「結婚6年でメシマズは致命傷」妻に抱かない宣言を突き付けた夫の決断

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-09-23 06:00
投稿日:2023-09-23 06:00

決定的な出来事はないけれど

 コウイチさんが妻に対して冷めていった理由は「これ」という決定的な出来事があったわけではないとのこと。

 けれど結婚前には「可愛い」と感じていた優子さんの長所ですら、結婚後にはコウイチさんが苛立つ原因になってしまっている現状に対して、コウイチさんなりに「何年も耐えてきた」と話します。

「しかもね、優子って浪費家なんですよ。

 化粧品とか服とか、やたらに買うんです。結婚前には俺のためにおしゃれをしてくれているのかなって微笑ましかったけれど、妻になっても相変わらず散財する優子を見て『ありえないな』って思っています。

6年経っても“メシマズ”は致命傷

 それに、料理もいつまで経っても練習しないので、いわゆる“メシマズ”なんですよね。優子が作る料理を食べるたびに絶望的な気持ちになりますし、あまりにもマズいので何年食べ続けていても、慣れません。 

 昔はこれも、俺のために苦手な料理を頑張って作ってくれているんだな、そのうちに料理の腕も上がるかな、なんて思っていたけれど6年経ってもマズいならもう致命傷かなって。

 それでも相性が良ければ、家庭に安らぎを感じることができたんでしょうね。でも残念ながら波長も合わないから、ただただイライラするだけって感じです。

 俺ら夫婦の生活習慣とか価値観はそこまでズレていないはずなので、やっぱり波長って話になってくるんだと思います」

「抱かない」宣言に後悔はない

 離婚に向けての知識を集めつつ、できれば離婚は避けたい気持ちもあると話すコウイチさん。レスに悩む妻に対して「君のことは2度と抱かない」と宣言したことについては、「後悔はない」と清々しい表情です。

「無理をして抱いても、むしろ優子に失礼ですよ。抱きたくないんだから、妻にはっきりと自分の考えていることを伝えたほうがいいと思って言いました。

 もう2度と、優子を抱くことはないと思いますね。何があっても恋愛感情や家族愛みたいな優しい気持ちは俺のなかに再燃しないと思っています。

 実は、あの言葉を本人に伝えられたことで、俺的にはちょっと吹っ切れたというか、一歩前に進めたという気がしているんです。

 気持ちもスッキリしたし、これでもう妻を抱かなくていいんだ!って思ったら、以前よりも家にいる時間が苦痛ではなくなりました」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


コロナ禍で判明した男の素顔に幻滅…再婚を悔やむ女性の叫び
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-01-02 09:28 ラブ
欲しかったのは経済的な安定…年上女性と再婚した男の打算
「冷酷と激情のあいだ〜女性編〜 vol.27」では、再婚直後にコロナ禍に突入し、結婚を後悔している女性・Rさんの叫びをご...
並木まき 2021-01-02 09:29 ラブ
既婚男性×独身女性の不倫カップル 本音とデメリットを解説!
 不倫は“してはいけない”こと。常識ですね。「誰も幸せになれない恋」と、悪いイメージを持つ方も多いでしょう。ですが、実際...
リタ・トーコ 2021-01-01 06:00 ラブ
運命の恋を感じたい人必見!本当の恋の特徴&幸せの掴み方♡
 女性なら誰もが一度は、「運命を感じるような本当の恋がしたい」と思うでしょう。しかし、本当の恋ができる相手に出会うことは...
恋バナ調査隊 2021-01-01 06:00 ラブ
その気になられても…“勘違い男”に送ってはいけないLINE
男性の中には、恋愛経験が少ないピュアな人が存在します。彼らは、ちょっとした社交辞令や女の子らしい可愛い絵文字などを見ただ...
恋バナ調査隊 2020-12-31 06:00 ラブ
好きな人の前で緊張してしまう…心理やドキドキしない対処法
 好きな人を目の前にすると、緊張してしまう人って多いですよね。話せなくなったり、挙動不振になったりして、「嫌われるのでは...
恋バナ調査隊 2020-12-31 06:00 ラブ
どんなに好きでもやっちゃダメ!愛が冷める恋愛のタブー8選
 タブーとは「触れてはいけない・禁止事項・御法度」という意味で、日常でも良く耳にする言葉です。恋愛のタブーも同様で、「や...
恋バナ調査隊 2020-12-30 06:00 ラブ
もう恋愛で傷つきたくない!辛い気持ちを乗り越える方法5つ
 20〜30代になると、「これ以上傷つきたくないから、恋愛したくない」と、恋愛に消極的になる人が増えているようです。過去...
恋バナ調査隊 2020-12-30 06:09 ラブ
夫婦仲ビミョーで離婚したいけど…大人婚2つだけ後悔なし!
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2020-12-29 06:00 ラブ
クイズに弱いと彼女失格?叶わなかったイケメン東大生との恋
 東大生との恋ーー。それは、女性なら誰もが一度はしてみたい恋かもしれません。実際に婚活市場では、東大出身の男性との結婚を...
田中絵音 2020-12-29 06:00 ラブ
恋愛上手な女性に学ぶ特徴6つ&今すぐ真似したいテクニック
 過去に辛い恋愛を経験してきた人の中には、「恋はしたいけれど、もうあんな辛い思いはしたくない……」と、後ろ向きな気持ちに...
恋バナ調査隊 2020-12-28 06:00 ラブ
まるで就活…恋活アプリのデート直前に男性が思っている本音
 アプリでマッチングした人との初めてのデートってとても緊張しますよね。メッセージのやりとりはしても、実際会って幻滅された...
若林杏樹 2020-12-28 11:33 ラブ
ダメな恋愛に終止符! ダメ男の見分け方&良い女になる方法
 気づけばいつもダメな恋愛にハマってしまって、苦しんでいる人は多いようです。「どうして、会う人会う人ダメ男なの?」と、自...
恋バナ調査隊 2020-12-27 06:00 ラブ
別れるなら今のうちかも…成長しない彼氏に見切りをつけた女性
「冷酷と激情のあいだvol.26〜女性編〜」では、仕事を理由に、デートをしてくれない彼女に恋心を募らせる男の苦悩をご紹介...
並木まき 2020-12-26 08:36 ラブ
仕事と俺とどっちが大事?多忙な彼女に寂しさを募らせる男性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-12-26 08:34 ラブ
もう無理かも…別れを意識する男性たちが彼女に幻滅した瞬間
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。2人の関係がスタートしても、最初からお別れすることなんて考えないはずです。い...
山崎世美子 2020-12-26 06:00 ラブ