春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ

コクハク編集部
更新日:2023-11-18 06:00
投稿日:2023-11-18 06:00

春巻サマは手作りするハードルが高い…

 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。

 餡作りからしておっくう。だから、春巻はお店で食べるもの。あるいは、できあいを買ってきてレンチンするのがいいのだと信じてやみません。

 そんなアラフォー女の凝り固まった考えをおいしく和らげてくれたのが、レシピ本「ハルマキ100本ノック」(光文社)です。

春巻じゃなくて「ハルマキ」とは?

 春巻じゃなくてハルマキ? 100本ノック??

 タイトルからして攻めてます。定番の由緒正しき春巻サマに胸を借りて挑む気概を感じるといいますか。

 著者は東京・銀座でドイツワインと野菜料理を提供する「ワインセラー ローゼンタール」店主の島田由美子さん。

 中華料理の「春巻」とは作り方も具もちょっと違うから、「ハルマキ」と称したそう。ライフスタイル誌「HERS」webでの連載をまとめた1冊で、装丁も字体もイラストもとってもおしゃれです。

「ハルマキ」最大の特徴は大さじ4の少量油で揚げ焼き!

 全カラー写真で100通りのお酒に合うハルマキのレシピを紹介しています。なかには、大根、ししゃも、豆腐、ちくわ、鯖の味噌煮、冷凍マンゴーといった“らしからぬ”食材も登場とな。

 いずれも組み合わせの妙を楽しむ内容ばかりですが、あえて、言いたい。

 自炊がしんどくなった人向きでもあります、この本は!

 春巻のおなじみの調理工程である、巻き終わりの糊付けは不要だし、包む具材は餡いらずの基本3品。

 ものすごく簡単かつシンプルで、自分でこしらえるハードルをグンと下げてくれるのです。

 で、その最たるは「大さじ4の少ない油で揚げ焼きにする」。揚げるのではなく、揚げ焼きです。

 揚げ物用の深い鍋は使わず、フライパンでOK。面倒な油の処理もしなくて済むのだから、自炊を放棄したい夜でもトライできそう!

「原木しいたけ、生ハム、ゴルゴンゾーラ」を作ってみた

 早速、自炊放棄希望の夕食に、100本ノックの1本目として紹介されている「原木しいたけ、生ハム、ゴルゴンゾーラ」を作ってみました。

 材料は、原木しいたけ、生ハム、ゴルゴンゾーラチーズ、そして、春巻の皮とサラダ油の5つだけ。

 紹介されていたレシピでは生のしいたけを使っていましたが、いただきものの干した原木しいたけがあったので、こちらで代用することに。しいたけを戻している間に、皮と生ハムとチーズを買いに近くのスーパーまでひとっ走りします。

 近所のまいばすけっとで調達できる食材も多く使われているのは、ありがたや~。

具材を切って乗せて包むだけ

 詳しいレシピは本を手に取っていただくとして……基本的には、具材を切って乗せて包むだけ、以上。

 糊付け不要って本当に楽チン! あとは、春巻3本分を大さじ4の油で揚げ焼きしていきます。

 小さめのフライパンの場合はさらに少量の油でOKと書いてあります。卵焼きに便利な四角いテフロン加工のフライパンを使ったので、大さじ3の油に変更。

 弱めの中火で、表と裏、そして側面を揚げ焼きすること5分。じっくりと焼いているそばから原木しいたけとゴルゴンゾーラの香りが立ちあがり、ん~、食欲をそそります。

 原木しいたけを思う存分味わうためのハルマキ。生ハムとゴルゴンゾーラは、塩みとコクを足す脇役で、ケチケチ精神でちょっぴり入れるのがポイントなのかも。

原木しいたけメーンのハルマキ、そのお味は…

 総調理時間は10分ほど(干ししいたけの戻し時間をのぞく)、完成です。

 出来立てアツアツを頬張ると、原木しいたけの身上でもある噛みしめた時のむっちむちとした弾力や香りが口の中で躍り、たまらないッ。

 白ワインを合わせましたが、ビールもハイボールもサイコーのお供になりますよ、間違いなく。

春巻の皮さえあれば…

 自炊がしんどいなと思う日でも、春巻の皮(冷凍も可能だとか)さえあれば、なんとかなると思えるふしぎ。

「ハルマキ100本ノック」をめくりながら、ちゃちゃっと作って、パクついて、飲んで。そして、ご機嫌になれるのなら、幸せの極み……。

「春巻」じゃない、あえての「ハルマキ」にハマりそうです!

