二度も大胆不敵な“逃げ”をぶっかます
『週刊少年ジャンプ』連載中で、来年にはアニメ化もされる『逃げ上手の若君』という人気漫画があります。こちらは鎌倉幕府滅亡の後、北条家の生き残りである北条時行が、戦中に上手に逃げながら天下を取り戻すことを目指すストーリーなのですが、この作品の主人公・北条時行に匹敵するほど、マッチ様の“逃げ上手”っぷりには感嘆せずにはいられません。
思えばマッチ様はジャニーズ人生において、二度も大胆不敵な“逃げ”をぶっかましていました。
まずは1989年の大晦日に起こった「金屏風事件」。恋人だった中森明菜さんがマッチ様の自宅で自殺未遂を起こしてしまったことについて、金屏風を背に会見したのですが、そんな明菜さんをマッチ様がなぜか“友人”として励ます謎展開が起こった出来事です。
マッチ様がジャニー喜多川氏の実姉・メリー喜多川氏の寵愛を受けていたため、メリー氏が剛腕で揉み消し工作を図ったともっぱらでしたが、いずれにしてもマッチ様は大スキャンダルから大逃げをかましたのです。
お次は2021年の事務所退所時。2020年に不倫スキャンダルが報じられて無期限謹慎処分となったものの、不倫について謝罪も説明もないままダンマリを決め込んで退所し、騒動をうやむやにして逃げ切ったのです。
そう、どんなに無理筋な方法でも強引にうやむやにして逃げ続けるのが、“プロフェッショナル・マッチ”の流儀なのです。
若々しい=精神年齢が異様に低い
マッチ様がジャニーズを退所するまで“長男”ではなく“長男坊”と呼ばれていたのは、実に言い得て妙。マッチ様の振る舞いは今も昔も実に若々しい……というか、精神年齢が異様に低いように感じるからです。
筆者は恋愛カウンセラーの仕事もしており、常々思うことがあります。それは、実年齢と精神年齢が乖離している男は意外と多い、ということ。
社会的に高い地位がある男や仕事がデキる男は、一見すると“立派な大人”に見えるでしょう。ですが、そんな人々でも実は精神年齢が低く、悪い意味で少年のような心のまま中高年に突入しているケースは、けっこうあるのです。
そして、精神年齢が低い人間の特徴としてよくあるのは、問題解決能力が低いということ。目の前の壁を乗り越えようとせずに、壁から逃げる思考回路になり、問題から逃避し続ける傾向があるのです。
行き当たりばったりの発言や、大きな問題からすぐ逃げようとする習性は、マッチ様がいつまでも若々しく、今でも少年のような心を持ち続けている証拠なのではないでしょうか。
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