ワイヤー矯正治療開始から4カ月
【これまでのお話し】
45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#2)/歯の矯正治療は自費診療で定価ナシ!で、おいくらに?(#3)/歯の矯正器具を2時間かけて装着、違和感しかねぇ(#4)/歯科矯正で“ハムカツNG”となり、人生の楽しみが半減(#5)/ワイヤー矯正装着2週間、バゲット食らうコツを取得(#6)
◇ ◇ ◇
ワイヤー矯正を装着し、4カ月が経ちました。2週間に一度の通院も思っていたほど苦にならず、なんとか通えています。
矯正器具を装着している間はワイヤーやポッチ(正式名称は「ブラケット」)の“異物”がくっついているわけで、日々の歯磨きでは隅々までブラッシングするのは至難の業……。
どうしても限界があり、磨き残しができやすく、歯周病や虫歯になりやすいんですよね。私が通っているクリニックでは2週間に一度の通院を推奨され、
・装着器具の調整
・器具を外してのクリーニング
を施してもらいます。通院頻度は病院ごとに違うようですが、職場に近いクリニックでよかったな、と心底感じます。自分の生活行動範囲内だと負担は少ないですよね、やっぱり。
それに定期健診も矯正費用に含まれているため、“びた一文”無駄にしないよう意地でも通うつもりです(苦笑)。
懸案の歯の痛みは相変わらず、前歯で噛みちぎる際には時折痛みが走ります。ただ我慢できないほどではなく、まったく痛まない日もあり、「慣れ」の部分が大きいのかも。
ワイヤーを装着したら終わり、ではない
装着から4カ月の間でワイヤー矯正は大きく3段階、変化しました。
個人差があるものの、一般的には1カ月で0.3~0.5mm程度歯を動かすことが可能だとか。もっとも一度に強い力をかけすぎて無理に歯の根っこに過度な負担をかけては本末転倒。患者の口腔内の状況を診ながら、まずは緩めに力がかかる、柔らかくて細いワイヤーの装着からスタートします。
ワイヤーって一度装着したらそのまま「ずっと同じもの」ではないのです。
併用してゴムの装着も始める
続いて、2カ月半が経った頃、ループワイヤーと呼ばれる「ループ(輪)状」のワイヤーに変更。それに伴い、食事する時以外は「顎間(がっかん)ゴム」と呼ばれる矯正専用のゴムをつける治療が加わりました。
ゴムをかける場所も患者ごとに異なり、私の場合は上下ともに「3番(犬歯)」に。マスクを外す機会が増え、何気なく口元を見てしまった人の中には、「どうしたの!?」「き、吸血鬼みたいだね」と驚く反応も少なくありません。
口には出さないものの、見てはいけないものを見てしまった的な表情をする人もひとりやふたりやさんにん……。初対面だとなおさら聞きづらいですよね(苦笑)。
そしてつい最近、ループワイヤーに「焼きを入れる」工程が施され、強度が増した状態にバージョンアップ。焼き入れはワイヤーを焦がすので、治療台に横たわった隣りで焦げ臭いにおいが漂ってきました。
「歯が動く速度がかなり早い」
主治医いわく、「Oさんは、歯が動く速度がかなり早い」とのこと。予想以上に治療は早く進んでいると説明します。進行が早いぶん、ワイヤー装着期間も「もちろん、短くて済むよね」。
お、いい感じと喜ぶ一方で……。性格なのか、「疑うことが仕事」の職業柄なのか。動きやすい歯のデメリットが気になるところ。
先生、どうなんですか?
「動きやすいってことは、戻りやすいってことでもあるよね」
つまり、せっかく矯正した歯でも、矯正後の夜間のマウスピース装着を怠ったりすれば“元通り”になりやすい可能性をはらんでいるのです。
きちんとゴムを付けていたかな?
実際、顎間ゴムを外している時間が長かった時は、定期健診で「ゴムはきちんと付けているかな?」と聞かれます。
主治医に尋ねられる際はほぼ百発百中、食後に数時間放置していた回数が多かった時なんですよね……。
なんて素直な我が「歯」なのか! そして、「歯」も口程に物を言うのだと学んだのでした。
(編集O)
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