駆け落ちにマッチングアプリ…いつの時代もロマンティックに憧れる

小原玲 動物写真家
更新日:2024-01-03 06:00
投稿日:2024-01-03 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 1月3日は「駆け落ちの日」なんだって。昭和の前半に女優と演出家が今で言う「ダブル不倫」の末に当時のソ連に亡命したからだそう。

 最近は「駆け落ち」なんて言葉は久しく聞かなくなった。

 周囲から逃げて行方をくらませたところで、現実的に「そこでどう生活していくの?」って話だし、そもそもソーシャルメディアでもつながっているからなぁ。

 周囲や親を納得させる、またはそのまま強行しちゃうほうがよっぽどラクだし…ね。

 なかなか「ロマンティック」が成立しにくい時代かと思いきや、マッチングアプリはAIを使って誰かと誰かをシステマチックにつなげていたりする。

 もし女優と演出家が亡命していた時代に生まれていたら、いまこの人は隣にいないかもと思って、テクノロジーの神さまに感謝する。

 そして、僕らの子どもたちはきっとまた新しい時代とそのやり方でこの営みを続けていくのかな。いつか遺伝子で相性を決めるような、SF映画の世界が本当にくるのかも。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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