【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ

コクハク編集部
更新日:2024-02-11 08:57
投稿日:2024-02-11 06:00

【これまでのお話し】

45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#2)/歯の矯正治療は自費診療で定価ナシ!で、おいくらに?(#3)/歯の矯正器具を2時間かけて装着、違和感しかねぇ(#4)/歯科矯正で“ハムカツNG”となり、人生の楽しみが半減(#5)/ワイヤー矯正装着2週間、バゲット食らうコツを取得(#6)/ワイヤー矯正4カ月、目に見えて効果が表れてきた!(#7)/歯科矯正の洗礼か! 頬がこけ、そして便秘に…(#8)/まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…(#9

  ◇  ◇  ◇

払い過ぎた税金を取り戻す“チャンス”

 確定申告の時期です。会社員でも大事な手取りを増やすべく、医療費控除はしっかりと行いたいところ。昨春から歯科矯正の治療をスタートさせた身としては、気合い入ってます(苦笑)。

 医療費控除は、1年(前年1月~12月)の医療費が家族単位で10万円(年収が200万円未満の人は全所得の5%)を超えた場合に受けられる所得控除です。医療費がたくさんかかった場合、医療費控除で払い過ぎた税金を取り戻す“チャンス”ともいわれています。

 歯科矯正治療は基本、保険適用外の「自費診療」で健康保険は使えませんが、列記とした控除の対象です。

 私は会社員なので、会社経由で年末調整を行っていますが、医療費は人それぞれ。各自で確定申告を行い、所得税の払い戻しをするわけです。

 2023年の確定申告期間は原則、2024年2月16日~3月15日まで。税務署に行くのは面倒ですよ、ぶっちゃけ。そんな人は期間内であれば、24時間確定申告ができる「国税電子申告・納税システムe-Tax」が便利だと思い、準備をしたわけですが…。

紙製の診察券に助けられた!

 単身者のため、さほどややこしい計算は必要なかったものの、それでも、なかなか面倒です。不慣れなe-Taxを使って、マイナンバーカードの読み込みをするのだって、ひと苦労…。

 しかも医療費控除の対象となるものは、病院での診察費や治療代だけでなく、通院に必要な交通費もそう。2週に一度の定期検診に加え、何度かイレギュラーで通院したので1年分の交通費の算出するだけでも骨折りです。

 そんな時に役立ったのが、診察券と手帳とモバイルSuica(電子マネー)の利用履歴

 通院するクリニックの診察券は紙製で、裏面には予約日時が記載されています。これが確定申告の交通費のあらい出しにジミ~に役立つこと!

 もちろん、急遽治療を受けた日などは記されていないので、診察券だけでは事足りません。ただ、診察券に限らず、病院発信の治療日時の履歴がわかるものは、利用しない手はないなと実感。

ニコニコ現金払いより電子マネー

 加えて、簡単なスケジュールを手帳に記しているので、それも役立ちました。バスや電車、タクシーなどを利用していた場合は、電子マネーの利用履歴もダブルチェックで目を通したいところ。

 確定申告の観点でいえば、ニコニコ現金払いよりメリットはありそうです。

 大病を患うことなく、病院にお世話になる機会もさほど多くない、恵まれた身体と環境にいると思っています。そんな健康体で、医療費控除を受ける機会がなかった歯科矯正中や矯正を検討している方に、少しでもお役に立てば幸いです。

ワイヤー矯正も折り返し地点を過ぎて…

 矯正を始めて10カ月。針金を口の中に入れ、歯を動かす治療(いわゆるワイヤー矯正治療)は、私が通うクリニックの事前説明では、1年6カ月が目安でした。

 折り返し地点を過ぎたいま、時が経つのはやっぱり早いなと実感しています。歯科矯正をするかどうか、5年もの間、うっすらと迷っていたのがウソのようです(苦笑)。

 もっとも、一生矯正生活という“矯正ループ”の道を選ぶかもしれないわけで、まだまだ気が抜けないのではありますけれども。

(編集O)

※この記事は歯科矯正による医療費控除を受けるための個人の感想を交えた内容です。医療費控除全般にまつわる専門的な情報などは国税庁のHP等を参考になさってください。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


Happy Merry Christmas! すいません、2024年最後のポンコツ商店会は思いっきり愚痴!!
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
更年期あるあるの「めまいよ、止まれ」自宅で単身コーヒーカップ状態、耳鼻科医は“夜のある習性”を指摘した
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「もっと頑張れるはず!」は“凶器”だよ…心がまいっている時に届くと嫌なLINE3選
 心がまいっている時は、ちょっとした言葉にも敏感になるものです。相手に悪気がないとわかっていても、たった一言で追い詰めら...
女性のセルフプレジャーはなぜ浸透しない? パートナーとの性交渉とは別物だと考える理由
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「セルフプレジャ...
結局「嘘も方便」なのよ…サンタクロースの正体を知った子どもの末路
 クリスマスイブですね。みなさんは、サンタクロースを何歳まで信じていましたか?  筆者は保育園の年中さんでサンタクロ...
すべてが完璧! 至高“たまたま”のベストアングルは譲れない
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【ルポ】顔出し告白!ギャラ飲みで稼いだお金は「テニミュ」の推し活にぶっ込む26歳キラキラ女子
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
40代、あちこち不調が…老いを痛感した9つの瞬間、頭の感覚と体が連動しない
 40代になって、一気に体の不調が増えた人は多いはず。見た目が若くても、やはり加齢による体の変化はごまかせません。今回は...
冬の色の街で
 生ビールの文字が呼んでいる。  まだ早いかな?  もういいか。  
美人に使われる女ことば「柳眉倒豎」って読めますか?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
子どもが「メイクしたい」と言い出したら? 知っておきたいリスクとコスメ選びのコツ
 もし自分の子どもが「メイクしたい」と言い出したら、あなたはどうしますか? 自分のコスメを使ってメイクしてあげようと思っ...
会話泥棒はLINEでも絶好調だった3種。「私も、昔…」で流れを根こそぎ持っていく
 人の話を遮って自分の話にすり替える“会話泥棒”、あなたの身近にもいるのではないでしょうか? 承認欲求が強い人や、目立ち...
モーニング食べたら食パン1斤!? 勝負の2025年、心に刻む「岐阜のサービス精神」
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
返信に困る…体調不良自慢LINE3選。体温計の写メ付きで頑張るオレの猛アピール
 あなたの周りにいませんか? 体調不良のLINEにを自慢のニュアンスがある人…。心配されたいアピールが強めの人や、「私の...
ゾゾッ 真冬のスナック怪談。誰もいない店に足音が…ママの「強烈な一言」で霊も退散!?
 いよいよ来週はクリスマス、それが終われば年末ですね。みなさんが目にするコンテンツもロマンチックなものが増えているのでは...
40代の救世主か!?「美的GRAND」付録が私達の悩みを分かりすぎで困る
 40代からのネオ・エイジングマガジン「美的GRAND」は、付録も40代がど真ん中でヒットするアイテムばかりです。 ...