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


頑張る大人こそ意識しておきたい「我慢のやめどき」サイン
「まあまあ、みんな我慢してるんだから」と、なだめられた経験はどのくらいありますか?  私は少なくない回数あるし、人にそ...
住宅街の中で東京の息吹を感じた 2023.8.18(金)
 住宅街で湧き水と出会うなんて。東京には知らない場所がまだまだある。 「東京の名湧水57選」のひとつにも選出されて...
駅が“ダンジョン”やないかーい!上京して仰天した地方とのギャップ8選
 住み慣れると忘れてしまいがちですが、多くの人は上京後に田舎とTokyoのギャップに仰天しています。上京後数年経った人も...
暑さのせい? 身も心も全開な“たまたま”の声が聞こえてくる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
話題の「完全栄養食」ってぶっちゃけどう? メリット&デメリットを解説
 近年、健康志向の人やダイエット中の人に話題となっている「完全栄養食」をご存知ですか? 現代人は忙しく時間がない人が多い...
亡くなったペットのお別れに注文増、大切な家族の供え花に必要な情報は?
 故人へのお供え花を作らせていただく花屋の感覚として、暑さ寒さが続く日や季節の大きな変わり目はお悔やみ花を作る機会が多い...
帰省中に岡山・蒜山高原でワーケーション 2023.8.15(火)
 この夏休みは、千葉から夫の実家のある岡山県に帰省しました。帰省中、パソコンを開きたかったのですが、夫の実家は人の出入り...
人じゃないモノたちで賑やかな街 2023.8.14(月)
 街に人が戻ってきた。大阪はこうでなくっちゃね。  でも、ココは誰もいなくても賑やかな街だ。  ちょっと見上...
「ジェンダーリビール」って知ってる? 大失敗した話&次はおにぎりで♡
 最近、世界の妊婦の間で流行っているのが「ジェンダーリビール」です。日本ではまだまだ聞き慣れない言葉ですよね。今回は「ジ...
「押すなよ、絶対押すなよ」ビーチボーイズ“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
嫁の手作り料理をバカにし過ぎ!息子寵愛義母から来たムスコンLINE3選
「ムスコン」とは、息子から子離れできない親に対して使われる言葉だとか。特にムスコンの被害を受けやすいのが、お嫁さん。義母...
2023-08-13 06:00 ライフスタイル
親戚との会話に困ったら?「5つの話題」と相槌と“離れ技”で乗り切る戦法
 お正月やお盆の時期などに、頭を悩ませるのが親戚付き合いです。年に数回しか会わない親戚とは、何を話したらいいかわからず、...
動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第55回「宅配トリモノチョウ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
たまごっちってうんち垂れ流ししないの!?「平成レトロ」なおもちゃの今
 最近ちまたで注目を集めている「平成レトロ」。平成レトロとは「平成を懐かしく想う文化的風潮」のこと。1989(平成元)年...
2023-08-12 06:00 ライフスタイル
もう義母になめられない! 帰省時に役立つ「良好関係キープ術」4つ
 結婚すると気になるのが、義母との関係。仲良くいられるかどうかで、結婚生活が大きく変わってしまいますよね。特に多いのが、...
嫌われ街道まっしぐら! 後輩・部下にやってはいけない4つのこと
「なんだか部下との関係が良くない気がする」「後輩に避けられているのはなんで?」と悩んでいる方必見! 今回は、職場の後輩や...