40代人妻探偵の危険な性欲 依頼人の自爆に触発→オナニーで3度イキ #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-01-19 13:32
投稿日:2024-01-12 06:00

誘惑する文言を綴るも虚しさが

 そして、達也さんを検索しました。

 すぐにヒットし、私から『いいね♡』を送り、小1時間もすると、マッチングできました。アプリ内でのやり取りは以下のようなものです。

――美波さん、初めまして。『いいね』をありがとう。すごく色っぽいプロフィールですね。

――達也さん、こんばんは。マッチングありがとうございます。ちょっと体が疼いて大胆なことを書いちゃいました。

 無事マッチングできた安堵感、そして彼を誘惑するような文言を綴りつつも、『本当は波子よ。数時間前に抱かれた波子なのに…』そう心で呟きながらスマホをタップしました。

――疼くなんて…大胆だな。

――ところで、達也さんはマッチングアプリでいい出会いはありました?

 あえてかまをかけると、

――いや、まだ初心者でね…全くモテないんですよ。

 巧みにはぐらかしてきたんです。

(もう、達也さんたら…しれっと嘘をつくのね)

 私は呆れるやら虚しいやらで…。数時間前には私を抱き、ナオミさんとも4カ月間も不倫を続け、その他の人妻とも関係を持って…。でも、彼にはそうなるだけの魅力がありました。

依頼者よりも早く、彼を誘わなければ

 オスの野性的な魅力ってやはり、理屈抜きで素晴らしいんですよ。私は再びチャットを続けました。

――私も初心者なんです。良かったら初心者同士、大人の付き合いをしません?

 私はナオミさんが行動を起こす前に、彼を誘ったんです。

――美波さん、もしかして欲求不満かな?

――バレちゃいました?

――顔写真の交換はOKですか?

――悪用されたら怖いから、写真はお会いするまでダメ。その代わり、達也さんのお写真も不要です。プロフィールを見て気に入りました。会った時にタイプじゃなければ、その場でお断りいただいて大丈夫ですから。

 彼のプロフィールは『身長177cm、筋肉質、濃い顔、性格は温厚で決断力がある。趣味はマリンスポーツ。猫好き』と書かれてありました。

――わかりました。来週の月曜日の夜はいかがでしょうか?

 来週になると、すでにナオミさんが奥さんに浮気動画を突きつけて、修羅場になる可能性があります。なので、

――ごめんなさい。来週は都合がつかなくて…。明日はお休みなので、どの時間帯でも大丈夫ですよ。いかがですか?

 そう誘いをかけたんです。

もくろみ通りの展開に

――いきなりですね。今のところ、明日は昼の13~16時なら空いています。

――会う場所はどのあたりが良いですか?

――渋谷だとすぐに行けますが。

 もくろみ通り、彼のオフィスに近い渋谷を指定してきました。

――渋谷なら、私も詳しいです。居心地のいいラブホがあるので、そこに行きましょう。

――美波さん、すごく積極的だな。僕、だまされてないよね?

――だますなんてとんでもない。ステキなひと時を過ごしましょうね。

 私はだましているのはどっちよ! と心の中で突っ込みながら、チャットを終えたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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