うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2024-02-09 06:00
投稿日:2024-02-09 06:00
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。
 その苦労話ですが、聞く価値のあるものと、ないものの2種類ありませんか?
 今回は2人のマダムを例に、その見分け方をご紹介します。

苦労してれば偉いのか?

 

 

苦労話で顔が輝いたらアウト

「あなたの手は本当に白くてキレイね、苦労してない手だよ」

 この言葉、みなさんにはどんなふうに聞こえましたか? 私にはハッキリ、イヤミに聞こえます。

 現代を生きる私は文明の利器を大いに活用しながら生活していますが、この言葉を仰るマダムが若かりし頃にはそんなものありません。

 洗濯は手だし、掃除はハタキと雑巾の時代。

 大変だよなぁ…とは思うのですが、なぜイヤミを言うのだろう? と謎だったんですよね。

 もしかして、私がイヤミの本場・京都の出身だからそう聞こえるのかな? と思ったり…。

イヤミマダムと学びマダムの違い

 実はもう1人、同じように手を褒めてくださるマダムがいらっしゃいます。

 その方は必ず「キープのために寝る前にはハンドクリーム塗りなさいよ、シミシワあかぎれ予防!」と自分の経験から得た学びを教えてくださるんです。

 ここで謎は解けました。

 この2人の差は、苦労した経験にどんな価値を感じているか? にあるみたいです。

 イヤミマダムは、昔の苦労話をする時は輝かしい顔をしますが、学びマダムはうんざりした顔をします。

 つまり、苦労自体に価値を感じているか、苦労から得た経験に価値を感じているかが問題なんですね。

 もちろん若い頃のしんどかった経験は、人生の糧になるでしょう。

 ですが当然、どう使うかは本人次第。

 イヤミと学び、どっちが大事にされるかは明白ですよね。

 さて、みなさんの周りの方はどうでしょうか。

 ぜひ一度、周囲を冷静に見渡してみてください。

 そして学びマダムを見つけたら、積極的に昔話にお付き合いしてみるといいかもしれません。

登場人物紹介

ウサ田さん:どろんぱの常連客。いつもは大人しくおおらかだが、愚痴をこぼす時はものすごく怖い。新しいガジェットが大好き。

ママ:どろんぱのママ。無駄に苦労するのが大嫌い。美貌はもちろん脳の若さも保つため、ウサ田さんに新しいものをよく教えてもらっている。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...
アンガーマネジメントのススメ~怒りを伝えて我慢にさよなら
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。人間関係のほとんどのトラブルは“怒り”から始まるといっても過言ではありません...