁一面に、シンプルなデザインと小綺麗な家具。そして、さり気なくキッチンの前にバーカウンターが設置されていたり、隠し収納があったりと、所々にこだわりも感じられる。

 何より、彼のセンスが純粋に「いいな」と共感できるものだったので、結婚したときの価値観も合うに違いない! と、直感した佳奈。そんな彼の素敵な部屋で、もう一杯飲みながら、自然に一夜を共にしました。「フィーリングが合う」とは、まさにこういった空気感なんでしょうね。

 そして2人はそのまま、眠りにつきました。

天井に怪しい黒い影が……

 あれは、おそらく深夜2時頃でしょうか? 佳奈はお酒を飲んだせいなのか、はたまた初めて泊まる部屋に慣れてなかったせいなのか、暗がりの中でふっと目を覚ましてしまいました。

 とはいっても、起きたって何もすることがないので、布団から出ずに何となく天井をボーッと見ていた佳奈。すると、真っ白な天井に、スススッと黒い陰が動いたような気が!?

「エッ……何だろう?」

 もう一度目をこすって、改めて黒い陰を目で追うと、それは……大きなゴキブリだったのです!

《うそでしょ? 私、ゴキブリだけは本気で無理無理! でも隣で彼は気持ち良さそうに眠ってるし……どうしよう》

 身動きが取れない絶体絶命の状況! 佳奈は、この世で一番苦手なのがゴキブリとも言えるほどに、あの黒い生物が心底苦手だったので、今にも泣きそうでした。それからというもの、佳奈はGの動向をずっと目で追ってはビクビクしていたので、一睡もできぬまま朝を迎えることに。

あのマンションに行くのが怖い!

「佳奈、おはよう! コーヒーいれるね」と、変わらず爽やかで優しい彼。

 でも佳奈は内心、《Gを見失ってしまった! 今、奴はどこにいるんだろう!?》と、気が気じゃなくて、コーヒーを飲んだらそそくさと帰ってきてしまいました。

 その後の佳奈といえば、彼のことは好きだけど、あのマンションに行くことが億劫になってしまって、食事デートには行くものの、お泊まりは何かと理由をつけて断るように。すると彼は、「僕とのエッチが良くなかったのかな?」と思い込むようになり、次第に2人の付き合いはフェードアウトしてしまったのです。

 キレイな真っ白な壁が、よりGを引き立てたのか!? 2人のせっかくの初夜に、悲しいかな水を差してしまった珍事件……運命のいたずらとしか思えませんね。あの時、Gさえ出現しなければ、2人は結婚していたかも?

【今日の一言メモ】予期せぬアクシデントで、恋が一気に冷めることがある。

 また次回の #ザン恋 もお楽しみに!

田中絵音
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日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
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