40代人妻探偵の性欲、不妊治療失敗で他の男にハニートラップを… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-01-05 13:08
投稿日:2023-12-29 06:00

ここで事に及ぶわけにはいかない!

――ずっとチャットばかりだったから、こんなに素敵な男性に会えてよかった。

――ありがとう。僕もです。正直、あなたのような方がマッチングアプリに登録するなんて…やっぱりセカンドパートナー探し?

――…は、はい。夫とはセックスレスですから、家庭を大事にしつつ、ときめきが欲しいなと思って…。

――わかります。うちも子供が生まれてからセックスレスで…家庭では夫や父親の顔を崩せないし、職場では社会的な立場もあるから、何のしがらみもない、それでいて『男だと実感させてくれる相手』が欲しかった。だから既婚者専用のマッチングアプリに登録したんです。

――同感です。私には子供がいませんが、妻として気を遣うこともあって…。平凡な日々に彩りをくれる相手が欲しかったんです。

 彼に合わせて話を進めているうちに、彼の手が私の腰に回されたんです。

――あっ、達也さん、先にシャワーを浴びていいですか? 

 思わず体を離していました。ソファーは盗撮用カメラの角度からは外れている場所です。ここで事に及ぶわけにはいきません。キスに流れる前に言うと、彼は「あ…うん」とうなずき、私はバスルームに向かいました」

体を見られることに抵抗感なし!

――続けてください。

「ボディーソープを泡立て、丹念に体を洗いました。特にワキと秘部は丁寧に。そしてバスルームから出てバスローブを羽織った私と入れ替わりで、彼もシャワーを浴びました。

 その間、盗撮カメラの角度や盗聴器を再チェック! 室内のライトも明るいまま。この方が断然いい映像が撮れますから。よく『裸を見られて大丈夫?』と心配する友達もいますが、風俗嬢時代を含めて1000人以上の男性とエッチをした私からすると、まったく平気です(笑)。

 私がベッドに横たわっていると、シャワーを浴びた彼がシーツに包まる私の傍らに身を横たえて――。

(ああ…いよいよ始まる)

 私の胸が高鳴りました。初めて会った男性とセックスをする――任務とはいえ、久しく男性器を受け入れていないヴァギナに熱く硬いものが挿入されるのです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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