新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」は別格！
行って参りました、新橋演舞場で公演中の新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐（つきのつるぎえにしのきりのは）」（～7月22日）。オンラインゲームで人気の「刀剣乱舞」はこれまでにもアニメや2.5次元、ミュージカル、実写映画、などと展開され、「刀剣女子」なるファンも多数。その「刀剣乱舞」がとうとう今回は新作歌舞伎になりました。
これまでにも、「ワンピース」（渦中の市川猿之助がルフィでした！）や「NARUTO-ナルト-」「風の谷のナウシカ」のアニメやゲーム「ファイナルファンタジー」などを題材にした新作歌舞伎が作られましたが、今回の「刀剣乱舞」はそのなかでも別格。昔から歌舞伎の演目だったのでは、と思えるほどしっくり馴染んでいたのは驚きです。
異例の「SNSでの拡散」お願いアピール
主演の尾上松也（38）は今回初めて演出を手掛けることに。バラエティなどでも陽キャでおなじみの松也。その柔軟性でこれまで歌舞伎では考えられないことをやってのけました。
たとえばカーテンコール。本来、歌舞伎にはないカーテンコールを取り入れ、そこは撮影OKとし、役者自ら「SNSでの拡散をお願いします」と書かれたボードを持ってアピール。客席に笑顔を振りまいて、手を振ったり、ポーズを決めたり。
慌ててスマホの電源を入れて撮影しましたが、ここまでやることにビックリ。猿之助の一件もあり、歌舞伎界も変わらなくてはという姿勢を見せようということかもしれません。
イヤホンガイド貸し出しに大行列のワケは…
イヤホンガイドでスペシャルナビゲーターを務めるのは「刀剣乱舞ONLINE」で三日月宗近の声を務める声優・鳥海浩輔。いつもよりもイヤホンガイドの貸し出しに行列ができていると思ったら、そういうことでした。
イケメン度マシマシの尾上松也
客席を見渡すと、従来の歌舞伎ファンに、「刀剣乱舞」ファンが混ざっていて、いつもよりも客層も若い印象です。「刀剣乱舞」を知らない従来の歌舞伎ファン、歌舞伎を初めてみる「刀剣乱舞」ファン。その両方を満足させなくてはいけないから大変です。
歌舞伎の舞台で見る松也はイケメン度マシマシです。
たとえはちょっとあれですが、おじさん代表の梅沢富美男がひとたび女形になると妖艶な女性になる、あの感じ。松也が演じるのは三日月宗近というキャラクターですが、現れただけで息を飲むような美しさ、色気があります。
「まるる」こと中村莟玉は要チェックを
さらに、小狐丸と室町幕府13代将軍足利義輝の二役を演じるのが尾上右近（31）です。NHK大河「青天を衝け」で孝明天皇を演じるなどやんごとなき役柄が似合うお方です。以前、テレビでマツコ・デラックスが「今、一番のお気に入り」と発言していたこともある有望株です。
ほかに小烏丸を河合雪之丞（52）、中村莟玉（26、屋号は「高砂屋」）と上村吉太朗（22）が髭切と膝丸兄弟を演じます。莟玉は二役で義輝の妹・紅梅姫を演じているのですが、これがあまりにも可愛く、ファンになってしまいました。
そして、素顔がまたなかなかのイケメンでして、今後も要注目です。ちなみに莟玉とかいて「かんぎょく」と読みます。名前だけでも覚えておきましょう。
これまで、八代目・市川染五郎（18）を推しておりましたが、これからは莟玉も推していこうと決めた今回の舞台でした。
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