更新日:2023-11-03 13:32
投稿日:2023-10-20 06:00
元カレに引き留められて
――お医者様ならではの明確なお答えですね。
「はい、ただ……どこかで見えない力が働いているのだとも感じましたが、その話題は終えました。話せば話すほど、英明さんに念を飛ばしてしまいそうで……。
そろそろ帰り支度をしなくちゃと思い、シャワーを浴びに行こうとすると、敬一が私の腕を引いて引き留めたんです。
――なあ、もう一度抱かせてくれ。
――えっ……?
――久しぶりに弓香を抱いたから、下半身が、ほら……。
彼は私の手を股間に導き、勃起を握らせたんです。先ほど放出したというのに、彼のペニスは急角度にそそり立っていたんです。
――やだ……もう、敬一ったら……。
私は困惑顔を見せつつも、ヴァギナから熱い蜜が滲むのを感じていました。以前も言いましたが、英明さんとのセックスを知ってからというもの、女性としての悦びを知り、体の感度が格段に良くなってきたんです。
あの頃のように、夜景を見ながら…
私が恥じ入りながら、何も言わずにいると、
――窓辺に行こうか。
手を引かれ、六本木の夜景が一望できるガラス戸に両手をつかされました。
――昔はこうして、よく外を眺めながら楽しんだよな。
敬一が懐かしそうに言い、私のうなじにキスをしてきたんです。
――ン……ダメよ。私……婚約してるの。
――でも、まだ独身だ。不貞にはならない。
――いじわる言わないで……。
そう拒んだ声が自分でも甘やかに響きました。
――そう言いながら、可愛いヒップを突き出してるのは誰だ?
――やだ、言わないで。
事実、私はお尻をせり上げていました。呼吸は乱れ、湿った吐息を吐き出して……。欲しくてたまらない気持ちが一気に湧いてきたんです。
敬一と付き合っていた時は、こうして夜景を眺めながらセックスに耽ったことを思い出して……あの頃は結婚すると信じてやまなかったのに……。
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