私はどちらかといえば後者で、人を簡単には信用できません。でも、私の友人は真逆でした。
これって何が違うのか、話し合うと面白いことが分かってきました。
正解はないけど、大事にすべきものが浮き彫りに
性善説・性悪説ってありますよね。人間が本来もっているサガは善か悪か? といった哲学的な考え方です。
それぞれ唱えたのは、昔の中国の哲学者、孟子(もうし)と荀子(じゅんし)と言われていますが、みなさんはどう思いますか?
例えば、駅で声をかけてきた人がいるとします。
「財布を無くしてしまって、帰りの電車代がないんです。必ず返すのでお金を貸してもらえませんか?」
……みなさんはどうします? 私の答えは「絶対貸さない」です。
この手の詐欺で逮捕された人のニュース、よく見ますよね。仮に本当に困っていたとしても、私なら駅員さんなりお巡りさんなり、まずは公的な立場にある人に相談すると思うから。
でも友人の答えは「多めに貸す」だったからビックリしました!
善い友人は宝物
友人曰く「返ってくるとは思わないから、もうあげちゃう。もし詐欺だったとしても、そのくらい生活に困っているなら少しくらい足しになればいいと思うし!」って……。
そんなふうに考えられる友人を、私は心の底から羨ましいと思いました。人それぞれ生きてきた環境があるので、考え方に違いがあるのは当然だし、この話に正解はありません。
だけど、この話からはひとつだけ絶対的な教訓を得ました。それは、性善説を信じたいと思わせてくれた友人は大切にするべきです。
私には友人のサガが「悪」だとは、どうやっても思えませんでした。
行動の前提が基本的には”性悪”な私ですが、いつか性善説をもとに動ける時がきたらいいなと思っています。
登場人物紹介
モジョ子:自信がほしい主人公。これまで人を信用するのが苦手だったが、店の先輩たちは心から信じられているみたい。お酒を飲むと泣き上戸気味。
ママ:どろんぱのママ。人よりも自分に絶対的な信頼があるので、何があってもあまり気にしない。モジョ子にはいつもちょっと甘い。
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