見ず知らずの人に電車代を貸せる? 一生大切にしたい人が分かった話

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-10-27 06:00
投稿日:2023-10-27 06:00
 みなさんは人を信用しやすい方ですか? それとも疑い深い方ですか?
 私はどちらかといえば後者で、人を簡単には信用できません。でも、私の友人は真逆でした。
 これって何が違うのか、話し合うと面白いことが分かってきました。

自分の生き方を見つめてみた

 

 

 

 

正解はないけど、大事にすべきものが浮き彫りに

 性善説・性悪説ってありますよね。人間が本来もっているサガは善か悪か? といった哲学的な考え方です。

 それぞれ唱えたのは、昔の中国の哲学者、孟子(もうし)と荀子(じゅんし)と言われていますが、みなさんはどう思いますか?

 例えば、駅で声をかけてきた人がいるとします。

「財布を無くしてしまって、帰りの電車代がないんです。必ず返すのでお金を貸してもらえませんか?」

 ……みなさんはどうします? 私の答えは「絶対貸さない」です。

 この手の詐欺で逮捕された人のニュース、よく見ますよね。仮に本当に困っていたとしても、私なら駅員さんなりお巡りさんなり、まずは公的な立場にある人に相談すると思うから。

 でも友人の答えは「多めに貸す」だったからビックリしました!

善い友人は宝物

 友人曰く「返ってくるとは思わないから、もうあげちゃう。もし詐欺だったとしても、そのくらい生活に困っているなら少しくらい足しになればいいと思うし!」って……。

 そんなふうに考えられる友人を、私は心の底から羨ましいと思いました。人それぞれ生きてきた環境があるので、考え方に違いがあるのは当然だし、この話に正解はありません。

 だけど、この話からはひとつだけ絶対的な教訓を得ました。それは、性善説を信じたいと思わせてくれた友人は大切にするべきです。

 私には友人のサガが「悪」だとは、どうやっても思えませんでした。

 行動の前提が基本的には”性悪”な私ですが、いつか性善説をもとに動ける時がきたらいいなと思っています。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。これまで人を信用するのが苦手だったが、店の先輩たちは心から信じられているみたい。お酒を飲むと泣き上戸気味。

ママ:どろんぱのママ。人よりも自分に絶対的な信頼があるので、何があってもあまり気にしない。モジョ子にはいつもちょっと甘い。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


職場のモチベを下げる「指示待ち」ちゃん、自ら動く人に変える改善法5つ
  仕事のやり方は、人によって様々。中には自分から動こうとせず、上からの指示を待ち続ける人がいます。常に待ちの態勢を取っ...
『ジブリ映画とストリップ』
 ナウシカもラピュタもトトロも、空を自由に飛び回っていた。ジブリ映画を観ると、それはちっとも不思議なことではなく、自分に...
父「帰ってこなくていい」に続くツンデレ返答に涙…尊すぎるLINE3連発
 人間誰しも、失敗や周囲を呆れさせたりする言動をした経験はあるものですよね。でも、なぜか憎めない人と、周囲をイラつかせる...
リバティアイランド強すぎ! でも職場で女傑と噂されたら…
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第60回「はじめましてウシオです」
【連載第60回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「おすすめある?」友達「はずれ品があるってこと?(怒)」沸点低っ!
 あなたの周りには、小さなことですぐキレる「沸点が低い人」はいますか? 普通の人がなんとも思わない出来事も、彼らにとって...
ティファニーのシルバーネックレスが黒く変色…さぁどする?
 夏によく身に着けたティファニーのネックレスを久しぶりに出したら、黒く変色していました。公式HPをのぞくと、「ブティック...
元チャゲアス・ASKAはナゾの投稿…身近な人が陰謀論を唱え始めたら?
 ミュージシャンのASKA(65)がSNSで最近、意味深な投稿を続けている。10月24日にはX(旧ツイッター)を更新し、...
切り取られた街を見上げる 「もっと見たい」は人間の性かな
 ふと見上げたら、切り取られた街が隙間からのぞいていた。  これもチラリズムなのか。全体を見せられるよりも刺激され...
海外駐在妻の驚愕実態!閉鎖的な女のドロドロ、とかくママ友が面倒くさい
 海外駐在ママというと、どこか華やかで羨ましいイメージがありますよね。でも、中には、現地でのママ友との面倒くさい関係に疲...
パワハラ認定は回避を…叱り上手な人が実践するコツ5つ&間違った叱り方
 人を叱るというのは、意外と難しいものですよね。部下や後輩が失敗した時「ビシッと言ってやろう」と思いながらも、パワハラだ...
「俺を撮ってくれよ」な“たまたま”様、地を這うカメラマン冥利です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
とことん落ちないと浮上できない 放っておいてあげる優しさ
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
球根いつ仕込む?「秋」の今でしょ!植えっぱなしにオススメの花は7種類
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の真ん中の片田舎で商売をさせていただいておりますが、今年も悩ましい秋でございま...
「花屋前にいる」「どこ?どこにでもいる顔だから」実は傷つきLINE3選
 誰かの何気ない一言に深く心が傷ついた経験は誰しもあるはず。  相手の性格にもよりますが、ほとんどは相手に悪気がな...
お疲れ様はNG、お元気様はOKのナゼ…職場のうざいローカルルール5選
 社会一般ではない通じない「職場独特のローカルルール」が存在する会社って多いですよね。入社したての社員からすれば、ドン引...