更新日:2023-10-20 16:17
投稿日:2023-10-13 06:00
何かが当たる音が
膣口ぎりぎりまでペニスを引き抜いた敬一は、先ほどよりも数段強い力で穿ってきたんです。
――いい……すごい……ッ!
私は彼の背中に爪を立てながら、徐々に激しくなる胴突きに陶酔のため息を漏らしました。
(今は何もかも忘れて、敬一に抱かれたい。今日だけ許して……)
そう心の中で叫びながら――。
穿たれるたび、ベッドがギシギシときしみました。敬一はなおも抜き差しを浴びせてきます。ぬめる蜜液に、互いの性器がいっそう深く繋がっていく――その時でした。
あごを反らせた瞬間、ベッドのヘッドボードにカツン! と何かが当たる音がしたんです。
なぜ? 消えたピアスに悪寒
(えっ?)
嫌な予感がしました。
敬一に貫かれながら、反射的に両手で耳を触ると、右耳のピアスがありません。おそらく体をのけ反らせた衝撃で飛んだのでしょう。
でも、ピアスってそんなに簡単に外れる……?
(もしかして、英明さんが怒ってる……)
背筋に悪寒が走りました。とっさに身を逃がそうと体の位置をずらしましたが、敬一は私を追ってきます。
私の恐怖など知るはずもなく、敬一はますます激しい胴突きを浴びせてきたんです」
続きは次回。
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